認定について

欧州MBA留学とは

欧州には、いくつかの大学、MBAの認定団体があります。

EFMD (European Foundation of Management Development)という団体が欧州全体の大学関連をとりまとめており、各国に、それぞれ、MBAや高等教育をまとめる機関が存在しています。このEFMDは、アメリカのビジネススクール認定機関、AACSBに対応して、そのヨーロッパ版のような形で設立されました。

アメリカのAACSBは、1916年にアメリカのビジネスに関する学士号、修士号、博士号の‘認定’機関として非営利組織として設立されたものですが、EFMDは、1990年代に新しく作られた組織ですし、Association of MBA(AMBA)は、MBA卒業生の‘メンバーシップ’を目的として作られたものですので、これらの組織に認定されているかどうかが修士号の正当性に影響することはございません。

認定されているかどうかは、その国の教育機関で大学として認定されているか、企業系ビジネススクールであれば、そのような大学から修士号を授与できる体制になっているのか、というところが認定の定義となります。

ヨーロッパの情報に長けていないメディアの中には、このAACSBの定義とEFMDやAMBAの定義を混合させ、EFMDやAMBAのメンバーでなければ正式な修士号は取得できない、といったコメントを記述しているものもございますが、誤解のないように注意してください。

私共のほうへ寄せられるご質問の中に、将来の博士号や他の修士号への関連を考えられ、エグゼクティブMBAでは、修士号をとることはできないのではないか認定機関に認定されていないスクールは、正式の修士号が発行できないのではないか

などという質問が寄せられますが、ビジネスパラダイムのサイトにてご紹介しているスクールは、それらの機関の‘メンバー’であるなしにかかわらず、政府からの教育機関としての認定をうけているため、どのスクールを選ばれましても、修士号を取得できますし、将来博士号や他の修士号を考えられましたときにも、きちんと単位として認められます。

欧州では、それぞれの国の政府が教育基準を大変厳しく取り締まっているため、まれにアメリカなどに見られますように、規制のゆるさというものは存在しません。どこの大学も、‘University’と名前がつくものは、きちんとした政府教育機関の管轄の下に運営をされています。

‘College’‘Busines School’というものは、専門学校や一般企業のスクールレベルのものも存在しますので、そのCollegeやBusiness SchoolがUniversityのもとにあるCollegeなのか、一般企業の下にあるCollegeなのかを確認する必要があります。UniversityのもとにありますCollegeやスクールであれば、そのUniversityから修士号を授与することになりますので、安心してそのプログラムを検討することができるということができます。

英国においていうのであれば、歴史的に見ると、英国内で‘University’と名前のつく大学は最近までは大変かぎられた数のみしかありませんでした。当然、それらの大学にすすまれる方々は大変優秀。

最近、今までにポリテクニックと呼ばれていた‘高等専門学校’にあたるスクールも正式な大学‘University’になったため、その数は、一気に増えました。もちろん、これらのポリテクニックも、大学レベルの学位を以前から発行していたわけですので、とくに大きな代わりはなく、正式な修士号を発行することができます。

企業系のビジネススクールは、通常、その地域もしくは協力大学から正式な修士号を授与することにより成り立っています。そのビジネススクールの名前のついた修士号となるわけですが、文部省に当たる機関から認定をうけている大学や母体となる大学から正式な修了書を受領することにより、正式な証書が保証されています。

これらの、大学は、国をまたいでいることもありますし、MBAは、この大学、EMBAは、この大学、という風にそれぞれ違う母体からの証書を発行してなりたっている企業系ビジネススクールもあります。

このように教育機関に関する規制が大変厳しい欧州におきましては、通常、どのようなスクールでMBAを受講されましても`大学’からきちんとした修士号を得ることができますので、EFMDやAMBAなどをはじめとする組織のメンバーでなくとも比較的安心してスクール選びをすることができます。

これらの機関のメンバーになるためには、相当の会員料金をはらわなければならないため、それらの会員になるかどうかは、各スクール次第という事もできます。実際、EFMDなどでは、個人・企業会員なども存在しますので、かならずしも大学である必要もありません。

各国の政府が統括する教育機関には、大学としてきちんと認定をされている必要があります。(例えば英国の場合ですと`Royal Charter-Act of Parliament’がこれにあたります。)

たしかに、ビジネススクール同士のネームバリューやランキングにおける競争は、それぞれの活性化にもつながっている、という事ができます。ただし、あくまでの教育の場ですので、そのようなPR方法を戦略とせずに、手堅く運営を行ないがら素晴らしいプログラムを提供しているスクールも多くあります。

繰り返し申し上げますが、ビジネスパラダイムにてご紹介しておりますビジネススクールは全てきちんとした認定があると共に、現地での評判などを調べ尽くした上、さらに、実際に足を運んで、確かめた上にて紹介いたしております。

何か、ご質問などがございます際には、いつでもご連絡ください。

E-mail:ryugaku@business-paradigm.com
お問い合わせはこちら