日本人の卒業生が少なく、また入学したとしても大きい学校の割には日本人が一人しかいないということもあり、以後入学される方のためにどのようにサバイブしていくかの参考となるように書いてみます。
特徴:どちらかというと会計・ファイナンスに力点が置かれていますが、広くマネジメントを学べます。ケーススタディー、レクチャー、グループ演習、レポート、プレゼンが満遍なくあります。
授業:1年間で卒業が可能です。3タームに分かれます。1学期はすべて必修科目で7科目あります。授業は2クラスに別れ、さらに1チーム6人の8チームに分かれます。チームは国籍とバックグラウンドが異なるように分けられます。学期中はチーム単位で動きます。2学期目でクラスとチームがシャッフルされます。自分の場合1学期目はアイルランド2人・イギリス人1人・アメリカ人1人・日本人1人の構成で、2学期目は、アイルランド1人・イギリス人1人・スイス人1人・ドイツ人1人・日本人1人の構成でした。国籍の構成はアイルランド人が4割、残りはヨーロッパ、アメリカ、カナダ、アフリカ、アジアとなっています。英語が得意でないのは自分と中国人だけで、あとは英語が第一言語か大に言語でも非常に堪能な生徒ばかりでした。年齢構成平均30歳で、外国人生徒の年齢が高く、35歳で留学しましたが、同じ年か年上が多かったです。1学期は12週間続きますが、1学期が始まる前にオリエンテーションが1週間つづき、そこで、チーム分けの発表がなされ、出し物やゲーム・観光を行っていくうちに親睦を図るとともに、図書の購入やパソコンのセットアップ、ビザの取得や住環境のセットアップを済ませるという感じです。平均的な授業は、事前に必修図書とケースが配られ、グループのプレゼンが行われた後ディスカッションしていきます。最後に教授が内容をまとめるという感じです。グループのレポート、個人のレポートがひとつずつと期末テストで成績が決まります。科目によっては期末テストのみで成績が決まるものもあります。
学期末テスト:全科目に対して学期末テストがあります。テスト前は1週間の休暇があり、そこでまとめて勉強ができますが、分量が多いのでかなりしんどいと思います。1日1科目のペースでテストが行われます。1科目3時間の筆記試験で、数科目を除いて本・ノート・パソコンの持ち込みは許可されません。テストは大学の一括管理下に置かれ、テストセンターで受けるため、国家試験を受けている錯覚にとらわれます。試験前は生徒間の連帯が図られ、共同でテストパックを作成して乗り切ることになります。過年度の試験はMBAに限らず全学部のものがウェッブですべて閲覧可能です。不幸にして落第した場合は、受かるまで再試験(年3回)を受けることになります。その結果、退学はありませんが卒業次期がずれ込んでいくことになります。その度に帰国していたとしてもダブリンに行って試験を受けなければなりません。試験に対してはかなり厳格ですので要注意です。
平均的1日:授業は9時から12時と1時30から4時30の2コマありますが、日によっては午前中のみとか、夕方から授業というものもあります。授業が終了するとグループでプレゼンやレポートの課題をこなすためにミーティングを何時間か行います。その後、帰宅してケースや図書のリーディングや分析、グループの課題で担当箇所を仕上げたりします。途中食事をしたり、買い物に出かけたり、シャワーを浴びたりして、夜中まで続きます。そして翌日がまた始まります。毎週金曜日の授業終了後は全員がパブに行って親睦を深めていきます。
宿舎生活:学生によってはキャンパス外からアパートを借りて通学する生徒もいますが、海外から来た生徒の大部分はキャンパス内にあるフラットに部屋を借ります。外に借りるより2-3割ぐらい安く、通学時間も校舎まで2分と大幅に短縮できます。私が借りたフラットは新築(Proby House)で、6人でひとつのキッチンがついています。シャワーとトイレは各部屋に完備されています。早めに予約しないとすぐに埋まってしまいます。このフラットに入れないとコミュニケーションの観点からのちのちおおきなハンデを背負うことになります。暖房はセントラルヒーティングで、夏場の冷房はそもそも不要です。学校が大きいのでいろいろな学部の生徒(すべて経営大学院の学生)がいますが、MBAの生徒もいっぱいいますので何かあればすぐにディスカッションが可能です。週末は、みんなで集まってワインを飲みながらDVDを見たりします。
学校の設備:スマーフィット経営大学院は、アイルランド国立大学ダブリン校(UCD)の大学院ですが、大学のメインキャンパスとは別に独立のキャンパスを持っています。ピアーズ駅(ダブリンの中心にある駅)から7個目のブラックロック駅(15分ぐらい)から歩いて7分ぐらいの高級住宅街のなかにあります。メインキャンパスは隣の駅ですが、あまり行くことはなかったです。駅前は海ですので週末は、朝起きて散歩に出かけたりできます。駅前に商店街やレストラン・スーパーマーケット等が一通りありますし、週末はダブリンの中心街まで行けば何でもあります。校舎内宿舎内含め、すべてのエリアで無線LANが利用可能です。大きい学校ですのでミーティングルームや、図書館、学習ルーム、MBAルーム、レストラン、大講堂シンジケートルーム等、設備は有り余っていますのでキャンパスから出る必要があまりないでしょう。
要注意科目:Financial Reportingはレクチャーと演習が中心ですが、テストがかなり厳しいと思います。財務諸表の作成と財務比率分析が中心になりますが、会計の専門家でない生徒が財務諸表の作成をしなければならず、落第者が多発しています。ただし、大量の問題と回答が配布され、過去問の回答も配布されるので5回繰り返せば解けるようになると思われます。
人気の選択科目:アントレプレナーシップ。プロジェクトマネジメント。
クラブ活動:主なものにラグビーとヨットがあります。ラグビーはMBAワールドカップで何度も優勝しています。 |