どうもお久しぶりです。帰国して5日程経ちましたが、余り多くの人とお会いしてないせいか帰国した実感が未だ湧きません。
さて今回最終結果が発表されましたのでご報告いたします。結果から申し上げますと無事英国国立ノッティンガム大学経営大学院でMBAを取得することに成功し、12月の卒業式に晴れて出席出来ることになりました。
会社を辞めた当初はMBA入学程度のことでさえ覚束なかった事を考えると正直自分がMBA取得に成功したのは未だに信じられません。私のような者が世界トップレベルのビジネススクールで熾烈な競争を勝ち抜いたことは当分実感出来ないと思います。
今回のMBA取得に関しては私の力などは微々たるもので、多種多様なクラスメートの助けがあったからこそだと思ってます。今はこの学問における戦争のような状況で、貴重な経験を積ませて頂いたクラスメートに感謝の気持ちで一杯です。残念なことではありますが、今はこの世界中に散った友人と会う事は殆ど無いことを考えると遺憾の念で一杯です。もちろんこの私を2年近くに渡り応援して頂いた日本の皆さんの叱咤激励は非常に励みになりました。
今回は多くの方に助けられての卒業ということになりましたが、今回運良く卒業できたのは、安定した財閥系の会社を自ら辞めてまで挑戦した以上、なんとしてもドロップアウトするわけにはいけないという気持ちと、多くの人の期待を裏切る訳にはいかないという執念があったからだと思ってます。正直もしこれで卒業に失敗していれば、皆さんとは羞恥心から自分からは会う事は出来ないことができないことを考えると今は安堵の念で一杯です。
未だ卒業が決まっただけで、今度は就職を早めに決めなければなりません。状況は非常に厳しいので、私などを採用してくれる会社があるかどうかはなんとも分かりませんが、全力で就職活動を展開し、早く再就職先を見つけたいと思います。
今度は東京でのゼロからのスタートとなります。イギリス留学の2年間は貧乏生活を強いられましたが、この2年間で世界50カ国以上、400人以上の人と知り合え、世界トップクラスののビジネススクールで教育を受けられたことは普通の日本人ではなかなか出来ないことだと思いますので、誰がなんと言おうともこの選択が間違いで無かったと信じ、次のステップにまた全力を賭けて挑みたいと思います。
最後になりましたが、この2年間私が何とかイギリスで生き残ってこれたのは皆様のおかげだと思っております。この場を借り御礼申し上げます。
なお小生東京におりますので、皆様と東京でお会いできることを楽しみにしてます。
舟本圭吾
帰国まで1ヶ月強となりました。何とか早く修士論文を終え、余裕を持って帰国したいものです。さて今回以下の3点について論じさせて頂きたいと思います。
1、まず英国でも約300人が犠牲となっているテロ事件に関してですが、私もアメリカには知り合いが数多くいますので、一般市民が犠牲となったこの事件に関しては憤りを感じます。今回逆の観点から論じる形で申し訳ありませんが、私にはそれこそ20人程度の中東人の知り合いがいます。彼らはこの事件後外に出ると唾や暴言を浴びせられたりと、被害に遭ってます。更に何時襲われるか分からないので夜も眠れない日々が続く友達もいますし、事件後彼らの友達の彼らを見る目が180度変わったため人間不信に陥った友達もいます。同事件はビンラディンを始めとする一部の人間の仕業であり彼らにはまったく関係ないはずです。日本はアメリカよりなので、恐らく彼らのことはほとんど報道されてないでしょう。世界中に知り合いがいることにより物事を多角的な観点から見れるのはいいのですが、その分報道陣だけの情報しか知らない人よりも深く物事を考えさせられます。
2、最近中国人とベーシックな中国語でたまに会話してますが、中国人は外国人に中国語は話せる訳ないと考えており、私が基本的な会話をしただけで中国人は驚くのです。 イギリス人に同じような話をしても誰も英語がうまいとは言わないでしょう。日本人も中国人と同じく挨拶程度の日本語を話しただけで日本語がうまいですねなどという日本人がいますが、簡単な挨拶程度の日本語であれば2、3日本語を勉強すれば誰でも喋れるようになります。私の経験から日本語は朝鮮語やタイ語と同じく発音がモノトーンなので、細かいことを気にしなければ英語よりも話すことは簡単だと思います。それにしてもこの語学に関する日本人’中国人とイギリス人のギャップはかなりあるように思います。英国人アメリカ人は本気で語学を勉強したことがないので、日本人’中国人がいくらネイティブに近い英語を話してもその域に達するまでの苦労など彼らには分からないのです。逆に日本人’中国人は英語に苦労するため欧米人が挨拶程度の言葉を話しただけで驚くのだと思います。
3、先日わたしも2?回目の誕生日を迎えましたが、誕生日に関しクラスメートが大勢で祝ってくれました。私は同席で日本では大勢で誕生日を祝う習慣などなく、年は聞かれてもおめでとうなどは誰も言わず、逆に年を取るということは忌まわしい事だと日本では考えれれており、私も誕生日には夜遅くまで仕事をして気がついたら過ぎてしまうことがしばしばあったとの発言をしたら、クラスメートは驚いてました。当地では日本と違い誕生日は特別な日らしく、友人の誕生日があれば皆で集まり誕生日を祝うという習慣があります。私などはそんな慣習とは無縁の国で過ごしてきたので、クラスメートからお祝いの言葉を頂くと慣れてないので非常に恥ずかしかったのを覚えてます。
舟本 圭吾
イギリスも漸く6月に入り春らしくなり、コートを着る機会が減りました。
試験も漸く終わりほっとしているところです。
この2ヶ月で試験勉強に加え、個人、グループワークを加えると10以上こなしたわけで、 良く体が持ったものだと我ながら感心してます。
試験が終わり早速映画パールハーバーを見てきました。
同映画を日本で見ると何も感じないのでしょうが、多国籍軍団での映画鑑賞だったので、 感慨深いものがありました。 日本人に対する差別用語が頻繁に出てくるのであまりいい気はしませんでしたが。 日本での反響はどうでしょうか?さて今回イギリスの試験の特色について説明させていただきます。
まずは以下にE-ビジネスの試験問題を記させていただきます。
1, Explain why a "disconnect" may exist between the IS department and the rest of an organisation, and briefly detail some potential strategies for healing such a strategic rift.
2, What issues do digital application convergence and digital hardware access divergence raise for organisations in the management of their customer interface?
3, According to Jupiter Communications, " e-commerce companies" stand to lose $18B of a potential $42B market in 2002 if privacy concerns are not addressed. suggest ways and criteria to critically evaluate whether consumer privacy protection is assured on the Net
次にこの問題の難易度は別として、
ビジネススクールの求めている点を以下に記させていただきます。
1、まずはイントロダクションで全体の概略を説明。
2、次に問題に対しての定義を説明。
3、定義を分析する
4、分析したものを展開する
5、定義に対し批判的に論じる。
6、コンクルージョンで全体のお浚い。
イギリスの試験での重要点は議論を持ち出す際、
必ず誰の文章から引用したのかを明記しなければならないことです。
例えば Armstrong (2000) insists that......
1問につき、少なくとも5名を明記しないと問題にされません。
特に批判的な文章は問題に対しての批判者の意見がないと、まったく相手にされません。当然個人の経験や意見などは書くだけ無駄で、それを書く際は誰かの文献を引っ張り出さなくてはいけません。
1コースにつき大体3問2時間が基本です。求められる文章量は全体で3、000字程なので、 1問につき、1000字が求められます。量の問題は別として、
上に挙げた内容を盛り込めながら、40分で1000字作成することは非常にしんどいです。 もちろん内容の方が重要ですが、今後予想される展開の早いビジネスに対処するために、 このくらいの文章量をこなさないと将来のCEOを育てられないとの学校側の判断でしょう。
試験で50点を取得するためには1教科につき最低20冊の本やアーティクルをこなさなければならないので、 限られた時間でどれだけスキム*スキャンリーディングとポイントを如何に押さえ、 問題を見た瞬間どれだけこの膨大なデータをまとめられるかがキーとなります。 私は大学時代テストの要求度が恐ろしいほど低かったため試験で求められているレベルの高さに苦しんでますが、 ヨーロッパの学生やアジアの一流大学を出ている同級生は大学時代に要求度は低いもののこれに近いレベルのテスト勉強をしていたので、 彼らにとっては大学時代の延長上のような感覚でテスト勉強をこなしてます。 さてイギリスの成績基準ですが、 40点がMBAとしての最低レベルのクリア、50点がMBAとして恥ずかしくない点数。60点がMBAとしても立派な点数。70点が満点となってますが、 この70点という点数は教授を驚かせる技を持ってない限りほとんど不可能とされてます。
要するに0ー70のレンジで日本でいう50点は35点です。イギリスではパスするだけでなく、 全体の教科の平均を50点に乗せないと学位を与えないという非常に厳しい査定がまってます。
さて日本ではあまり問題にならないカンニングですが、 イギリスではカンニングした時点で即退学処分が待ち構えてます。日本のように生徒は愚か試験官までもカンニングを見て見ぬふりすることはなく、 少しでもカンニングした時点で生徒が試験官に訴えます。日本の大学では比較的楽に単位が取れますが、 当地では学位取得のため生徒同士で激しい競争が繰り広げられているのと、 問題の要求度の高さから喩えカンニングペーパーを作成し、成功したとしても、 書くだけに止まり点数は取れないと思います。 日本の試験は今は違うと思いますが教科書持ち込みや事前に問題を教えてもらうケースがほとんどで、 それ以外でもノートと教科書一冊の3分の1程度を覚えていれば少なくとも可は取得できるシステムで、それでさえも如何に楽に単位を取得するかに学生の着目点を置いてる生徒が私の時代は多かった気がします。 大学時代ほとんど勉強してなかったにもかかわらず優が過半数を超えていましたが、今はその成績が非常に恥ずかしいです。金銭面やその他で難しいものの、大学も欧米で勉強すれば良かったと今更ながら後悔してます。
ビジネススクールではMBAを学問として習得することよりも学位を取ることの方が大変です。 MBA、普通の大学院生はともかく、大学側の要求度はこれらよりは格段と低くなりますが、 英国では大学生ですら学位取得のために必死になって勉強してます。 イギリスの大学院と大学の差をメジャーリーグとプロ野球の差 (大きな差ではあるが部分部分では差はない) としたら欧米の大学と日本の大学の差はプレミアリーグとJリーグ程の差 (決定的な差) があるように思われます。 日本では一般的に大学時代は勉強よりも課外活動での経験の方に重点を置き、如何に大学生活を楽しむかが焦点となりますが、 あの年代での学位取得にかける執念の差は大きく、今考えると大学卒業時で、学問の何かも分からないで学位を取り社会に出たことは日本だからよかったものの、 イギリスであれば多分実力的に通用しなかったと思います。
日本のビジネススタイルは如何に会社の歯車となり一生懸命働くことが終身雇用制度導入の会社への忠誠となり、これが高度成長へとつながり今の日本を形成しましたが、 これからの国際社会に対応するためにはアジアの大学教育先進国の香港、シンガポール、 マレーシアのように大学教育をすべて英語で行うなどの抜本的改革が必要だと思います。
舟本 圭吾
今回はE−ビジネスのプレゼンテーションについて報告させていただきます。
プレゼンのテーマはマレーシアのカーナンバープレートのネットオークションについてです。東南アジアでは8888、AAAA等のナンバープレートに人気があり、高額で取引されてます。シンガポールや香港はマーケットが成熟しつつあるので、今回ポテンシャルの高いマレーシアに絞ることにしました。同国は東南アジアの不況から抜け出し、失業率が3%弱、成長率が年5%また若年層が高いので、同国は今後益々注目されることでしょう。
私はプレゼンの際収入源とファイナンスの項目に着目しました。収入源として、オークションや諸経費による収入に加え、広告費、顧客のニーズに合わせ、保険や登録等の窓口として収入を得るほか、チャットルームを設けこれらの販売を促進する過程を説明しました。
次にファイナンスですが、最初の2年を準備期間と考え、3年間でペイバックする過程を説明し、10年スパンで考えると高額なプラスのNPVや高いARRを算出でき、この商売が非常に可能性があることを説明しました。
今まで幾つかのプレゼンをこなしてきましたが、プレゼンに対する留意点を主観的ではありますが以下に記させて頂きます。
プレゼンの際、プレゼンの内容よりもパワーポイントのデザインにこだわる人が多いですが、教授はパワーポイントはあくまでも付録みたいなものと考えてます。パワーポイントだけで圧倒するプレゼンは素人相手には効果的ですが、プロの教授には通用しません。せいぜいパワーポイントで魅せれるのは最初の4、5分といったところでしょう。
だらだらと長く話す人がいますが、プレゼンで大切なことは、以下に要点を短い時間で多く観衆に訴えることが出来るかが重要です。だらだらと話すだけでは観衆はすぐ飽きてしまいます。
プレゼンで大事なのは、以下に観衆の注意を引き付けるかどうかです。公式の場で笑いを誘うことは非常に勇気のいることであり、日本人には苦手とするところだと思われますが、つぼを得た笑いはプレゼンの際の重要項目です。またプレゼン時に相手の表情を常に観察しながら臨機応変に対応することも重要事項です。観衆からリアクションの少ないプレゼンはあまり点数をもらえません。
今回私は以上の点を踏まえ、如何に短い時間で数多くの要点を説明し、攻めるときは攻め、相手が飽きないように例を多く用い、観客が興味を失いそうになったときには笑いを誘い一服入れることを心掛けながらプレゼンしたところ自分の思った以上に好評で、自分でも驚きを隠せません。今回70人の前でプレゼンしましたが、プレゼン後同僚に笑顔で握手を求められると本当に今までの苦労を忘れさせてくれます。MBAにおける数少ないほっとする瞬間です。今回のプレゼンで自分の得意分野以外でのディスカションでは到底ネイティブにかないませんが、途中で邪魔が入らないプレゼンであれば工夫次第でネイティブと勝負できる事を発見できたような気がします。
世界トップ100圏内のビジネススクールの厳しさからか、グローバル企業でCEOとして活躍するポテンシャルを秘めた者しか学位を得られないため、卒業はほとんど不可能に近いですが、今まで退学処分を受けず、修士論文に進める可能性が多少なりともあることすら自分の本来の実力から考えると奇跡的なので、喩え学位が取れずMBA課程を終了するに止まっても(これすらも怪しいですが)他の修士や日本の大学院を卒業するより膨大な経験を得ることができると思いますので、結果を恐れず全身全霊をこの残りのプロジェクトと試験勉強にぶつけていきたいと思います。
舟本圭吾 |