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 小野寺 拓 (おのでら たく)さん Cambridge/イギリス 2005-2006 在校生
 

| 2006-2007 ALC 特別体験談より|

 PROFILE :

 

 

   

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

 

アメリカとヨーロッパのMBAコースでは、いくつかの違いがあります。私は、以下の点に魅力を感じ、ヨーロッパのMBAコースに進むことにしました。

帰国後の就職活動等を考慮し、できるだけ短期間で学位を取得したいと考えていたので、数多くの1年制MBAコースがあるヨーロッパのほうが、2年間を要するアメリカのMBAコースよりも魅力的だった。

一般的にクラスサイズが小さいので、学生同士、あるいは学生と学校側との交流が活発である。

比較的年齢層が高く実務経験をしっかり積んだ学生が多く、そうした学生から学ぶことが多い。

学生の出身国も少数の国に偏ることなく、真にインターナショナルな環境で学生生活を送ることができる。

ビジネススクールに行く前までの職務経験において、アメリカ資本の会社に勤めることが多かったので、より広い視野をもってキャリアを構築したいと思った。

 

授業はどうでしたか?大変だったことは?

 

2年間で履修すべき内容が1年間に集約されたヨーロッパのMBAコースでは、常に時間に追われる感覚になります。授業は9時から18時まで行われ、休み時間もグループワークをすることが多く、ランチを取る暇も無いこともあります。家に帰っても授業のための予習復習だけでなく、入学してすぐに始まる就職活動のために時間を費やすことも必要になります。さらにMBA内外での社交の場も数多くあります。これら全てを完璧にこなすことは不可能であり、むしろビジネススクールでの生活では、何が自分の将来のキャリアプランにおいて必要なのかを明確に認識して、優先順位をつけて行動する能力が必要になると思います。

私は海外での生活が初めてだったこともあり、この点が大変でした。特に最初のうちは、日々、目の前のことをこなすだけという状況になってしまい、いくつかの興味深いイベントや講演会を欠席してしまいました。

 

好きな教授や科目は?

 

ケンブリッジのMBAコースには、必須・選択科目のほかに、3つのコンサルティングプロジェクトがあります。そのうち3〜4月に行われる国際的優良企業におけるフルタイムプロジェクトが最も印象に残っています。このプロジェクトにおいて、私達のチームは電力技術を供給する会社での財務システム構築プロジェクトに参加しました。1ヶ月のプロジェクト期間のうち、半分をケンブリッジでのリサーチ、半分をクライアント本社でのヒアリング等に費やし、最後にはクライアント側の役員が数名参加する中で、プレゼンテーションを行いました。私はコンサルティングの経験がそれまでありませんでしたが、国籍や文化背景が異なるチームメンバー・クライアント・その他の利害関係者と共同作業をし、我々の最終的な成果がそのまま会社の重要な意思決定に反映されるプロセスを実践の場で経験できたことは、私の今後のキャリアにおいて必ず役立つものと思います。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

 

ケンブリッジ大学というと非常にアカデミックで学生も堅いというイメージがあるかもしれませんが、ビジネススクールでは協調性をコース全般で要求されているため、活発で社交的な学生が多いです。国籍・文化背景・年齢・職務経験も多様性に富んでおり、話をしていると自分の知らない世界を知ることができる一方、様々な悩みを抱えていることも知り、育ってきた環境が違っても考えていることは私と同じなんだなと感じることもありました。

彼らとはコース内でのグループワークの他に、パブでの飲み会・スポーツイベント・パーティー等、様々な社交の場があります。私も週末にフットボールやバレーボールを楽しんだりして、コースだけでは話す機会がない学生とも交流を深めました(筋肉痛や生傷が耐えませんでしたが)。それぞれが既に新しいキャリアをスタートしていますが、今後もお互いに連絡を取り合い刺激しあえる関係になればと思います。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

 

ケンブリッジの近くには空港があり、そこから格安航空券を使ってヨーロッパの様々な国に遊びに行けます。私も飛行機にPCと予習課題を持ち込んで勉強しつつ、5回ほど他国に遊びに行きました。12月の冬休み中にクラスメート10人以上でイタリアにスキーに行きましたが、毎晩ペンションでお酒を飲みながら今後のキャリアや家族のことを話しあったことは、私のMBA生活において最も思い出に残っていることです。

苦労したことは、物価の高さ・サービスの質の悪さ・芝花粉症です。特に金融機関等のサービスについては、日本で受けられるようなレベルを期待していくと、かなり苛立つことが多いです。また、芝花粉症は日本のスギ花粉が大丈夫でも悩まされることになるかもしれないので、注意したほうが良いでしょう。よく言われる天候の悪さや冬の夜長については、学校の中にいることが多かったので、さほど気になりませんでした。

MBA取得後のキャリアは?

 

他の多くの学生は英国に残って就職活動をしていましたが、私はコース終了後東京に戻り、現在は外食企業にて財務コンサルタントとして働いています。業務上、膨大なデータを処理し過去の傾向を把握したり、将来の動向を予測することが要求されますが、そのような際には統計学、また、様々なプロジェクトの投資効果を測定する際にはファイナンスのケースで学んだことが役立ちます。また、世界のトップ企業で行われているプロジェクト管理手法を経験したことも、今後の業務において活かされるものと思います。

現在の会社に勤めてまだ日が浅いですが、今後数年かけてビジネススクールで学んだ知識と、現在携わっている業務との接点を認識し、さらに新しい情報も継続的に取り入れ、これらを自分の中で消化し、将来、会社の経営に大きく影響を与えるようなポジションについた時に活かすことができるようになればと考えています。

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