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 上野 寛太 さん Leeds University Business School/英国 2004-2005MBA在学生

 

| Written August 2005|


 PROFILE :

1994 慶應義塾大学 SFC 環境情報学部卒業

1994 株式会社人事測定研究所 
(リクルート系人事コンサルティング会社)
HR ソリューションプランナー 
(HRMコンサルティング営業兼コンサルタント)
2002 HRR Inc. (旧人事測定研究所、現リクルートマネジメントソリューションズ) 退社 渡英
2004-2005 Leeds University Business School MBA 
今後(予定) アメリカの会社にてインターンシップ後、中国にてファミリービジネスの経営を補佐していく予定

   

MBAでどのようなことを学んでいらっしゃいますか?

 

2つの学期を通して、トップマネジメントに必要な諸知識を、幅広く、同時並行する形で、学びました。 そして、6月から9月までの3ヶ月間を費やし、MBAプロジェクトという個人リサーチを、9月上旬に修士論文の形で提出します。(現在、執筆中)

1学期では、領域として独立色が強いものを中心に、例を挙げると会計、財務やマーケティング等を学びました。科目はすべて必須科目でした。2学期では、領域の垣根が低いもの、もしくは総合的な知識を動員するものと、「深掘り」を目的としたもの、例えば、戦略マネジメントやマネジング チェンジ(企業における変革の理論と実例)、ファイナンシャル アナリシス(英国の大企業1社を個人で取り上げ、財務レポートを作成する)などを受講しました。必須科目と、自分で選べる科目で構成されていました。

また、特筆したい点として、学んだことは、トップマネジャーになるための、網羅された形での経営諸知識の理解、だけではありません。

一般的に社会人として、継続的なブラッシュアップが不可欠とされる、タイムマネジメント、ストレスマネジメント、インターパーソナルスキルを、時間的・物量的な負荷を掛けたグループワークやBarclays Bankと提携したビジネスコンペティッションなど、色々な場面を通じて、学びました。

グループワークは、必須科目のみの授業が行われた1学期において、すべてのアクティビティの中心でした。グループはバックグラウンドと国籍がばらつくように、スクール側が決めたものでした。 グループワークは、多くの重要なビジネススキルを包括していると思います。例えば、極端に限られた時間の中で、異なった意見をうまく取り込み、すり合わせ、一つの意見にブラッシュアップさせていくスキルや、判り易い発表資料をつくるスキル/実際に発表するスキル等です。特にケーススタディをグループワークで行うということは、実例を知識として装備するという意味だけでなく(これは個人だけでもできますが)、例えば、同じ、一つのケースを元に議論するからこそ、視点や発想の違いを学べる、という意味があることも実感しました。

 

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか? 
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

 

私の留学/MBAの目的は、1)比較的短期間で、幅広い知識に触れたい、2)多くの価値観(国籍、バックグラウンド)に触れたい、3)そして前述2点を通じて、ビジネスマンとして、そして社会人として、より広い視野を身につけた「イイ」人に一段階ステップアップしたい、ということでした。 この目的に照らし合わせると本場のアメリカよりも最近注目されている国際色豊かなヨーロッパのMBAという結論になりました。

英語をしっかりと身につけたいという希望もあったので、イギリスのスクールを最終的に選びましたが、英語の伸びが、だいぶ緩やかになってしまった現状を考えると、他のヨーロッパの国の類似したスクールも良かったかなー、と思っています。 (英語以外、もう一つぐらいヨーロッパの言葉をたしなみたい、と何度も思いました。)

1年間という限られた時間の中で、会社経営に必要な広範囲の諸知識を、効率的かつ効果的に学べることができたコース内容になっていると思います。 また、1年間を通じて、人とのリレーションシップをどう、うまくこなすか(構築、対処)、また個人内の感情、特にストレスをどうハンドルするか、そしてこの2つの重要性を学べたことに、強い成長感を感じています。

コースが狙った効果以外のもの、例えば偶然的に作り出されたコース環境も、満足度を左右する要素だと思います。リーズビジネススクールの場合、今年度は生徒数が43名と人数が少なめで、その中にオーガナイズすることが得意な生徒が比較的多くいたので、生徒間の交流が、質・量の両方の点からも、多く盛んに行われました。 これは、授業で習ったことを「懐にぐっと落とす」ことを手助けしてくれるだけでなく、人間性を豊かにするという点でも、非常に有効でした。 

どのような生徒が優秀だ、ということは極めて曖昧で難しいことですが、自分の9年間の前職を通じて作られた「きっちりとした社会人かどうかを測るものさし」で、今年の生徒を見る限り、ほとんどのクラスメイトが、各国できっちりとした社会人であったように思われます。 そしてリーズビジネススクールのカルチャーゆえか、「賢くて」「人なつっこい」クラスメイトが多かったと思います。大変満足しています。財産です。

また、約2年前に、初めて会ったコースダイレクターにイイ人だなと良い印象を抱き、その1年後に縁あって、入学することになったリーズビジネススクール。 現在、執筆中の卒業プロジェクトのスーパーバイザーも、ビジネススクールのコンサルティングというプロジェクト内容ゆえ、その人にやってもらっています。この経緯から想像するに容易いことですが、卒業後もそのダイレクターと連絡を、何年にも渡って取っていくだろうと思っています。例えばそういった人脈が作れたという経験は、コースの内容や評判とは全く違ったところで、自分を満足にさせています。

 

今後の目標

 

現在、執筆中の個人プロジェクトを9月までに終え、、きっちりと次のステージに向けて、モードを切り替えていくことが、当面の目標となります。

個人プロジェクトの内容が、ビジネススクール経営に関するコンサルティングなので、結果を報告する上でビジネススクールを取り巻くステークホルダーの人達に、ちょっとした恩返しが出来るのでは、と楽しみにしています。

次の環境では、MBAコースで得た知識または領域に関する情報を、新鮮なうちに、出来るだけ多くの量を流通(input/output)させたいと思っています。 1年間のMBAコースでは、広い領域すべてを、深く理解したとは言い難く、あくまで、各分野の「情報を流通させる受け皿のようなもの」を準備できた、という感じがしています。 

MBAで得た知識と経験を、きっちりと体内に残して活用していくものと、どんどん更新させて過去のものにしてしまうべきものと、うまく区別をつけて、実務に活かしていくつもりです。

 
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