IESE

道満 高幸(どうまん たかゆき)さん IESE/スペイン2005-2007 在校生

[2006-2007 ALC 特別体験談より]

道満 高幸さん

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

語学研修や仕事で英語圏には住んだことがあったので、一度英語圏以外の文化も経験してみたいと思っていました。個人的にヨーロッパの文化やライフスタイルが好きであったこともあり、せっかくならばヨーロッパのMBAで勉強したいと考えました。また、将来的にイギリスやアメリカ以外の国で働くチャンスを広げる上でも新しい言語を学ぶことは魅力的でした。とはいいながら英語以外のバックグランドはなかったので、授業は英語で受けプラスαとしてスペイン語も学べる IESEは最適でした。

また、ヨーロッパのMBAは一概に国際性が高く、多様なバックグランドを持つ生徒が様々な国から集まってくる学習環境もアピールポイントでした。MBAでは授業中の発言やグループワークを通して、他の生徒から学ぶことが多いのですが、この国際的な環境では日本、アメリカ的な考え方とは全く違う視点を得ることができました。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

IESE はヨーロッパの中でも数少ない2年制のプログラムで、1年目で幅広いビジネス全般科目を習得し、2年目で選択科目を取れる構成になっています。ワークロードは、1年生は他校と同じくかなりみっちり勉強させられますが、2年生になると比較的余裕があり、自分の好きな分野に時間を割いてしっかり勉強したり、週末は旅行に出かけたりできます。

最初にIESEの特徴であるケーススタディ手法に慣れるまでは大変でした。IESEでは会計系など一部の科目を除いて、ケーススタディで学びます。まず自分でケースを分析し、授業前にグループで事前に討論し、最後に授業で70人のクラス全員でディスカッションします。クラスで発言できるようになるまではかなり大変で、みっちり予習して、授業の流れをきっちり理解していないとなかなか自分の意見が言えません。しかし、緊張感もあり、また、一つのケースについて三度の分析を行うので、講義を受けるよりも頭に残りやすいと思います。

好きな教授や科目は?

1年生の最初の学期にあるAnalysis Of Business Problemという授業は非常に気に入っています。企業の問題分析を行う際のコンサルティング手法をケースを使ってみっちり教えられるため、これ以降のケース分析に大変役に立ちました。また、教授は教えることに対して非常に熱心で、授業中だけでなく個別に生徒に時間を割いて、質問に答えたり、授業への取り組み方について相談にのってくれたりしました。

また、2年生で一番人気であった Pedro Videla という世界銀行出身の教授のGlobal Economicsも毎回楽しみにしていました。世銀での経験を交えてテンポ良く授業を進め、毎回面白い視点を得ることができました。Financial Times の記事の経済的な分析やEnvironment, Patent & AIDS, Currencyといった様々な議題についてディベートを行いました。1年生で学んだマクロ・ミクロ経済の理論をグローバルな問題分析に応用できるのも良い点でした。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

IESE の学生は50を超える様々な国から学びに来ており、一番多い国籍のスペインでも30%を占めるだけで、その他ヨーロッパが30%程度、ラテンアメリカが 20%、アメリカ・アジアが20%程度となっています。1年目は9名程度のグループが作られ、授業前、放課後一緒に勉強しましたが、その構成はアメリカ人、ブラジル人、ドイツ人、デンマーク人、トルコ人、スペイン人と非常に国際的なチームでした。職歴も様々で、それぞれ得意な分野で貢献して、ハードな一年目を乗り切りました。ほぼ毎日顔を合わせ、勉強だけでなく、バルに行ったり、ディナーに招待し合ったりと、かけがえのない経験でした。

IESEの学生はだいたい国際経験が豊富で、3カ国語以上話す人がかなりいます。そういったクラスメイトからグローバルな考え方を学べることはIESEならでの経験だと思います。

日本食はスペインでも大人気で、日本食に招待すると喜ばれますので、得意料理を用意しておくと良いと思います。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

バルセロナはサグラダファミリアやグエル公園などガウディのモデルニスモ建築やピカソやミロなど数多くの美術館があり、街中がアートな雰囲気に包まれた魅力あふれるヨーロッパ有数の観光都市です。学校から30分行けばビーチがあり、海岸沿いにはシーフードの美味しいレストランが並んでいます。食べ物も美味しいし、気候も良いし、物価も安いし、人ものんびりしていて親切なので、住むには最高の場所でした。

また、バルセロナには様々な格安航空会社が就航しており、休みを利用して日本からはなかなかいけない北欧や中欧などに旅行できました。フランスとの国境も近いので、週末にはドライブに出かけフランス料理を楽しむこともできました。

スペイン語が話せなかったこともあり、家探しや電話設置など最初の生活の立ち上げには苦労しました。しかし、一度立ち上げてしまうと、それほど生活で苦労することはなかったです。

MBA取得後のキャリアは?

前職ではIT業界でプロジェクトマネジメントやグローバル商談支援を経験しましたので、MBAでの学んだ幅広いビジネス知識と合わせ、コンサルティング業界のグローバルプロジェクトで働いてみたいと考えています。ITは自分のコア分野ですが、MBAでは企業戦略や財務分析といった経営の視点を学んだので、次の仕事のステップでは幅を広げたいと考えています。

今後も海外と関わる仕事がしたいので、長期の留学経験がなかった私には、IESEの国際的な環境で学びソフトスキルを身につけることは自分には非常に重要でした。日本語で専門書を読めば財務知識は勉強できますが、グループワークでクラスメイトとディスカッションしたり、様々なスタイルのプレゼンテーションを見たりして、知らず知らずのうちにソフトスキルを体得できたと思います。ここで得た経験と自信を次の仕事でも活かしたいと思います。

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