Helsinki School of Economics

1904年にビジネスコミュニティーとして発足され、1911年に大学ステータスとなったという経済・経営学専門のスクールです。認知度は大変高く、フィンランドに良いスクールがあるらしい、といったウワサで名前を聞かれたことがある方も多いかと思います。
通信が発展しているフィンランドにおいて企業や個人に実践的ビジネス教育を提供する、という大きな役目をはたしています。

北欧・フィンランド特有の教育とは福祉の一環でまかなわれるべき、といった風潮がまだまだ強く、国は個人や企業の発展のために社員を育成すべく教育を供給する、といった観念のもと、半数近くの生徒はフィンランドからの生徒で仕事経験も相当にある方が多いようです。Nokiaをはじめとする通信関連やフィンランドに古くからある産業関連の仕事に携わる生徒が多く集まっています。

Status: Publicly financed

生徒層

年齢層が高く、仕事経験が長い生徒が多いようです。フィンランドを始めとする北欧からの生徒、ヨーロッパからの生徒が多く、アジア人はほとんどいないようです。
まじめに勉強しおだやかな学生生活を期待する方に向いているかと思います。派手目の生徒やいかにもといった学生生活を期待する方には浮いてしまう事と思います。

学校の雰囲気

ヘルシンキ市内の中心部を少し外れたInternational Centreがビジネススクールの拠点です。有名企業が多いエリアでありながら、学生街、住宅地も近い、といった便利な場所に位置しています。

スクールの裏側には湖が広がり、キャンパス自体ば特に大きな施設があるわけではない都会の中の建物ですが、公共の自然で生活を満喫することができます。また、駅や港などのメインエリアも近いため便利です。図書館なども充実しており、一般市民にも開放されています。

東京から考えてもびっくりするような近代都市、衛星都市があり、生活の質は本当に高いようです。
美しい自然と近代都市の統合、福祉の充実により貧困層がほとんど皆無、元気な老人と高い税金に苦しむために堅実な生活をしている若者、など生涯にわたりバランスがとれているということができます。

ヘルシンキから北、フィンランド南東部のロシアに近い湖地帯の都市Mikkeliにおいては学部やIT専門のコースが開校されています。その他、EMBAや企業研修なども行なわれています。

強い分野

  • International Business
  • Finance
  • Digital Technology Management

プログラム

12のコアコースと9の選択コースで構成されています。
2週間ごとのモジュール方式になっており、それぞれのモジュールを確実にこなしながらコースを受講していきます。

Business-Paradigm.com メールマガジン掲載記事 (2001年2月)

Helsinki School of Economics (フィンランド)

北欧のどこかによいビジネススクールがあるらしい、というウワサを聞いた事があるが、それは実際にどのスクールなのか、また、あまり詳細は知らない、といった方は多いかと思います。

Helsinki School of Economics こそがそのスクールです。
1904年にプライベートのビジネス機関として創設され、1911に大学としてのステータスを認められました。その後、1974年までは、教育機関とは福祉がまかなうものであり無料であるべき、といった観念のあるフィンランドにおいて異例な私立大学としてのステータスで運営されていましたが、その後、国がきちんと管理するフィンランド通常の大学ステータスとなりました。国の統制による大学機関である場合、一般的にはアカデミックな内容になりがちで大学院としてはリサーチに偏りがちになるのですが、HSEBAはそのような中で国際ネットワークを推し進め、1983年には、英語で習得する International Masters of Business Administrationをスタートさせました。

教育とは国が個人や企業の発展のために責任を持って行なうべきもの、といった観念が強い福祉大国フィンランドでは、実践的ビジネス教育を修士号として認めるにはまだまだ抵抗があるようです。実践的である教育は、生涯学習やスキル向上の専門学習といった位置付けであるべき、と考えられるため、この国でMBA を習得して博士号に行こうと考えるのであれば、他のMScを持っているか、補助的なコースを博士号前に受講しなければなりません。MBAといった Masterのプログラムでありながら、卒業時にはDiplomaを授かることになります。

HSEBAは、このような実践的、かつ、アカデミックな内容にも基づく高度なプログラムということで、フルタイムMBAとあわせてパートタイム、 EMBA、企業用特別コース、聴講を含める短期コースなど、多くの個人や企業からの需要があります。そして、そのネットワークは北欧から世界中に広がっています。

地理的環境をもう上げますと、福祉によって統制されているフィンランドは、美しく、生活の質は大変高いということができます。NOKIAをはじめとしていくつかの国際企業を育て上げ、産業も発展し、都会でありながら、都会の汚い部分が全くない、といった素晴らしい環境です。言うまでもなく冬は寒く、日中でも零下で日照時間の短い日が続きます。夏は、美しい自然を堪能しながら白夜に近い日照時間のなか生活を堪能することができます。

 

2002年度 大学院留学事典 アルク社
HSEBA / Business-Paradigm情報提供

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