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 才木 俊一郎 (さいき しゅんいちろう) さん Manchester/英国  2002-04 MBA在校
 

| Written 10 2003 |

 PROFILE :

1995-2000 株式会社三和銀行

国内営業店で法人取引を担当後、VC、投資銀行に出向しIT系ベンチャー企業の株式公開、M&Aを経験。
2000-2002 Morgan Stanley Asset Management グローバル株式運用チームに加入し、Portfolio manager、Analystとして日本法人向けの企業年金、投信ファンドを担当
2002 Manchester Business School入学、現在に至る

   

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

 

マンチェスターでは最初の9ヶ月間をDiploma stageと呼び、6ヶ月間のコア科目履修の後、M&AまたはInterdisciplinary Project(どちらかを選択)、Business Environmentの2つのprojectを1ヶ月間ずつ履修します。6月からMBA stageに進み、夏・秋の間はインターンシップ、選択科目、個人論文、European Study Project、交換留学などの中から自分の関心に応じてコースを選択し履修します。年明けには、International Business Projectという、大規模クライアント企業に対する3ヶ月に及びコンサルティング・プロジェクトを経て、卒業資格を得ることになります。

コア科目の6ヶ月間は企業経営に関わる基礎教科を履修します。この期間は非常に密度が濃く、下手をすると消化不良になるほどです。基本的に各教科、テスト、個人レポートに加えてグループワークが与えられ、異文化の仲間たちとディスカッションを重ねていくことになります。コア科目以降、様々なプロジェクトに取り組むので、基礎教科を充分に理解していないと得られるものは半減するのではないでしょうか。M&Aではファイナンスが当然必要ですが同様にストラテジーのスキルも求められますし、Business Environment projectでは、マーケティング、オペレーションマネージメントなどの側面からも幅広い洞察が求められます。また、チームワークを如何に機能させるかがプロジェクトの良し悪しに非常に大きな影響を与えますので、自分の能力と役割を明確に認識してメンバーへの貢献度を高めていくことが必要です。またそれと同時に、どういったスキルをもった仲間と働くのが最高のパフォーマンスを生めるのかなども考えていくことになります。

MBA stageに入り、私は選択教科の中で、現実の企業をクライアントとしたインキュベーションの科目を履修しました。実際のseed段階の企業を相手にすることで非常に実践的な経験が出来たと思っています。マーケット調査、組織編成、オーナーシップ、販売戦略、企業価値評価など、今までに履修した強化の知識に基づいて戦略を立てるものの、ニッチかつ新規ビジネスのケースには非常に例外が多く、またリソースにも制約がある為に、説得力のある結論を導くことが難しく、そのプロセスは私にとって価値ある訓練となりました。実際の中小企業では典型的な問題ではないでしょうか。

プロジェクトベースの選択科目が充実している反面、マンチェスターではケーススタディーを頻繁に使った授業はMBA stageでは少ないと思われます。現在私は秋の交換留学でカナダのMcGill大学に進み、ケース主体のストラテジーの授業を多く履修しています。マンチェスターで最後の3ヶ月間に行なうInternational Business projectを迎えるために、自分で使えるビジネス戦略のフレームワークを増やす努力をしています。

 

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか? 
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

 

私は最初に自分の年齢と職歴を考え、MBAコースの選択において2つの点を重視しました。期間の長さと実践性です。北米には幾つか魅力的な学校があったのですが、2年という期間は当時の年齢を考えると長いと考え、また北米は平均年齢も若いことから、期間も比較的短く、平均年齢も高めのヨーロッパの学校を優先的に検討していきました。

実践性を重視したのは、私の年齢を考えると卒業後に応募するポジションは大方、即戦力を問われるはずなので、決してアカデミックに偏りたくないと考えてい為です。実際に欧州のMBAプログラムの中で選択教科の比重やその内容を見ていくと、御存知の通り欧州の殆どの学校が1年制であり期間的にも限られている為、選択教科の充実度が少ないことが気になりました。その中で、企業プロジェクトをベースにしたマンチェスターのMBAが内容的にも、また18ヶ月という期間の点でも自分に最適であることが分かりました。

マンチェスターでは、最初の基礎教科の履修を終えると、全ての生徒がクライアントをもったプロジェクトに携わります。また、ほとんどの選択教科において、最終的に顧客へのレポート提出が求められており、特に最後の3ヶ月間は、世界の有名企業のもとでアジア、北米、欧州などグローバルなプロジェクトを受け持つことが出来るので、非常に実践性に力を入れていることが分かります。

私がMBAに進んだ最大の理由は、卒業後に従来の金融分野から、コンサル、事業企画部門へキャリアを変える準備をすることであり、マンチェスターに来たのは、そのキャリアのギャップを埋める為の、実践的な知識と経験を積むことを目的にしていました。

実際マンチェスターでは、企業プロジェクトを通して幾つかの問題解決を経験し、自分なりのプロセスを身に付けることができてきましたので、ここでの経験は価値あるものとなっています。また顧客折衝を伴うことで、クライアントマネジメント、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメントなどインターナショナルな場での訓練にもなっています。個人的にはこれまでの内容に満足しています。加えて、小数でのプロジェクトですので、教授陣とのコミュニケーションも厚く、彼らには卒業後のネットワークという面でも期待しています。

 

今後の目標

 

今後の目標は、ビジネスの戦略立案実施においてキャリアを築き自分の中の太い柱にして行きたいと考えています。そしていつの日か、今までの金融でのキャリアとあわせて企業再生を中心にしたプライベートエクイティファンドを別のキャリアを持った仲間と共に立ち上げてみたいと思います。
もっとも、その頃には、景気も回復し、そのような案件は日本にはなくなっているかもしれませんが!

 
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