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Lancaster University Management School

下田屋 毅(しもたや たけし)さん LancasterMBA 2008/2009卒業生体験談

プロフィール

下田屋 毅さん
1991年
中央大学社会学専攻卒業。
1991年
川崎重工業株式会社入社。管理部にて総務人事管理業務、安全衛生業務に従事。
2002年
出向にて環境ビジネス (RPF製造) 会社立上げに参画。
2007年9月
英国East Anglia大学に留学。
2008年8月
同校School of Environmental Science MSc in Environmental Assessment and Management 修了。
2008年10月
英国Lancaster大学に進学。
2009年9月
同校MBA修了。

欧州のMBAを選んだ理由は

欧州のまたその中でもイギリスのMBAを選んだ理由としては、1年間でMBAを学ぶことができ、学位を取得できるという点にありました。私は環境科学のマスターを取得後MBAに挑戦するということを最初から考えていましたので、2年の間で環境科学とビジネスの2つの大学院の学位を取得可能であることが魅力でした。

また本場のQueens Englishで学べること、そして英国連邦(Commonwealth of Nations)からの留学生の受け入れが特に活発であり、生徒の国籍が様々であることも魅力の一つでした。イギリスのMBAはアメリカと比較して平均年齢が高いと言われていますが、私の在籍した2008-2009年のLancaster MBAの平均年齢は30歳、最高齢は47歳でした。年齢層も幅広く、様々なバックグラウンドを持つ人達の中で勉強することができました。

なぜLancaster MBAを選びましたか?

Lancaster MBAは、少規模(2008-2009年は77名)で、1年間でほぼ全員とお互いが理解し合える適切な人数であること、教授陣の質が高く、イギリス国内で現在2校のみが満たしているHEFCE 6*(Six-star)の評価を得ているということ、またTriple Accreditation (AACSB, EQUIS,the Association of MBAs)を獲得している大学であるということ、さらに特に私が気に入っていたのは、とても実践的であるということです。

Lancaster MBAには、3つのConsultancy Projectがあり、授業を通して学んだことをすぐに実践の場で活用でき、自分達がコンサルタントとして、実際にイギリスの企業とプロジェクトを実施できることが魅力でした。

大学の施設も満足のいくもので、面接に訪れた際に是非ここで勉強してみたいという気持ちにもさせてくれました。

プログラムの内容

Lancaster MBAはとにかくフレキシブルで盛りだくさん、そして実践的です。 その時代のリーダーが必要と思われる科目をすぐに取り入れて学ばせてくれます。 授業は、全体としては講義とケースが適度に織り混ぜられ、 そしてそれらを実践で試すことのできる非常にバランスの取れたプログラムと言えます。

前述した実践的な3つのConsultancy Projectは3つの学期ごとに実施されます。

1 つ目は、1学期(10-12月)にNew Venture Challenge(NVC)という、起業家と共に実施するプロジェクトをグループ4名で実施しました。 起業家の要望を聞いた上で、Marketingや Financeなど1学期で学んだことを活用しながら彼らに対して、ビジネスプランを作成するというものでした。 実際に起業家達への提案・彼らのビジネスの指針となるものなので、意見の摺り合わせをするために起業家宅に幾度となく足を運びました。 NVCは授業と実践がペアになっており、授業では起業家達のケースを中心に読み込み、起業に必要なポイントを学び、 NVCのプロジェクトで実践していくというもので起業を考えている私にとって非常に有意義でした。

2 学期(1月-3月)では、Consultancy Challengeと称し、大・中規模の企業とプロジェクトをグループ6名ずつで実施しました。 1学期で学んだことにプラスして、Strategyまた Change managementなど2学期で学んだことを活用して、プロジェクトを実施しました。 また、このプロジェクトに入る前に1週間程準備期間があり、コンサルタントをする上で必要なポイントを集中して学んだ上でプロジェクトに望み、 その後プロジェクトは2週間集中で実施されました。私の場合には、今後の自分の環境ビジネスの起業の足がかりになるように、 環境ビジネス会社のコンサルタントを実施できるよう大学側に希望を伝えたところ、小型の家庭用の太陽光発電、風力発電、 地熱発電をこれから重点的に一般消費者を対象として営業展開を考えている環境ビジネス会社を割り当ててもらうことができました。 大学側は、必ず要望に応えられるわけではないというスタンスは取りつつも、生徒の今後の進路を念頭に入れながら、 企業プロジェクトを組んでくれておりこの点でも私は非常に満足しています。

そして3つ目のConsultancy Projectは、4学期(6月後半-9月初旬)に実施するSummer Projectで、 修士論文(Project based dissertation)と共に実施されます。 私は、希望していたCorporate Social Responsibility(CSR)のプロジェクトを割り当てられ、 Liverpoolの企業をコンサルタントすることができました。通常は2人でプロジェクトを実施するのですが、 私の場合には1人で実施する機会が与えられました。 すべてが自分の責任となるプレッシャーのある中でプロジェクトを成し遂げられたのは自信につながりました。

Summer projectは、企業に対してプレゼンテーションを実施、レポートを提出しますが、 そのプロジェクトを基本に修士論文(Project based dissertation:15,000 words)を書くという流れになっています。 私の場合には、修士論文はCSRの特に環境分野に焦点を当てて書きました。プロジェクトのレポートに約 15,000 words、 また修士論文については約16,000 wordsと結果的に双方合わせて30,000 words以上を書き上げることになりました。

この修士論文という括りでいうと、生徒には大きく分けて2つの選択肢が与えられます。 私が選択したProject based dissertationともう1つはResearch based dissertationです。 このResearch based dissertationは生徒各人が自分の研究したいテーマを決めてられ、同じく15,000 wordsを書き上げます。 こちらの方はアカデミックな内容を求められますが、Project based dissertationと比べて時間的に少し余裕があり、 タイムマネジメントがやり易かったようです。どちらのタイプの修士論文を選択しても、 指導教官が付きアドバイスを定期的に与えてくれます。

また1年制のプログラムの為、インターンシップをとる場合に、この修士論文の執筆の時期に合わせて実施することもできます。 クラスでも数人実施していましたが、インターンシップでは、ほとんどフルタイムで働いて、 その後にResearch based dissertationを執筆するというものでしたので、 タイムマネジメントに相当長けた人でないと両立は難しそうでした。

グループワークのメンバーは科目毎に大学側で振り分けをしており、1年の間でほぼ全員とグループを組めるように考えられています。 また生徒達任意でグループを組むこともあり、その場合には、その道のスペシャリストを確保するべく取り合いになることもありました。 1学期と2学期は月曜から金曜日の朝9時から夕方6 時まで授業が入っており、 授業終了後もグループワークが入っているという状態で(時にはそのグループワークも2〜3掛け持ちをする場合もありました)極めて忙しい状態となりました。私が非常に大変だと感じたのはグループワークへの貢献でした。 毎日何かのグループワークが授業後に入っていて、そこではグループに貢献できるように自分の意見をまとめておかなければならず、 授業の準備とともにその準備をしていくとなると睡眠時間を削るしかなくなりました。特に1 学期はこの勉強のリズムに慣れていないということもあり、 平日の睡眠時間は3〜4時間、時には徹夜をしなければ間に合わないときもありました。 何を優先順位に持ってくるのかが非常に重要でタイムマネジメントの重要性を肌で感じる時期だったと思います。

好きな教授や科目は?

私の好きな科目は、Global Society and Responsibility Management (GSRM)です。この科目は、昨年2007-2008年ではCorporate Social Responsibility(CSR)のみで選択科目としてありましたが、2008-2009年では、GSRMとして2学期に必須科目として実施されました。このように、Lancaster MBAは、その時代のリーダーが必要とする科目をフレキシブルに取り入れていくといった印象があります。このGSRMでは、CSRはもちろんですが、気候変動、EU指令での環境に関わる法律、国際開発等についても学ぶことができました。 また、グループ毎にテーマが与えられ、そのテーマに基づいてプレゼンテーションまたレポート提出もありました。 テーマは、Clean Development Mechanism (CDM), Micro Finance, Bio fuels, Global Reporting Initiative (GRI)等々で非常に多岐に渡ったものでした。 私は環境ビジネスに興味がありますので、この授業は非常に楽しむことができました。

また Strategyも楽しみな授業の一つでした。Strategyのベストセラー教科書の作者であるProfessor Gerry Johnsonの授業は、 独特のピリピリとした雰囲気の中で実施されました。私はコンサルタントの出身では無いため、 戦略的な知識はあまり持ちえていなかったので、とても新鮮にそして貪欲に授業に取り組むことができました。 グループワークが中心で、授業でストラテジーのツールの説明の後、グループごとにタスクが与えられ、 一つひとつ実存する企業にツールを当てはめ、説得力のある成果物になるように検討します。 そしてその結果をProfessor Gerry Johnson他2人のProfessorの前で各グループがプレゼンテーションを実施するというものでした。 タスクを遂行するためには、論理的思考を求められました。論理的に考えられていない場合には、 非常に厳しい見方で評価をされるなど独特の緊張感があり、グループワークには真剣さが増したのを覚えています。 また、このストラテジーの授業の後に、前述したConsultancy Challengeと呼ばれるプロジェクトがありましたので、 ストラテジーのツールを実践でも利用することができ非常に有意義な授業でした。

Lancaster MBAの選択科目の履修の特徴の一つとして、南アフリカで1週間に渡って開催されるInternational Business in Contextと呼ばれる選択科目があります。 これは南アフリカのケープタウンにあるStellenbosch大学との提携で、南アフリカのケープタウンとヨハネスブルグで実施されました。 私は南アフリカのアパルトヘイト後の複雑なビジネス環境、開発状況、またアフリカでのCDMなどのプロジェクトにも興味があり、 アフリカに行ける良い機会と考えてこの選択科目を履修しました。現地とのネットワークの構築ができたのと合わせて貴重な経験をすることができました。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

Lancaster MBAの特筆すべき点は、非常にアットホームであるということもあげられます。 入学するとすぐにシンジケートと呼ばれるグループ(2008-2009は 11人ずつの7グループ)に分けられ、 そのグループが家族同様にお互いをサポートする役割を与えられます。 MBAコースの学期が開始される直前に Induction Programmeが2週間程あり、 ゲーム形式のTeam work buildingが実施されます。ここでは、ミーティングの進め方などお互いの相違点を認識する機会がありました。 例えば、イギリス人やインド人は様々に思いついた意見を出しながらミーティングを構築し最終的に一つの意見に到達させようとしますが、 一方日本人やアジア系の人は、すぐに意見を言うのではなく、一旦考えて、周囲とのバランスも配慮しながら発言する、といった点などです。 このInduction Programmeを通して、それぞれのミーティングの進め方にお互いが慣れていき、それぞれの方法を尊重するようになっていきました。 そしてその後のグループワーク等はスムーズに進められるようになったと思います。

また特に印象的だったのはInduction Programmeの後半に1泊2日で実施された、Team building activityです。 大学からほど近い湖水地方のすばらしい景色の中にあるOutward Bound Trust Charityの施設を使って、 屋外でフィールドアスレチックのようなゲームをしながらグループの協調性やチームワークを養います。 今後のグループワークで必要となるチームワークの重要性もこの機会に学ぶことができました。

このシンジケートを基準としたSocial Programmeは数多くあり、お互いを知る良い機会を与えてくれました。 シンジケート毎に各国を代表するデザートを振舞ったり、劇やゲーム、クイズなどの催し、またチャリティのイベントも実施されました。 これらは年間を通して実施され最終的に点数にて競われました。

ほとんどのMBA生はキャンパス内に住んでいましたので、週末はキャンパス内のPubで一杯やって息抜きをしたりしていました。 また、比較的に時間に余裕がでてきた3学期には、それぞれの国の出身者が各国の料理を紹介するイベントを自発的に企画し開催され、 インド料理、中華料理、ロシアンパンケーキ、韓国 BBQ、また私たち日本人は中東の人達と一緒にJapanese and Middle East Dinnerと称して日本料理(握り寿司、おでん、味噌汁、日本酒等々)と中東の料理を振る舞い、大いに盛り上がりました。このような勉強以外での行事を通しても、自然とお互いに交友を深めることができました。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

大学キャンパス内には、スーパーマーケット、中華料理店、インド料理店、ピザレストラン、ハンバーガーショップ、またパブ、カフェ等何でも揃っていましたので、生活に不自由はありませんでした。 週末には、バスで15分程の距離にあるランカスターの中心街に繰り出し、大型スーパーマーケット(Sainsbury's)に買出しに行ったりすることもでき、 また、中心街にも2軒程日本食材を取り扱っている店がありましたので購入することができました。

私は他のMBA生の多くと同様にキャンパス内の寮に住んでおりました。 私のフラットは国際色豊かで、アメリカ人、アイルランド人、ギリシャ人、チェコ人、ナイジェリア人、中国人がフラットメイトでした。 フラットディナーと称して、それぞれの国の料理をもてなしたり、またその国の文化や、将来のことについて語り合ったりして、 日常生活の中でも国際的な雰囲気を味わい、充実した時間を過ごすことができました。

ランカスター地方の気候は想像していたよりも寒くはなく、雪も1度しか降りませんでした。しかし、湖水地方に近いだけあって、 冬場は雨が多くまた風の強い日がありました。しかしながら天候が悪い冬場は建物の中で夜遅くまでグループワークや勉強に追われる日々だったため、 天候はあまり気になりませんでした。

MBA取得後のキャリアは?

Lancaster MBAに入学する前には、イギリスのUniversity of East Angliaの環境科学のマスターを取得しました。双方の大学院において、環境科学とビジネスの知識とネットワークをある程度構築できましたので、環境ビジネス、コンサルタント会社の起業も考えつつ、今後は、環境コンサルタント会社か、環境NGOに所属し活動していきたいと考えております。

その他情報

You Tubeに掲載されているLancaster MBAに関するビデオです。

■Lancaster University Management School設備
http://www.youtube.com/watch?v=YkPtc8ESIK0&feature=related

■New Venture Challengeの紹介動画
http://www.youtube.com/watch?v=AVXN41o2jQw&feature=related

■Induction Programme Outward Bound Team building activity 紹介動画
http://www.youtube.com/watch?v=NUABIv7mj1I&feature=related

■ Lancaster MBA 2008/2009在籍日本人4人によるプログラムの説明
http://www.youtube.com/watch?v=g_4d9f19XmU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=-1YzYz48tz8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=SSGJcV53K74&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=6vDmvFmJ57s&feature=related

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比田井 衣(ひだい きぬ)さん Lancaster/英国2006-2007 MBA在校生

[2007-2008ALC特別体験談より]

比田井 衣さん

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

今回欧州MBAを選択した理由は、大別して三点あります。

一点目は期間。実ビジネスの環境から長く離れることで、ビジネス勘を鈍らせ、キャリア上のGap Yearが長くならないようにと、 一年制が主流の英国MBAを志望しました。

次に、人。今回の留学目的の一つに、今後増えうる多国籍な環境で仕事ができるような個人力を高めたいという想いがあり、 多様なバックグラウンドを持つ学生と切磋琢磨できる多国籍少人数コースを志望しました。 欧州MBAは統計的数値(国籍、人数、平均年齢など)で基準を満たしていましたし、 Alumniの方々の人柄や留学体験談から多々共感できる価値観を見出したことは大きな決定要因の一つとなりました。

そして、欧州への個人的興味。欧州で日系企業がプレゼンスを発揮しきれずにいる要因を直に確かめてみたかったこと。 また欧州における英国、アジアにおける日本というポジショニング、そして文化に何か共通するものを感じ、 英国から日本を客観的に捉えてみたいとの想いに至りました。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

過去の職務経験上、ハードな生活には慣れていましたが、同じ期間に複数科目(Module)が同時進行しており、 日々違うModuleの予復習に追われる上、語学力不足や異文化協働経験の少なさから自分のなかで様々な格闘もあり、 常に高いテンションで、眠る時間を削りながらの生活を余儀なくされました。

特に大変だったことは、同期間内に並行して行う数々のGroup Workでした。 敢えて毎回常に違うメンバーとGroupを組んだが故、都度性質の異なるグループにて貢献方法に試行錯誤したり、 グループ内のメンバーの価値観(Priority、作業の進め方、目指すQuality)が違うが故に時折衝突をもおきるメンバー間の調整に奔走したりと、 体力的、精神的に本当にタフな時間を過ごしたと思います。

ただこうした状況を一緒に乗り切ったメンバーたちは、自然と'Friends for life'となりうる存在へと発展し、 ハードではありましたが、頑張りがいはあったと感じています。

好きな教授や科目は?

クラス内で評判の高かった科目は、FinanceとStrategyでした。教授陣がInteractionを重んじて、 学生を常に講義にInvolveさせる試みを続けていたこと、また講義で学んだことをグループでReflectionする機会を常に設定していたことなどが評判の高かった要因だと思われます。

個人的には、New Venture Challenge、Lead in Action(Consulting Project含む)、 Summer Consulting Project、そしてInternational Businessが特に好きでした。前者三つは、日本で培ったExpertiseと、 MBAコースで学んだことを、UKの実ビジネスの現場でどれほど活用できるか試す絶好の機会となりました。後者は、バランス感覚の優れた、 頭脳明晰なインド人ProfessorによるModuleで、学生を巻き込みながら進める内容の濃い講義だけでなく、Group Workの組立ても秀逸でした。 極力違う出身国の学生で構成されたGroupにて緻密な分析作業や事前交渉をするWorksが設けられ、 最終的にはWTO 会議を模したGroup対抗Simulation Gameを行いました。Academicな勉強に加え、 多国籍学生間でのGroup Work、Negotiation Skillを試す場も加わり、Hard/Soft両面で良い勉強をさせてもらえたと思います。

他国からのMBA留学生の印象は? 上手く付き合うこつは?

出身国や地域により印象は多少違いました。ただ総じて、自国で恵まれた環境に育ち、優れた教育を受けてきた、 温厚かつ優秀な学生が多かったように感じました。またお互いの経験や価値観から学ぶことの大切さを理解している学生が比較的多かったように思います。 他、タフなコース中、Work Hard, Play Hardに限られた時間を、優先順位をつけながら、バランスよく過ごす姿勢は、彼らから学んだことの一つです。

多国籍な学生との付合いは、言葉の壁もあり悩み通しでした。が、自分ができることを誠心誠意行い、人としての価値観を元に、 自分の信じることを流暢でなくとも自分の話せる形で伝え、文化や宗教などをも含めて相手を理解しようとOpen Mindな姿勢で一緒に過ごす時間を増やす努力を重ねるうちに、 自然と人の輪が広がっていきました。言葉面で苦労した自分が、年度末に「Most significant contribution to the organization of social activities for the MBA class」なる賞を受賞できたのは、 こんな心がけの結果だったのかなと思います。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

特に苦労したことは、異常な物価高。その他、キャンパス内の寮に住んでいたため、忙しいコースの合間を縫って、 往復1時間ほどかけて、開店時間が限られた街の商店街やスーパーマーケットまで食料品類を買出しに行く状況です。 24時間必要なものが手頃な価格で常に揃っている東京でのコンビニ生活に慣れた身には、多少ストレスを感じることもありました。

一方で、キャンパス内での寮生活では、自国料理パーティーを開催して他国クラスメイトをもてなしたり、同じ敷地内に住んでいるが故に夜遅くまで一緒に勉強したり、時には深い語り合いをしたりといった楽しい出来事も多々ありました。こうした交流を通じて、他文化をより深く知り、国籍を超えた友情関係を深めることができたように思います。またキャンパス内にはPubも幾つかあり、気軽に短時間で交流する絶好の場となっており、MBAクラス内のSocialize 促進に一役買っていたように思います。

MBA取得後のキャリアは?

卒業後は、MBA留学中に休職していた大手外資系コンサルティング会社に復職する予定です。

今回のMBA留学を通じて、自分の専門外の分野も含めて、体系立てて多面的に物事を分析できるフレームワークやツール類と、 それらをどのように役立てていけるのかを学んだことは、一つの収穫と考えています。

また異なる価値観や文化を持つメンバーと、言葉の壁を越えて協働できた成功体験は、 今後徐々に増えていくであろう複数社協同のプロジェクトや多国籍プロジェクトへの参画の際に生かされることになるだろうと感じています。

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