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M.K. さん Smufit/アイルランド 2004-2005 MBA 在校生
 

| Updated 07/2007 |

 PROFILE :

Smurfit-MBA 2005卒業

 

早稲田大学理工部卒業後、大手監査法人12年間にて主に大手企業のNYSEやLSEの上場プロジェクトを担当。MBA修了後、投資会社にてアナリストを経験し、買収ファンドに転職。現在に至る。

   

アイルランド国立大学スマーフィット経営大学院フルタイムMBAコース

 

日本人の卒業生が少なく、また入学したとしても大きい学校の割には日本人が一人しかいないということもあり、以後入学される方のためにどのようにサバイブしていくかの参考となるように書いてみます。

特徴:どちらかというと会計・ファイナンスに力点が置かれていますが、広くマネジメントを学べます。ケーススタディー、レクチャー、グループ演習、レポート、プレゼンが満遍なくあります。

授業:1年間で卒業が可能です。3タームに分かれます。1学期はすべて必修科目で7科目あります。授業は2クラスに別れ、さらに1チーム6人の8チームに分かれます。チームは国籍とバックグラウンドが異なるように分けられます。学期中はチーム単位で動きます。2学期目でクラスとチームがシャッフルされます。自分の場合1学期目はアイルランド2人・イギリス人1人・アメリカ人1人・日本人1人の構成で、2学期目は、アイルランド1人・イギリス人1人・スイス人1人・ドイツ人1人・日本人1人の構成でした。国籍の構成はアイルランド人が4割、残りはヨーロッパ、アメリカ、カナダ、アフリカ、アジアとなっています。英語が得意でないのは自分と中国人だけで、あとは英語が第一言語か大に言語でも非常に堪能な生徒ばかりでした。年齢構成平均30歳で、外国人生徒の年齢が高く、35歳で留学しましたが、同じ年か年上が多かったです。1学期は12週間続きますが、1学期が始まる前にオリエンテーションが1週間つづき、そこで、チーム分けの発表がなされ、出し物やゲーム・観光を行っていくうちに親睦を図るとともに、図書の購入やパソコンのセットアップ、ビザの取得や住環境のセットアップを済ませるという感じです。平均的な授業は、事前に必修図書とケースが配られ、グループのプレゼンが行われた後ディスカッションしていきます。最後に教授が内容をまとめるという感じです。グループのレポート、個人のレポートがひとつずつと期末テストで成績が決まります。科目によっては期末テストのみで成績が決まるものもあります。

学期末テスト:全科目に対して学期末テストがあります。テスト前は1週間の休暇があり、そこでまとめて勉強ができますが、分量が多いのでかなりしんどいと思います。1日1科目のペースでテストが行われます。1科目3時間の筆記試験で、数科目を除いて本・ノート・パソコンの持ち込みは許可されません。テストは大学の一括管理下に置かれ、テストセンターで受けるため、国家試験を受けている錯覚にとらわれます。試験前は生徒間の連帯が図られ、共同でテストパックを作成して乗り切ることになります。過年度の試験はMBAに限らず全学部のものがウェッブですべて閲覧可能です。不幸にして落第した場合は、受かるまで再試験(年3回)を受けることになります。その結果、退学はありませんが卒業次期がずれ込んでいくことになります。その度に帰国していたとしてもダブリンに行って試験を受けなければなりません。試験に対してはかなり厳格ですので要注意です。

平均的1日:授業は9時から12時と1時30から4時30の2コマありますが、日によっては午前中のみとか、夕方から授業というものもあります。授業が終了するとグループでプレゼンやレポートの課題をこなすためにミーティングを何時間か行います。その後、帰宅してケースや図書のリーディングや分析、グループの課題で担当箇所を仕上げたりします。途中食事をしたり、買い物に出かけたり、シャワーを浴びたりして、夜中まで続きます。そして翌日がまた始まります。毎週金曜日の授業終了後は全員がパブに行って親睦を深めていきます。

宿舎生活:学生によってはキャンパス外からアパートを借りて通学する生徒もいますが、海外から来た生徒の大部分はキャンパス内にあるフラットに部屋を借ります。外に借りるより2-3割ぐらい安く、通学時間も校舎まで2分と大幅に短縮できます。私が借りたフラットは新築(Proby House)で、6人でひとつのキッチンがついています。シャワーとトイレは各部屋に完備されています。早めに予約しないとすぐに埋まってしまいます。このフラットに入れないとコミュニケーションの観点からのちのちおおきなハンデを背負うことになります。暖房はセントラルヒーティングで、夏場の冷房はそもそも不要です。学校が大きいのでいろいろな学部の生徒(すべて経営大学院の学生)がいますが、MBAの生徒もいっぱいいますので何かあればすぐにディスカッションが可能です。週末は、みんなで集まってワインを飲みながらDVDを見たりします。

学校の設備:スマーフィット経営大学院は、アイルランド国立大学ダブリン校(UCD)の大学院ですが、大学のメインキャンパスとは別に独立のキャンパスを持っています。ピアーズ駅(ダブリンの中心にある駅)から7個目のブラックロック駅(15分ぐらい)から歩いて7分ぐらいの高級住宅街のなかにあります。メインキャンパスは隣の駅ですが、あまり行くことはなかったです。駅前は海ですので週末は、朝起きて散歩に出かけたりできます。駅前に商店街やレストラン・スーパーマーケット等が一通りありますし、週末はダブリンの中心街まで行けば何でもあります。校舎内宿舎内含め、すべてのエリアで無線LANが利用可能です。大きい学校ですのでミーティングルームや、図書館、学習ルーム、MBAルーム、レストラン、大講堂シンジケートルーム等、設備は有り余っていますのでキャンパスから出る必要があまりないでしょう。

要注意科目:Financial Reportingはレクチャーと演習が中心ですが、テストがかなり厳しいと思います。財務諸表の作成と財務比率分析が中心になりますが、会計の専門家でない生徒が財務諸表の作成をしなければならず、落第者が多発しています。ただし、大量の問題と回答が配布され、過去問の回答も配布されるので5回繰り返せば解けるようになると思われます。

人気の選択科目:アントレプレナーシップ。プロジェクトマネジメント。

クラブ活動:主なものにラグビーとヨットがあります。ラグビーはMBAワールドカップで何度も優勝しています。

 

なぜアイルランドか

 

アイルランドになじみのない方が大半だと思いますので、アイルランドについてすこしお話します。

治安: IRAを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、IRAはアイルランド北部のイギリス領のはなしであり、共和国側ではあまり関係ないのが現状です。近年ではイギリス領でもIRAの活動は沈静化しています。共和国側の治安は日本とかわらないです。夜中でも普通に歩けます。

気候: 緯度が高いので寒いと思われるかもしれませんが、冬は雪が降ることも無く、氷点下になることもめったにありません。服装は日本の冬服で十分です。ただし、日は非常に短くなります。夏は20度前後で暑くも無く快適でしょう。Tシャツでは肌寒い程度です。

食事:個人差はあると思いますが、そんなに悪くは無いと思います。飽きてきても日本レストランやマックもありますので、つらくなってきてもしのげると思います。

文化:人は社交的で、基本的にはダブリンの中心街以外は誰に話しかけても親切に返してくれます。ダブリンの中心街はヨーロッパからの観光客が多く、せわしい部分もありますので親切に返してくれるかわかりません。

都市: 首都ダブリンはブリティッシュアイランズで2番目に大きな都市となりますが、ロンドンのように大きくも無く、かといって、田舎でもなくちょうどよい大きさです。首都ですので適度に何でも揃っているまちです。

ダブリン空港:国際空港としてヨーロッパ中に便が出ています。日本からの直行便はありませんが、留学期間中はヨーロッパ中を旅できます。わたしは、ブリュッセル、パリ、ニース、モナコ、スペイン領カナリア諸島、プラハ(チェコ)、ベニチア(イタリア)に行きました。空港からダブリンの中心街まではバスでおよそ20分の距離で、料金は確か5ユーロだったと思います。空港はターミナルがひとつしかないので迷うことはありません。空港出口を出てすぐ目の前がバスの乗り場になっています。バスの便数も多いので不便は感じないでしょう。

アイルランドのエアライン: エアリンガスという国営の航空会社と格安エアラインのライアンエアーがあります。期間によりいろいろなプライスをだしており、イギリス便は1ユーロからあります。だいたい50ユーロで往復できます。インターネットで予約が可能で、プリントアウトをカウンターに提示すると、航空券の引き換えとチェックインが可能です。エアリンガスは予約番号を端末に打ち込むだけでチェックインが可能ですのでさらに便利です。ライアンエアーは格安な分だけ、観光シーズンは行列が長い場合があり、また到着する空港もすこしはずれた場所になります。たとえばパリであれば、ブーベー空港便しかなく、そこからパリ市内まで専用バスで1時間(7ユーロ)かかり、コンコルドホテル前に到着します。日帰りも可能です。ダブリン市内の地図を日本で入手することは難しいと思いますが、グーグルマップで調べれば、細かく出ていますので事前にチェックが可能です。

ダブリン

 

交通:市内の移動はバス、電車(ダートと路面電車)、タクシーとなります。車は特に必要ありません。車も左側通行ですので日本と違和感はありません。この点ヨーロッパの大陸側から来た人間は戸惑うようです。

ブラックロック:ダブリン湾に面した海辺の町です。ブラックロック駅の片側は目の前が海で眺めがすばらしいです。駅前は商店街となっており、飲食店や雑貨屋、理髪店があります。散髪すると日本に比べ髪型がかなり変な感じになります。

アイルランドの英語

 

文法はイギリス英語、発音はイギリス英語とアメリカ英語の中間ぐらいでしょうか。RTEというアイルランド国営放送のサイトでアイリッシュイングリッシュが確認できますので、興味のある方は是非検索してみてください。

なお、この文章は卒業してから2年経過してから書いていますので、多少事実と異なる場合があるかもしれません。

 

 

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