IE Business School

岡崎 智徳(おかざき とものり)さん IE/スペイン2004-2005 在校生

[2006-2007 ALC 特別体験談より]

岡崎 智徳さん

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

大きく分けると下記の3つがヨーロッパのビジネススクールを決めた理由です。
1.ヨーロッパの多様な文化
2.インターナショナルな環境
3.MBA+言語が留学の目標

基本的にはMBAの授業内容はどこでも同じです。そこで私は環境を重視しました。アメリカには数回遊びに行ったので留学の際にはヨーロッパに行こうと思いました。ヨーロッパになると様々な国があるので近隣の国に行くことで異なった文化・習慣を経験できます。留学中は休みの度に様々な国へ行きました。

またヨーロッパのビジネススクールはインターナショナル率が高く、マジョリティーも無い為ある国で固まるといことがなく様々な国の人との交流ができました。

最後は個人的な内容ですが、留学にはMBAの取得と同時に語学を勉強したいという目的もありました。私はスペイン語を以前から勉強していたので必然的にスペインのMBAが第一志望でした。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

実際に毎日授業で大変でした。基本的に毎日ケースを読んで予習します。1週間で唯一気が抜けるのは金曜日の授業が終わってから夜までです。この時に勉強の事を忘れ飲んだりしてストレスを発散していました。しかし土曜日から徐々に次週の予習の為にケースを読んだりします。また私の学校では授業中の発言が成績評価の対象になっていました。授業中に発言するという事が英語に自信の無い自分にはかなり大変でした。その為にしっかりと予習をせざる負えませんでした。しかしながら大勢の前で自分の意見を論理的に発表するというのはいい訓練になりました。

好きな教授や科目は?

私は今までの学生生活の中で一番印象に残る先生に会いました。ストラテジーの主任教授David Allenです。

コロンビア大学教員養成校教授のL.ネフェルカンプが下記の言葉を残している。
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"最高の講義とは、学生を挑発し、不意をつき、それまでと違う新しい
視点でものを考えさせるものである。"
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まさにDavid Allenは学生にいい意味でチャレンジし、新たな視点を提供してくれました。ケースに対しての模範的な回答ではなく、ある意味粗暴な表現で学生にチャレンジする姿勢はまさにエンターティナーでした。毎回が新鮮なアプローチができました。初めて彼の授業で緊張感があり、また授業後に得るものがあったと実感する経験ができた先生でした。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

皆よく勉強し、よく遊んでいると思いました。飲む時は朝までは当たり前。かといって勉強をサボったりはしていません。日本人は平均的に力を出すのに対して彼らはメリハリをつけているような気がしました。

私は英語に対して多少不安を抱えていましたので仲良くなるために自主的にイベントを企画するようにしました。例えば校内サッカー大会や日本食レストランへの食事会を主催し自分のテリトリーで勝負しました。幸い日本食は人気があるのである時には40名以上の大所帯になったこともありました。やはり自分から何事にか積極的に参加することが必要とされます。その点、この1年は色々と背伸びして頑張ったお陰でいい友人が数多くできました。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

入学時にはスペイン語がある程度できたので、それ程苦労した事はありませんでした。言葉が出来ていなければ、もしかしたらかなり苦労したかも知れません。

楽しかったのは、スペインで生活が出来た事です。昼ごはんが3時、夜ご飯が9時にはもう慣れてしまいました。また町の人のおおらかな気持ちに触れる事により自分自身も人には優しくなれたような気がします。

MBA取得後のキャリアは?

私自身一番MBAで得たことはマーケティングとかファイナンスとか勉強での内容ではありませんでした。今はMBA関連の書籍は本屋に多く置かれていて日本でも独学でも学べる事ができます。

私が一番得たものは自分の限界ギリギリの環境で勉強した事によりストレスに対して強くなったことだと思います。実際に現在働いていても許容範囲がかなり広くなった事を実感します。また考え方にも柔軟になった気がします。昔は答えは1つしかないと思っていましたが、今は様々な答えもあると感じるようになりました。

このようにMBAでは知識以上にメンタル面が鍛えられた気がします。これはまさにこの限界の経験をしないと得ることができないものだと思います。

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本島 恵実(もとじま えみ)さん IE/スペイン2003-2004 在校生

[2007-2008 ALC 特別体験談より]

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

まず、年齢やキャリアのブランクを考えたらアメリカでは通常の2年という期間は長いと思いました。またアメリカは優秀な学生が集まるけど、学生の年齢層や職業、出身国の点で、多様性に欠けていると個人的な印象を受けました。

私は特に大きなキャリアチェンジは考えていなかったし、MBAという勉強そのものよりも、外国語で勉強してみること、海外生活そのものやそこにいる人々から学ぶものの方が大きいのではないかと、決める前から思っていましたので、学生の多様性という点で、ヨーロッパの方に興味がありました。

また英語はもちろんブラッシュアップしたかったのですが、大人になってから1年英語圏で生活したからといって英語の伸びはそんなに望めないと思いました。それなら、「一生の趣味になるような他の言語の学習を始めるいい機会になるかもしれない」という思いから、ヨーロッパの英語圏以外に絞られていきました。中でも南米の文化などにもともと興味があったので、全くやったことのないスペイン語ですが挑戦してみようと言う感じでIEに決めました。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

確かに、勉強は一通りやるのが精一杯で、全て完全に理解することは出来なかったと思います。初めのコアの科目は、あまり自分には興味のない分野も数多くやらなければいけないのが辛かったです。時間的には、こんなものかと思っていたので、苦しいと思うことなく、あっという間に過ぎた感じです。それを過ぎてエレクティブになったら、課題や授業の集中で、時間的に大変でしたが、勉強自体が興味があって取っているものなので、学んでいるという実感も多かったです。とはいえ、近くのバルに集まっては最後の学生生活を楽しもうと、みんなでよく飲んでました。

最も大変だったのは、チームワークでした。IEはラテン系が多く、みんなあまりチームのことは最後までがんばりません。チームの課題も、担当を分担してもなかなか計画通りにはいきません。チームの雰囲気が悪く作業が進まなくなったこともありました。大変だったとはいえ、いい思い出です。最も大変であったとともに最も学んだ場所でもあったのがチームだったと思います。

好きな教授や科目は?

コアの授業はあまり覚えていないのですが、経済学がとくに良かったと思います。IEの中でも一番の人気の先生で、様々な国の実体経済を例に説明してくれるのが、おもしろかったです。またIEの授業方針でもある「ケーススタディ」方式は個人的に合っていました。実際には体験できないことを実際の例で学ぶことにより、疑似体験した感じです。

エレクティブでは、ファイナンス系を多く選択したのですが、エレクティブのファイナンスはすべて先生が良かったと思います。共通しているのは、教え方や内容の構成が素晴らしく、わかりやすいのです。残念ながら良かったと思う先生は、IEの先生ではなくビジターの先生が多いのですが、毎年来ている先生が多いようなので、まだ受けられると思います。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

IEはラテンアメリカの学生が多く、その人たちは、日本人は経験したことのない、国の存亡や政治不安を常に危機感として持っていて、それが自身の行動の選択にも影響を及ぼしているのが印象的でした。それでも彼らは底抜けに明るく、飲み会や踊りが好きなので、仲良くなるのは簡単だと思います。学校では、時間が経てば、だんだん自分と勉強スタイルの合う人が出てきて、自由に編成できるチームなどでよく組むようになってきます。私は最後までよくチームを組んだのは、スペイン人とべラルーシ人でした。最後のチームの課題が終わったときは、二人から「君と一緒にたくさんの授業でチームが組めて本当に良かった。ありがとう」というメールをもらい感動したのを今も思い出します。 スペインでは上手に付き合うコツなんて簡単です。とにかくフィエスタが多いですから、友達になる機会が豊富にあります。フィエスタはだいたい夜10時からスタートするのですが、全員そろうのはいつも午前2時ごろで、私はそのころにはフラフラだったので、一体何時に終わってるかは未だに不明です。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

私は元同僚のベルギー人と初めから一緒に住んでいたので、彼女に言葉の面では助けられました。彼女もスペイン語はやった事がないまま来ましたが、フランス語が母国語なので、アパートの契約書や新聞などは最初からスペイン語でも読めました。まったく一人で乗り込んでいたら大変だったかもしれません。ヨーロッパ人は日本人よりはずっと語学的には有利で、最初は一緒くらいのレベルだと思っても上達の速度がぜんぜん違います。私も、買い物や旅行などには苦労しない程度にはなりましたが、スペイン語は最後まであまり出来ませんでした。IEでは学生同士の学外での会話がスペイン語になることも多く、そのときはちょっと疎外感がありました。私がいると英語にしてくれるのですが、スペイン語圏の人もしくはスペイン語を話したくてスペインに来ている外国人が大半なので、自然と会話がスペイン語になるのは無理もありません。スペイン語は出来なくても大丈夫ですし、十分楽しめますが、学校生活をより楽しくするために、最低1年くらいは日本で勉強してから来た方がよかったなとは思いました。

MBA取得後のキャリアは?

私は卒業後、1年ちょっと香港で働き、昨年日本に新しい仕事を見つけて帰ってきました。スペインも香港も身近な国となり、さらには、IEで知り合った仲間の国が気になったりして、新聞やニュースで向こうの話題に触れることにも敏感になったと思います。そのことで少なからず、グローバル企業で働くことに楽しさを見出している気がします。

また、意図せずして、卒業後2回も就職の面接を受けることになりましたが、年齢もあるかもしれませんが、MBAを取ったことよりも、スペインのMBAに行ったこと、その後香港で働いたことで興味を持っていただくことが多いと実感しました。スペインのMBAにいくなんて、どんな人なのだろう、会って見たいと思われたようです。

MBAの勉強そのものが直接役立った実感はないのですが、行ってよかったとは言えると思います。抽象的で申し訳ないですが、MBAはビジネス全般の勉強で専門的な職業訓練ではないので、これが多数のMBA卒業生の感想なのではとも思います。

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