なぜMBAの受講を考えましたか?
バックグランド: 約5年間コンサルティングファームで働いてきました。そこでかかわったプロジェクトを大きく分類すると以下の3つあります。
@ バックオフィス業務(人事・会計業務)のBPR及びシステムデザイン・開発・導入
A ナレッジマネジメントの基本構想の作成及びシステムデザイン・開発・導入
B 官公庁の特殊業務に対応した情報システムのデザイン・構築
必要性を感じる: これらのプロジェクトを通して、具体的に以下のようなことを感じました。
A) 業務的には会社のコアとなる部分ではなくそれをサポートするバックオフィス業務の改革を行う際にでも、その会社のコアビジネスを含めた業務全体を把握し、それぞれの業務の関係をきちんと理解しておかないと立ち行かない。(問題の対処法レベルで留めるのであるのならばそこまでは必要はないとは思うが。)
B) Aに関して、野中郁次郎先生の『知識創造の経営』から世界中の企業(特に製薬系)が争うように導入し日本でも流行になっているが、かなり多くの企業で情報システムさえ導入すればよいと考えていたり、そもそも自分たちにとってのナレッジとは何なのかといったことが明確に答えられなかったりしている。『情報』に対する嗅覚が低いのか?
C) 企業を経営していく上で、戦略、人・組織、業務、情報技術が一体であることが必要であるにもかかわらず、情報技術が他の3つから離れたところに位置付けられていることが多い。社長の年頭の挨拶やプレスリリース、中期経営計画には必ずといっていいほど情報技術に関して言及されているし、企業によっては立派なシステムを持っているにもかかわらず、実際に経営の中で生かされているとはいえない。
D) 業務・情報システムともに部分最適はかなり完成されているが、全体最適を考えると問題が多い企業が多い。それは、全体最適を考える組織が弱いまたはないからではないか?
MBAへの期待: これまでがむしゃらに働いてきましたが、ここでいったんこれまでの自分のやってきたことを整理し、上記疑問について深く検討することが今後の自分のキャリアにとって大切だと思い、MBAを受講することを決めました。MBAに期待していることは以下のようなことです。
1) 短期間にビジネスに必要なファンクションを一通り勉強できる。 2) これまで経験として身に付けてきたことを体系付けて勉強できる。 3) 自分のこれまで感じてきた疑問(例えば上述)を学問のなかで解決するだけでなく、クラスメイト(Participant)にぶつけ、議論することができる。 4) 上記の裏返しになるが、クラスメイト(Participant)が日ごろ感じている疑問を聞き、議論することにより、より広い視点でビジネスを見ることができるようになる。 5) IS(Information Strategy)では進んでいる欧米の業務担当者の話しを直接聞くことができる(かもしれない)。特に製薬系ではヨーロッパは進んでいるので、是非話しを聞いてみたい。 6) ネットワーキング。いまの会社では全世界からparticipantを募って研修を行うのですが、そのときにできたネットワークはしばしば仕事に大きなインパクトを与えることがあります。もちろん1つの会社のなかのネットワークでさえ大きなインパクトがあるのですから、MBAでのネットワーキングもとても得がたい財産になると思います。
なぜSouthamptonのMBAを選びましたか?
スクールを選ぶ際のクライテリア:
次に、どこのMBAに行くかを検討することになりますが、僕にとって重要なクライテリアは次のようなものでした(重要度の高いものから並べてあります)。
* 少人数である事:
議論するのに適切な規模というのがあると思います。また、きちんと相手のことを理解した上で議論しなければ、相手の言うことの本質はつかめないと思います(議論のための議論はしたくないのです)。そういった意味で、Participant全員を知ることができる程度に小さいことは重要だと思います。
* ある程度職歴を持った人が参加している事:
いくら本を読んで知っている人と議論しても、その人から得られる情報は必ずほんの中にあります(映画 ”Good Will Hunting” でも言ってましたが)。やっぱりいろいろな話しをする際にはそれなりの経験を持った人でなければ面白くないと思います。
* 評判のよい大学である事:
もちろんそうでなければ、よいParticipantが集まらない。
* Teachingの評価の高い大学である事:
伝統校は有名な先生が多いですが、必ずしも教えるという点では最高というわけではないと思っています。MBAに行くのは何かしら身につけたいものがあることが目的であって、大学の名前を使っていい企業に勤めたいということは目的ではないので、純粋にTeachingの評価の高い大学を選びました。
* Londonからそれほど遠くない(Londonではない)事:
志高くともやはり先立つものがなければなりません。Londonでは生活費がかかりすぎると思ったので外しました。ただ、卒業後はLondonで仕事をしてみたいと考えていることを考えると、Londonから遠いのもプロジェクト探しや就職活動に不利になるので、Londonからそれほど遠くないということポイントになりました。
* International Studentに対する語学サポートがあつい事:
残念ながら、英語が堪能であるとはいえない自分にとっては重要なポイントの1つでした。
* GMATがない/ またば学歴・職歴次第で免除される可能性がある事:
仕事の関係上、中々勉強に時間が取れないので、可能であればGMATが免除される大学を探しました。
出願:
MBAを提供しているイギリスの大学のほとんどの資料を2000年5月までに集め、上記クライテリアを検討しました。そのなかで自然とSouthamptonのMBA for experienced managers というコースが浮かび上がってきました。
その後TOEFL、Referenceを準備し、Applicationを一番に見てもらうために大学の先生が夏休みから帰ってくるであろう9月の最終週に届くように送りました(結局Applicationを出したのはSouthamptonだけでした)。
Southamptonに関してはもう1つメリットを感じています。これは入学の許可をいただいてから分かったのですが、Part Timeの人たちと一緒に授業を受ける時間があるということです。Part TimeのParticipantは仕事を続けながら受講しているわけで、直近の生の題材をクラスに運んでくれる意味で非常に大きなメリットだと思います |