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 兵頭 敏宏 (ひょうどう としひろ)さん INSEAD/フランス 2001-2002 在校生
 

| Written 23/07/2002 |

 PROFILE :

1990 大阪大学工学部船舶海洋工学科卒業

1990-2001 株式会社リコー 半導体デバイス研究開発/プロダクト技術/CAD技術

   

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

 

必須科目では、財務、会計、マーケティング、戦略、組織、オペレーション、統計、マクロ/ミクロ経済のキーコンプトを一通り学びました。INSEADは2ヶ月x5学期で運営されており、実質10ヶ月の集中プログラムです。この期間内に、2年制のMBAプログラムの2/3くらいの内容をカバーするといわれています。限られた時間の中で効率よく習得できるように、カリキュラムや教材は大変工夫されていると思います。授業はケーススタディが中心となり、またグループワークが非常に重視されています。必須科目のグループは学校側があらかじめ、学生の国籍やバックグラウンドを考慮して、グループ内のdiversityが保てるように決めています。

選択科目では、戦略に興味がありましたので、ベンチャービジネス、ハイテク戦略、モバイルコマースなどを学びました。ベンチャービジネスの授業では、通常の授業に加え、起業家やベンチャーキャピタリスト等のゲストスピーカーを多数迎え、現場の話を聞くことができました。また、私自身もベンチャービジネスのチームを結成し、ビジネスプランコンペティションに応募したりしました。結果として2位に終わり、ファンドしてもらえませんでしたが、審査員のフィードバックを含めて、この経験は非常にためになったと思います(あまり知られていないことですが、INSEADは起業家によって立ち上げられた、数少ない民間のビジネススクールです。そのため、企業家精神は大切にされています)。選択科目では、成績がグループプロジェクトで決まるため、グループワークの比重がかなり大きくなります。グループメンバーは自由に選べるようになっていますので、私はできるだけ多様な国籍/バックグランドの学生と組むようにしました。例えば、ハイテク戦略のコースでは、グループプロジェクトのテーマにバイオテク企業の戦略分析を取り上げました。この時のメンバーの国籍は、イギリス、フランス、オランダ、トルコ、そして日本とかなり変化に富んでいます。また、バックグランドも、バイオテクノロジの博士、戦略コンサルタント、ITコンサルタント、プロジェクトマネージャーといった具合でした。文化や出身業界の違いから、考え方や仕事の進め方も異なり、衝突は少なからずあります。しかし、最終的にはプロジェクトの完成という共通目標に向けて、チームを築き上げていきました。INSEADの学生は概して職務経験が豊富ですので、このようなグループワークを通じて仲間達から学べることは非常に多いです。当然、学生も、仲間からのインプットをかなり期待してグループを組みます。ですから、私も場面に応じて、何が貢献できるかと常に自問しながら、ある種の緊張感を持ってグループワークに取り組んできたのを覚えています。

 

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか? 
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

 

MBAを志した当初は、ヨーロッパのMBAにはあまり関心を持っていませんでした。その後、INSEADに出会い、色々と調べていくうちに、アメリカのビジネススクールにはない良さを知り、興味を持つようになりました。その良さとは、(1) 短期間であること。(2) 真に国際的であること。(3) 勤務経験の豊富な学生が多いことです。MBAプログラムを終えたところですので、これらについて検証してみます。まず、(1)についてですが、短期間(経済的)のトレードオフとして、コースの習得度が個人の吸収力/経験にかなり左右されやすいということがあります。例えば、私のようにエンジニア出身ですと、どの科目も初めてということが多く、うまく優先順位をつけて、時間配分しないと、中途半端にしか習得できないという問題が生じてきます。できるだけ学期の早いうちに、科目別に自分なりの勉強手法を確立しないと、そのまま学期末まで流されてしまいます。(2)の国際性については、120%満足しました。実際、教室に座っていると、国連総会にでも、出席しているかのような錯覚を受けます。それほど、国籍がバラエティに富んでいます。また、INSEADでは、国際的なマネージャー候補を育てるという目的から、International Political Analysisというコースを必須科目としています。この授業では、EUの将来、台湾独立の可能性、東アジアの統合の可能性など、現在ホットな国際政治的なテーマについてディベートします。大体の場合、当事国の学生が実際に教室にいますので、 ケースではカバーされていない生の声が聞けます。最後に(3)については前述したとおり、グループワークを通じて得るところが非常に多く満足しています。

 

今後の目標

 

今後はビジネススクールで学んだ知識と過去の職務経験の両方を生かせるような仕事をしていきたいと考えています。中でも、前職では、技術のイノベーションということに力を注いできましたので、今後はもう少し上流に移動し、ビジネス自体のイノベーションということに関わりたいです。将来的には、ジェネラルマネジメントに興味がありますので、理想の組織・会社とはどうあるべきかを考えながらキャリアを積み重ねていきたいと思っています。

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