Adam Smith Business School

K.T さん Glasgow/英国2005-2006 MBA在校生

プロフィール[インタビュー実施:Dec 2006]

K.T さん
2002
青山大学国際政治経済学部 卒業
2002
同校卒業後、経営コンサルティング会社勤務
2005.8
渡英、9月よりMBA参加
2006.11
卒業、12月より外資系国際物流会社で勤務予定

MBAでどのようなことを学んでいますか?

グラスゴー大学MBAの必須科目の特徴としては、各科目の境界を極力無くす・各科目の統合を目指すような構成にしていることと思います。 他のスクールでは「ファイナンス」「組織・HR」「マーケティング」「戦略」というように分かれていることが多いと思うのですが、 グラスゴーでは例えば「Competitive Environment」という名の科目の下に戦略、経済学、マーケティングの要素を取り込む一方で、 他の必須科目「Strategic Marketing and Management」で再びマーケティング、 戦略を取り上げて「Competitive Environment」では触れなかった部分を扱ったりします(必須科目は合計6つ、Electiveが5つ、そして卒業プロジェクトでした)。

Electiveは人数の割に多くの選択肢がありました。基本的にElectiveはPart Timeの方と一緒に講義に参加しますが、 私が選択した5つのElectiveのうち3つは10名以下の生徒で行われ、非常にInteractiveであったと思います。

各科目の課題・評価方法は異なりますが、基本的には個人それぞれが提出する課題論文とグループで行うプレゼンテーション、テストの組み合わせでした。 特に課題論文はテーマ設定の自由度が高い(逆に言うと問題文があいまいで、個人での思考と友人との議論が必要とされる)ですし数、 量ともに多かったので「考える・書く」力を伸ばす非常に良いトレーニングになりました。

卒業プロジェクトとして9月に約20000語を書き上げました(16000語以上20000語以内が要求されていました)。 年明けごろから学校側からテーマを提出求められましたが、結局本格的に手をつけられたのはElectiveを終えた6月過ぎからでした。

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

ヨーロッパMBAを選んだ理由

*1年制のプログラムが主であり、時間的・金銭的費用を抑えることができるから

*少人数制のMBAが多いから

*2005年9月入学の留学を決意したのが2004年12月と急であり、それまで全く(英語学習等)留学準備をしていなかった私にとって、 GMAT受験が必須でないスクールの多いヨーロッパは受験しやすいという魅力があったから

*当たり前ですが、「ヨーロッパにある」から

最後の理由についてですが、海外で暮らすことが初めてであった私にとって、「そこでの生活自体を楽しむ」ということ、 つまり環境も重要な要素でした。歴史文化等に興味のある私にとっては北米よりもヨーロッパは圧倒的に魅力的でした。

グラスゴー大学MBA

*少人数制・・・毎年フルタイムは35人〜45人ほどのようです。私の年は35人くらい、 出身国は12カ国でした(パートタイムを含めると合計60人くらい)。 クラスメートと競争するというよりは一緒に協力して課題・テストを切り抜けるといった雰囲気が強かったです。 私はクラス全員の名前を覚えましたし、他のクラスメートも全員私の名前を知っていました。 これは大きなMBAプログラムでは難しいことだと思います。

*Elective・・・グラスゴー大学を選んだ大きな理由として、Electiveで以前から興味のあったPublic Sector Management(公共経営)が選択できることがありました。 他にも、ビジネススクールの垣根を越えてUrban Studies(都市計画)やPublic Policy(都市政策)の大学院の方と同じElectiveを選択できました。 これらの科目では公共部門で現在働いている方と一緒に勉強する形となり、貴重な経験になりました。

*費用・・・スコットランドはイングランドと比べ物価は安いと思います(特にロンドンと比べると)。 スコットランドの中でも、グラスゴーは首都エディンバラと比べて物価は総じて安く、生活費は自分が思ったよりも安く済みました。

* 環境・・・大学はUKで4番目に古い大学で建築物・景観はすばらしいです(ビジネススクールはメインビルディングの中にあります)。 大学周辺はグラスゴー市の中でも良いエリアとして知られていて治安等に問題を感じることはありませんでした(このエリアの景観維持にはグラスゴー市は多大な投資をしているそうです)。 セルティック在籍の中村俊輔選手のために日本でも以前より知られるようになったグラスゴーですが、人口70万を超えるスコットランド最大の都市です。 そのため買い物等に困る事はなかったですし、大きな国際空港もありロンドンおよびヨーロッパ各地へ格安航空会社を含め多くの便が出ていて旅行等に便利です。 また、グラスゴーはそもそも労働者の街であり、良い意味ですごくスコットランド臭い感じがする街でした。地元の人は温かい人が多いですし、 ロンドンやエディンバラとはずいぶん文化・雰囲気の違う街でしたが、大好きになりました。

* その他・・・グラスゴー大学MBAは小さいですが大学としては非常に大きく、また、グラスゴーには他にもSrrathclyde大学という総合大学や有名なGlasgow School of Artという芸術大学がありますのでヨーロッパ各地から多く学生が来ています。また学生以外にも多くの日本人の方・日本が好きなスコットランド人が住んでおり、ビジネススクールの外でも色々な方との出会いがありました。

今後の目標

留学・滞在を終えて、自分としては色々な意味でレベルアップしたと思っているので、 この勢いを12月からの職場に持ち込みたいと思っています。物流という新しい分野での仕事になりますが、 少しずつでも着実に成果・能力を積み上げていき、将来的にはMBA以前以後を通して一番興味のある組織変革・開発のテーマに取り組んでいきたいと思っています。

*メールアドレス: kazutamay10@gmail.com

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Y.W. さん Glasgow/イギリス2003-2004 在校生

[2006-2007 ALC 特別体験談より]

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

私が欧州のMBAを選んだ主な理由は以下の3点です。

期間的な制約があったこと

ビジネス知識と同時に国際感覚も身につけたかったこと

スコットランドという土地に対して特別な思いがあったこと

私の場合、留学に関して期間等での制約があったため、1年間で終了するコースを中心にMBAを探しました。 欧州のMBAはほとんどが1年間のコースですので、それほどのキャリアブレイクにもならず、また経済的負担も比較的軽いため、 コストパフォーマンスは良いと思います。
アメリカのMBAの場合は、北米出身の生徒が多いと聞いておりますが、その点、欧州のMBAはEUを初めとして様々な国から生徒が来ているため、 ディスカッション等を通じて自然とバランスの取れた国際感覚を身につけることが出来ると思います。ただ、私の場合は、中国系の留学生が多かったため、 やや偏った構成ではありましたが、それでも中華系諸国の勢いを肌で感じることが出来た有意義な1年でした。
スコットランドは10年程前に私が初めて訪れた外国あり、特別な思い入れがありました。自然が豊かで、人も穏やかですし、住み易いところだと思います。 またロンドンと比較して日本人の数も少ないので、生活するために必然的に英語を沢山話さなければならず、語学の上達も早いと思います。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

確かに1年間は長いようで短く、密度の濃いものでした。一番大変だったことは、時間的なことも含めて、自分で目標や計画を立て、 それを着実に実行していくことでした。これは仕事にも言えると思いますが、詳細な計画を立てたとしても、 突発的な事象は起こりますし、予想外に時間がかかり計画に遅れが出そうなこともあります。また1年間と期間が短いため、 コースの内容もかなり詰まっているので、もともとスケジュール自体がきついということもあります。 そういった時に、落ち着いて対応策を立て、それを実行していくには、それなりの精神力・実行力が求められますので、 そう言った点は大変かもしれません。

好きな教授や科目は?

私が最も興味を持った科目はマーケティングや戦略論系の科目です。 情報の収集・分析及び効果的な計画の立て方を体系的に学ぶことが出来た点に非常に興味を感じました。 私のバックグラウンドが監査や会計なので、ファイナンス系の科目についてはある程度知識があり、 それほど目新しいことはありませんでしたが、マーケティングや戦略論など、いわば顧客を意識した論理の展開は非常に新鮮でした。 今後、コンサルタントとして活動していく場合、効果的に分かりやすく顧客にメッセージを伝える術をここで学べた意義は大きいと思っています。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

他国からの留学生の印象は大まかに言ってその国のお国柄が出ていると感じました。

スコティッシュ:気さくである。飾らない。

アメリカ:サービス精神が旺盛である。ユーモアのセンスがある。

フランス:調子が良いときと悪いときの差が激しい。(気分が乗らないとやらない)

アフリカ:豪快。精神的な強さを感じた。

中国:自分の意見ははっきり言う。一度友人になると面倒見がよい。

台湾:感覚的に割と日本人に近い感じ。

香港:自分の意見を持ちつつ、バランスの取れた対応が出来る。(持って生まれた国際感覚なのでしょうか?)

彼らから受けた刺激としては、やはり常に前向きな姿勢であることですね。 特に中国の留学生などはたえず動きながら次の良い選択肢を狙うという感じで、非常にたくましい印象を受けました。 変化の早い時代にはこういう生き方の方が強いのかもしれません。また、上手に付き合うコツとしては(コツかどうか分かりませんが)、 裏表なく正直に付き合うことだと思います。日本的に本音と建て前を使い分けても、行間を読むなど、 こちらの意図を汲んでくれることはほぼないですので、ストレスが溜まって疲れるだけです。 ですので、本音で素直に付き合うのが一番良いと思います。 異なった文化的背景を持った人たちと一度にこれだけ沢山知り合える機会はそうないと思いますので、 この貴重なチャンスを活かして今後に繋がるような人脈を築いていただければと思います。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

生活面で苦労したことはあまりないですね。要は気の持ちようだと思います。 確かに、日本と違うことは沢山ありますし、小さなトラブルも多いですが、それが英国流なのだと思って受け入れてしまえば、 別に大したことではないと思います。(実際、現地の方はそうして暮らしているわけですから。)強いて言えば、 たまに作る和食の食材の高さに閉口したことくらいでしょうか。

楽しかったことは、友人との交流です。私は中国からの留学生とフラットをシェアしておりましたので、 時々友人を招いて、夕食を一緒に作ったりしました。お互いの食文化の紹介にもなって大変良かったと思います。 お陰で私は、各種中華料理を覚えることが出来ました。

MBA取得後のキャリアは?

日本国内に留まらず国際的な環境下で、グローバルな規模でビジネスを展開している企業に対し、 事業拡大に有意義な革新的なプランを提案していきたいと思っています。MBAで学んだこととしては、 やはりマーケティングと戦略論が役に立つと思っています。顧客へのプレゼン資料の作成の際も、 概念等の基本的な枠組みは MBAで学んだことが活かせると思います。英国のMBAで良かったと思うことの一つとして、 ケーススタディ等の最新事例のマスターに重点を置くよりも、理論や概念等の基本的な部分に重点を置いているので、 知識が陳腐化せず、また応用が利き安いということが挙げられると思います。

私は幸いにも1年間のグラスゴーMBAを通じて、ビジネスの基本的な知識の習得だけでなく、広大な中国大陸に沢山の友人を持つことが出来ました。 将来はそうした人脈も活かしつつ、中国や香港などで有益なビジネスプランの提案を通じて社会に貢献すると同時に、 自分自身も引き続き成長させていきたいと思います。

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