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 山下 亜仁香 (やました あにか) さん Helsinki/フィンランド 2005-2006 在校生
 

| 2006−2007ALC特別体験談より|

 PROFILE :

 

 

   

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

 

1年でコースが修了するためキャリアの中断期間も、予算も定額で済むのが一番の理由でした。アメリカの大学院も考えたのですが、ローンを組んでまで留学することへのためらいがあり、結果的にはノーローンで安心して勉強に専念でき、治安もよく、教育のクオリティ、そのほかの生活環境の良さなども総合的に考えた結果、欧州のMBAを第一希望に選定しました。欧州のビジネススクールでも北欧に絞って考えたのは、高校時代に留学した経験があることも影響したかもしれないです。

 

授業はどうでしたか?大変だったことは?

 

こんなにきついと分かっていたら入学しなかった、と正直なところ、家族や友人に愚痴っていた時期も長かったです。どんなにきつくても2週間で1単位というコースを次々に休みなくこなしていかなければならなかったので、モチベーションを常に保ち続けるといったメンタルな面から、風邪を引かないなどの体調面も含めて、自分をどれだけ管理して時間的にタイトなスケジュールをこなしていくか、という自己管理の面が一番大変でした。特に、友人や家族からも距離的にはなれ、違う言語文化の中で生活するだけでもきついのに加え、クラスメートもグループワークなどで一緒に仕事をすると、成績を競いあう同僚・ライバルになってしまうケースもあったので、クラスの中での競争と、協力関係の維持など人間関係の面でも上手にやっていくことが要求され、鍛えられたように思います。

 

好きな教授や科目は?

 

企業の社会的責任という講座がテキサス大学からきた先生の指導の下であったのですが、これは受講者も10人程度と少なく、試験もない代わりに、毎日の授業で自分の価値観、人生観を問われる内容の濃密なディスカッションが毎日4時間続くというもので、本当にDemandingでした。日記もつける必要があり、ディスカッションが終わった後、学生寮で一人自分と向き合いながら、自分はこの問題(たとえば製薬会社がホームレスの人にお金を払って薬の臨床試験に協力を求めたケースなど)にマネージャーとして、企業人として、人間としてどう向き合うのだろう、など真剣に考えた経験は本当にすばらしいものでした。今後の人生の基盤になるようなものの考え方を身に着ける授業があったのはすばらしかったです。

他国からのMBA留学生の印象は? 上手く付き合うこつは?

 

クラスには主にフィンランド人の学生とドイツなど欧州出身の学生が多かったです。ドイツ人もフィンランド人も非常に勉強熱心でまじめなため、日本人としては付き合いやすく、仕事も一緒にしやすかったのでとてもよかったです。

パーティーなども頻繁にあり、授業のあとにのみに行ったり食事会をしたり、とても楽しい付き合いができたのでよかったです。学校の近くの学生アパートに住んでいたのですが、アパートにクラスメートの何名かも一緒に住んでおり、近所に同じ境遇の人間がいることがこんなに心身ともに助けになるとは思ってもおらず、勉強の面で判らないことがあるとき、体調が悪いとき、ホームシックになったときなどにお互いの部屋を行き来して助け合ったのは文化や国境、人種を越えて支えあいの精神のみがなせることだったと思います。

 

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

 

フィンランドが非常に自然が豊かで静かな国だったのが勉強や生活の助けになりました。ヘルシンキの中心に住んでいたことも幸いして、学校の後に街中のカフェでお茶をしたり、週末はちょっとクラブに出かけて気分転換をしたり、日曜日の朝には映画や公衆サウナでリフレッシュをしたり、基本的に一人でいてもちょっとした幸せをみつけられる生活環境があったと思います。治安がよかったのも、一人暮らしの女性にとっては非常に幸いで、どんな時間に外を歩いても心配はゼロでした。医療の面でも病院施設が整っていたのには感動しました。外食をするのにもしゃれたレストランやおいしいご飯があるカフェなども充実しており、日本人学生にとってはとても住みやすい場所だと思います。ショッピングには隣国スウェーデンの首都ストックホルムに豪華客船ででかけたり、(非常に手ごろな価格で)ロンドンも飛行機で2時間なのでミュージカルや感激に週末にでかけることもありました。そういう意味では静かに勉強に集中できる環境と、遊びにける欧州都市が数時間のアクセスにあるというのは恵まれた学生環境ではないでしょうか。

 

MBA取得後のキャリアは?

 

目下就職活動中なのですが、日本には戻らず、海外で真に国際的に活躍できるキャリアを求めるようになったのが一番の大きな変化だったと思います。MBAを取得する前は、日本でテレビ局という花形の職場にいたとはいえ、ろくに自分の能力や強みも分からずにいたのですが、1年間のきついMBA時代を経て、自分の限界、逆に可能性もはっきりと見え、どんなキャリアを形成していけば心身ともに幸せになれるのか、かなり具体的なアイディアが沸き、それを元に戦略的な就職活動をしている最中です。いくつかのオファーもあったのですが、キャリアにとってどれだけプラスになるか、など戦略的な選択をしたいと考えています。MBAが即就職のパスポートになる時代は過ぎたと思いますが、長い目で見て、MBA時代を経たほうがいいキャリア形成ができることは間違いないと思います。

 
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