井上 朋子 (いのうえ ともこ) さん ESSEC/フランス 2003-2005 在校生 |
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| 2006−2007ALC特別体験談より| |
PROFILE : |
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ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?
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私の留学したホテル業界専門の経営学においても、一般経営学同様、アメリカのビジネススクールの名前が、日本ではよく知られているようですが、学校を選ぶ際に頭に浮かんだのが、アメリカとヨーロッパのホテル業界ぞれぞれの特徴でした。アメリカでは、近代的・大型のチェーンホテルが主流ですが、ヨーロッパでは歴史と伝統やその土地の文化を活かした中・小規模のホテルがまだ多く、特にフランスのオーベルジュという業態は、日本の旅館に通じるものだといえます。卒業後、日本のホテル業界に関わる仕事をすることを考えたときに、ヨーロッパのホテル業界について学ぶことが、より参考になるとではと思ったのが一番の理由です。
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授業はどうでしたか?大変だったことは? |
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私のコースは2年間でしたが、個人的には、2年間のコースでよかったと常々感じていました。1年生コースのクラスメートが若干おりましたが、2年分の内容を半分の期間でやるわけですので、当然1科目に割ける授業外で予習・復習・課題などに取り組む時間が少なくなります。彼らは、1週間朝から夕方までびっしり授業を受けたあと、寝るまで(時には睡眠時間も削り)休む暇なく、勉強という生活でした。1年間で終了できるのは効率的ではありますが、英語のレベルがかなり高くないと、本当に大変だと思いました。特に、マイーペースで日本人の私の場合、英語の得意な学生よりも課題をこなすのに時間がかかりますし、わからないことがあれば納得がいくまで調べたり、時には学校以外の場所で息抜きしたりと、余裕を持って授業に望める2年間のコースが合っていました。また、クラスメートと2年間苦楽を共にすることにより、家族のような強い絆ができ、一生の友を得た感がありますが、1年間であればそこまでにはならなかったと思います。
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好きな教授や科目は?
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どの科目も最新の業界事情に精通した教授が受け持ち、クラス内でのディスカッションの話題もup-to-dateなものだった点が気に入っていました。好きな科目を選ぶのは難しいのですが、ちょっと変わった科目を2つ紹介させていただきます。一つ目は、Industry Leader in Classroomという科目で、有名ホテルの総支配人、大手ホテルチェーンや世界的な規模のインターネット系旅行社の幹部、あるいは有名レストランガイドを発行する出版社の社長など、業界のキーマンともいえる方々が教室に来て、スピーチと質疑応答を行うというものです。毎回、異なる「Industry Leader」の話を直接聞くことができるのと、学生との活発な議論が繰り広げられるのが楽しみでした。もう一つは、フランスの観光産業の現場を見に行くことを目的とした授業で、フランス語での授業ですが、「パリの胃袋」と言われているランジス市場やサッカーのワールドカップ決勝戦がおこなわれた競技場スタッド・フランスなどを実際に見学できたのは貴重な体験でした。
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他国からのMBA留学生の印象は? 上手く付き合うこつは? |
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クラスメートの国籍は20カ国近く、人種や宗教など、とにかく多彩なだけでなく、ほとんどの学生が自国以外での生活経験を持っており、本当にインターナショナルな環境でした。様々な国や地域の文化や習慣、それぞれの考え方の違いを学ぶことができたのは大きな財産です。刺激といえば、異文化に触れることにより、逆に、日本文化の良さを再認識できたことでしょう。授業でも、特に話題がホスピタリティ産業のサービスや組織になると、教授が日本の企業文化やおもてなしの心といったトピックスに触れる場面が何度もありました。相手のことを知ろうとするだけでなく、自分の国の文化や慣習についてもきちんと語れるだけの知識と、興味をもってくれる人に喜んで紹介しようとする姿勢が大事だと思います。上手くつきあうコツは、自分の常識にとらわれないで相手を理解しようとすること、思ったことを(相手傷つけないように気を使いながらも)はっきり伝えることでしょうか。
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生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?
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留学当初は、銀行・郵便局・携帯電話会社・役所など、フランス語でのやりとりというだけで大変ですが、それだけでなく、非効率かつ不正確(?)なサービスには悩まされました。フランスで生活を始めた日本人の誰もが経験することだとは思いますが、おおらかに構えて、笑って許せるようでないと、ここでの生活は辛いですね。留学中はずっと寮生活でしたが、クラスメートの3分の1くらいが同じ寮に住んでいました。キッチン・バスルームも付いた個室ですのでプライベートは保てますが、勉強について相談しあったり、夜中までグループ課題に取り組んだり、それぞれが自国の郷土料理を作ってちょっとしたパーティーを開くなど、楽しい寮生活を過ごすことができました。
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MBA取得後のキャリアは?
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自分の立場からは、実際にはまだまだ程遠いですが、経営者的な視点でビジネスを捉えることができるようになりました。長期的な展望について考えたり、月並みな言い方ですが、グローバルな視野でものを見ると同時に、自分たちの仕事がどうやって企業の成長や利益の増幅につながっていくかということをより意識するようになりました。また、業界の動きは早く、MBAで学んだ知識の一部は過去の記録でしかなくなっていくかもしれませんが、最新の情報をどのようにつかんでいくか、業界の変化や現象をどうやって捉えていくかといったことを学びました。また、勉強したことではありませんが、留学中に培った教授や業界関係者、学生、卒業生とのネットワークは、MBA留学のひとつの利点といえます。日本に帰ってきた今でも、教授やクラスメートとメールで業界の動向など情報交換を行っています。
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