IMDでの一年は、噂を遥かに超える体育会系スパルタ教育でした。入学する前からファイナンス等のテキストが3冊送られてきて、授業がスタートする前までに、全て読んでおくようにという指示がきた頃から感じてはいましたが、初日(1月9日)はいきなり夜中の1時までグループスタディルームというたこ部屋に押し込められていました。限られた時間、膨大なケースの量、グループメンバー・教授陣からのプレッシャー、、、プログラム開始からIMDとはChaos、Pressure、Panic、Frustration、Anxietyを意味するものでした。ただ、実際のビジネスも常に混乱とプレッシャーがつきもので、それらプレッシャーを精神的に乗り越えることも学校側は学生に対する課題として与えていた様です。
IMDのプログラムはケーススタディを中心として、そのケースをスタディーグループで事前に討議します。翌日、学生90人全員で受けるレクチャールームで本番の討議・プレゼンテーションをするという形式になっています。レクチャーでは各学生は積極的にClass Participationすることが義務付けられています。Investment Bank出身の学生だったらM&Aのケースでは各々の経験・ノウハウをクラスにContributeするということが求められています。90名の前で発言することは最初はかなり抵抗がありましたが、徐々に慣れていくもので、とても良いトレーニングになっています。中途半端な意見を言うものなら、90名の学生から凄い勢いで非難を浴びます。毎日が戦いです。よって、レクチャーでは教授からはビジネス理論を中心に学び、実際の具体例、経験などは学生から学ぶといった感じです。
IMDはFinance、Marketing、Accounting、経営戦略等のHard Skillはもとより、国際感覚を磨き、問題解決能力を養うなどのGlobal Leaderとして必要なSoft Skillのトレーニングの比重が高いように感じます。各スタディーグループにはIMDとは関係を持たないコンサルタントが一名つきます。このコンサルタントを通じて、グループ内の人間関係の問題、Team Buildingの向上、個々の悩み等々を話し合ったりします。Team Buildingの一環で、スイスの冬山をグループメンバー+コンサルタントで登るという野外活動もありました。面白いもので、このようなOutdoor Exerciseをすると、徐々に自分たちの気持ち、考えを率直に話せる雰囲気が出来上がり、自然とチームが団結します。グループメンバーからは定期的に自分に対するフィードバックを受けます。自分の良いところ、向上すべきところを各メンバーから言い渡されます。相手の顔を見て、はっきり自分の考えを伝えるというのは簡単なようで案外難しく、精神面の良いトレーニングとなりました。
一年を通して辛かったことも多かったですが、後半からは学生全員+教授陣でボスニアヘルツェゴビナを一週間訪問したり、実践的なInternational Consulting Project(企業コンサルテーションで私はVodafone社のMarketing戦略に取り組みました)等もあり、学生達との密な付き合いも含め、生涯忘れることのない本当に素晴らしい一年だったと思い出されます。実際に職場に復帰し、IMDで学んだ事は体の心底まで浸透している事も現在痛感しており、あらゆる局面でIMDの経験が自信となり役立っています。 |