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 宮本 健一(みやもと けんいち)さん NIMBAS/オランダ 2004-2005 在校生
 

| 2006-2007 ALC 特別体験談より|

 PROFILE :

 

 

 

 

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

 

1)1年制MBAプログラムのスクールが多いこと

高度情報化社会の中、自分が社会から離れ、集中して勉強出来る猶予期間は精々1年間程度が限界だと考えていたため、1年間のMBAプログラムに絞っていました。1年間プログラムが浸透しているおり、選択肢の多い欧州MBAに目を向けたのは自然な事でした。

2)生活・文化を含めた欧州への興味

私自身、高校時代、米国へ留学をしていた事もあり、北米の生活・文化に触れる機会は多かったのですが、欧州との接点は殆どなかったので逆に興味がありました。また、性質の違う国が入り混じり形成されているヨーロッパの多様性に対し強い関心がありました。

3)希少価値

問題解決に対するアプローチが北米と欧州では異なると考え、その取得が自らの希少価値に繋がると考えました。

 

授業はどうでしたか?大変だったことは?

 

理論的に2年間のプログラムを1年間に凝縮されているため、確かに時間の余裕はありません。マクロ的には、1年間にコア科目と、アドバンス科目、選択科目、マネージメントプロジェクトといったカリキュラムが組まれており、ミクロ的には、授業、グループワーク、レポート、テストとこなさなければなりません。当然のことですが、タイムマネージメントは非常に重要で、効率性を考えたスケジュールを組まなければなりません。同時に、理解も高め、レポートの精度を上げテストのスコアメークも行わなければならないので、ペースがつかめない最初の数ヶ月間は特にきつかったです。
大変だったことはテスト対策です。特に、教科書等の持ち出しを禁止される"closed book test"はきつく、授業で扱った理論をもとに自分の考えを論理的に展開させ、且つ短い時間内に正しい英文で書かなければなりません。授業内容への高い理解力と非常に高い英語力が求められます。

 

好きな教授や科目は?

 

私は自分のバックグラウンドが戦略系で、非常に高い関心があった事もあり、Strategic Managementの授業が最も良かったです。この教授は、数々のプロジェクトに携わり成功を収めてきた方で、現在自らコンサルティング会社を経営しています。豊富な実践経験に加え、理論もしっかり勉強されてきたので、非常に説得力がありました。ビジネススクールでは、よく学術(アカデミック)は強いが、実践(プラクティカル)経験がない。実践はあるが、学術の基盤がないという教授が多いと聞きますが、両分野に渡り卓越した力を持っている方でした。特にこの授業では、ケーススタディーの割合が非常に高く、学術、実践面からバランス良くアプローチしてくれたので理解度は凄く高まりました。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

 

NIMBASは非常に国際色豊かで、毎年10数カ国以上の国々から生徒が集まってきます。バックグラウンドも様々で、ファイナンス系から、戦略系、既に起業している生徒もいました。MBAプログラムに参加しているだけあって、皆意識が非常に高く、且つ国際性を求めてNIMBASを選んだだけあり、主張はするが、聞こうとする姿勢もありました。

刺激を受けたのは、彼らの問題解決に対するアプローチです。日本人やアジア人は人にもよるとは思いますが、概してまず情報を収集し、過去に行ったことのある型に当てはまるか照合させ、ある程度回答に確信を持ってから発言・行動に移しますが、彼らは独創性・想像力が豊かで、前例のないもの、サンプルの無いものに対しても自分の発想を基に問題解決をしようとします。周りを気にしがちで一歩進むのが少し遅いアジア人と、周りを気にせず、自ら切り開こうとする欧米人のアプローチには刺激を受けました。

上手に付き合うコツは、とにかく発言して存在感をアピールすることだと思います。日本人は、国民性や英語に対する劣等感等もあり黙りがちですが、とにかく下手でも良いので発言・会話することです。授業中も前もって発言する準備をしておけば何とかなりますし、何よりも様々な国からの声を聞きたがるMBAの授業ではそれが一種の「義務」だと思います。始めは誰でもきついと思いますが、一歩踏み出せば拓けるのでトライしてみて下さい。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

 

苦労したというか、カルチャーショックを味わったのは、オランダ人との交渉です。彼らは普段は非常にオープンでフレンドリーですが、ビジネスになると異常な位な頑固さを発揮します。彼らのスタンスは、サービスレベルの低さや接客度の低さを指摘されても頑なに自分の主張を突き通し、有利な条件で事を運ぼうとします。オランダのような小国が、ビジネス界やサッカー界に代表されるように大国相手に十分渡りあっている源は、国民一人ひとりの交渉力の高さからくると思います。家のオーナーからスーパーの店員、市庁舎の職員まで、とにかく交渉には苦労しましたが良い勉強になりました。

一方、楽しかったことは、Diversity(多様性)を身近で感じられた事です。学校にも様々な国籍の生徒が集まっていますが、学校のあるユトレヒトは、ユトレヒト大学のある学生街でもあり、街中には様々な国の人々で溢れています。私の住んでいたアパートも多国籍でパーティー等行い交流を深めていました。またヨーロッパ各国、どこも地続きで近いので、よく旅行にも行きDiversityを感じていました。

MBA取得後のキャリアは?

 

私は、MBAのmethodを直接駆使するファイナンスやコンサル系希望でもなく、就職もしてないので直接的な影響は測れませんが、MBAの勉強をして、プログラムに参加して、自分の基幹がしっかり立てられたと思います。別の言い方をしますと、自分の判断基準が広がりました。今まで、二次元(平面)にしか見られていなかった事が、経営学を体系的に学ぶことにより三次元(立体)に見えるようになり、より深い判断が出来るようになったと思います。

また、国際的な環境で討論しあったことは、外資系企業である現在の職場でも生きているかと思います。MBAで学んだ理論、手法等は、一種の経営におけるプロトコル(共通言語)のようなものであり、これを理解しているか否かによって海外との交渉の出来も変わってくるかと思います。このプロトコルを用いて1年間多国籍環境で討論しあったことは非常に大きなプラスになってくると思います。

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