ビジネススクールの選び方

MBAプログラムは、世界レベルで標準化されており、どのビジネススクールを選んでも基本的なカリキュラムに大きな違いはありません。ただし、ビジネススクールによって教育方針や学習環境、強みが異なり、卒業後の進路にも影響を及ぼします。ビジネススクールを選ぶ際は、将来を見据えた上で、自分に合ったビジネススクールを選ぶことが大切です。

ビジネススクールの重要性

MBAの取得が最終ゴールでないのは言うまでもありません。MBAプログラムを通じ、何を習得し、どのような形で社会貢献していくか。自分の将来を見極め、それに合ったビジネススクールを選択することが重要です。単に口コミや人気ビジネススクールランキングなどを参考にするのではなく、国際的な人脈づくりや語学力強化、起業家育成など、各ビジネススクールの教育方針を比較検討し、自分にとって最適な学習環境であるかどうかを吟味していきましょう。

ビジネススクール選びのポイント

それでは、多数のビジネススクールの中から、自分にとって最適な学習環境であるか、どのように判断すればいいのでしょうか。

①教育制度:国や地域で選ぶ。

多くの欧州の国では大学が3年、大学院が1年という教育制度です。従って、大学院に位置付けられるMBAのほとんどは1年制です。

学生の国籍は数十か国に及び、国際性豊かな環境で学ぶことができます。

>>MBAの受講形態

②自分の状況にあったスクールを選ぶ。

家族連れか単身か、都心のビジネススクールか郊外の広大な大学キャンパスか、生活費、休暇の過ごし方なども、考えましょう。

③「穴場」のスクールも見てみる。

日本人がいなかったから、または、北米でなかったから知らなかった。欧州各国のトップ大学に、自分が知らなかっただけで、良い大学があることが多々あります。ドイツやアイルランドの大学なども見てみてはいかがでしょうか?

④MBAランキングを参考にする

はじめてのビジネススクール選びで、参考になる資料の一つにMBAランキングが挙げられます。MBAランキングには、国別MBAランキングや(稀に専攻別MBAランキング)などいくつかの種類がありますが、いずれも、教育の質、就職率、卒業後の年収増加など、複数の項目に渡る調査結果から得られたものです。評価が高いビジネススクールには、世界に著名人を送り出すビジネススクールも多数ランクインしています。 但し、ランキングがすべてではないことは肝に銘じておきましょう。

⑤スクールの強み、利点を確認した上で選ぶ

同じビジネススクールでも、教育手法や方針が異なります。MBAで必ず勉強するマーケティング、ファイナンス、組織論などの中でも、そのスクールがどの科目に強いか(力を入れているか)、教授陣の専門分野や経歴か確認し、自分のキャリアプランと合っているか検討しましょう。

⑥スクールの基本情報を知った上で選ぶ

ビジネススクールが発信する情報や在学生の声を参考に、学生数、学生の年齢や出身大学の違いなどの基本情報、学生のカラー、風土をよく知っておくようにしましょう。授業見学会や学校説明会へ参加すると、教授や学生から直接話を聞くことができるかもしれません。 MBAでは、学位取得はもとより、通学期間の貴重な経験が財産になります。そのために通学のイメージをしっかり持ち選ぶことが非常に重要です。

⑦卒業後のイメージを付けておく

さらに、ビジネススクールの特徴は、卒業生の進路にも現れます。外国企業への就職率が高い、起業家を多く輩出しているなど、自分自身が描く進路と近いかどうかも重要な要素です。また、在学中に就職へ向けた支援を受けられるかどうかも確認しておきましょう。

海外では、どのビジネススクールでMBAを取得したかが採用側の評価に関わり、将来の収入やキャリアアップをも左右すると言われ、できるだけ外部評価の高いビジネススクールを選択したいところでしょう。しかし、実際には、MBAで何を学び、どのように自分を成長させることができたのかが見極められるところとなります。従って、一番重要なのは、自分の性格や目的を客観視し、自分に合っていて、その後の進路につながる学習環境であるか見極めることなのではないでしょうか。ビジネススクールを検討している方は、本サイトでスクールの情報をまとめているのでぜひご覧ください。