IESE

http://www.iese.edu/

速報!2021年1月末現在、技術的にはハイブリッドが導入されていますが、本日現在、ごく一部の学生を除いてほぼ全員がキャンパスで授業を受けています。

IESE Business School(イエセ)は、スペイン発祥の世界トップランクのビジネススクールです。1958年にナバーラ大学の大学院として設立され、1964年に米ハーバード・ビジネス・スクールとの提携によって欧州初の2年制MBAプログラムを開始しました。IESEおよびナバーラ大学はカトリック教会の属人区であるオプス・デイを母体として設立された経緯があり、ビジネスの世界でも単なる利益追求ではなく、倫理観や社会貢献を非常に重要視しています。また、歴史的に、アフリカと中南米のビジネススクール約15校の設立を支援してきました。現在では、バルセロナ、マドリード、ニューヨーク、ミュンヘン、サンパウロにキャンパスを展開し、グローバルでMBAや企業幹部向け研修(エグゼクティブ教育)をはじめとする経営者育成プログラムを提供しています。六本木アカデミーヒルズ内のIESE東京オフィスに同MBA卒の常駐職員もいますので、日本でのプレゼンスが大変高いです。
2019年入学(Class of 2021)より、従来の19ヶ月プログラムに加え、15ヶ月プログラムが導入されることとなりました。詳細は、ryugaku@business-paradigm.comまでお問合せ下さい。
Financial Times 2020 Executive Education Ranking # 1 in in the world
Financial Times 2020 MBA Education Ranking # 13 in in the world

目次
1. 学校紹介/特徴・強み
2. 卒業生の声
3. 出願案内

1. 学校紹介/特徴・強み

学生層

約60か国から学生が集まっています。その割合は、欧州約30%、アジア約25%、中南米約20%、北米約20%、その他約5%となっています。スペイン以外の国出身の学生が、約85%を占めています。日本からも例年約15人が参加しており、社費/私費の割合は年によって異なるものの極端な偏りはありません。女性が約30%を占めます。入学時点での学生の平均就業年数は、約5年(最低要2年)です。

学生はこのような多様性豊かな環境になじむ、そしてその努力を惜しまないことが求められます。一定水準を超えた語学力の他、他の学生と貢献し合うことのできるコミュニケーション能力やビジネス経験を有していることが求められています。

学校の雰囲気

MBAプログラムの約95%が実施されるバルセロナキャンパスは、落ち着いた高級住宅地に位置しています。坂がきついエリアですので、足腰が鍛えられます。バルセロナ中心部には、徒歩、バス、地下鉄等で、20-30分かかりますが、簡単に出向くことができます。日本人は、一般的には、キャンパスから20-30分のサリアと呼ばれる閑静な住宅街に居住する傾向が強いです。

MBAの施設である南キャンパスはこぢんまりとしていながら、庭園や池などを擁し、丁寧に手入れされています。一方、道を挟んだところに所在し、主に企業向け幹部研修(エグゼクティブ教育)や一部の大きなMBA関連のイベント(キャリアフォーラム等)で利用する北キャンパスは、バブル期を思いださせる豪華な空間であるとともに、その屋上からはバルセロナ全体を見渡すことができる建物です。バルセロナの物価は、欧州のその他大都市に比べると低めで、生活費を抑えることも可能です。冬も暖かく、天候不順の日も極小で、食べ物やワインも美味です。住民はラテン系独特の接し易さがあります。、また、サグラダ・ファミリア等世界遺産が街中に点在しており、欧州随一の強豪フットボールチームであるFCバルセロナの本拠地でもある、等々を踏まえると、学生にとってもご家族にとっても快適なバルセロナ生活を期待することができそうです。

学校の成績評価は全て相対評価で、成績評価の少なくない部分(科目によって異なるが、平均40-50%)が授業内の個人としてのパーティシペーション(質+量)によって評価されます。各科目の下位10%の学生が「C」とみなされ、年間一定の「C」を獲得すると、放校の可能性もあるという厳しい側面もあります。その一方で、チームやクラスの仲間をサポートする姿勢を持った、そしてその重要性を理解している学生が集まっており、学校全体としては相互に助け合う協力的な雰囲気があります。

強い分野

ジェネラルマネジメントと人格教育に重きを置いています。その手法として、グローバルビジネスリーダーに必要とされる意思決定能力を磨く訓練としてのケースメソッド(ケースの分量は2年間で700超、全講義の約8割に該当)、及び、日々のグループワーク(1年生時は9人固定のチームで毎朝75分、授業の予習が目的)が特徴的で、1年目は他校と比較しても忙しい日々となりますが、チーム内で助け合いながら徹底的に自分自身を鍛え上げたい方には理想的な環境があります。

全学生に授業の選択権がなく、ビジネスのあらゆる分野を同じチーム・クラス(約70名)で網羅的に学ぶことになる1年目とは対照的に、2年目には100以上の選択科目の中から授業を自由に選択可能です。全般として、2年目には、ケースを土台にした授業の量と割合が減り、コンサルティングプロジェクトやゲストスピーカーの話を聞く機会が増えます。約30校(半分程度は米国)から1校を選び、1つの学期(4学期あるいは5学期、3-4か月)を使って、交換留学することもできます。また、海外モジュールでは、ニューヨーク、サンパウロ、上海、ナイロビにて、各2週間、各拠点ならではの授業に参加できます。特に、サンパウロ、ナイロビの2週目は、現地企業へのコンサルティングプロジェクトに充てられています。

また、アントレプレナーシップのリサーチセンター及びベンチャーキャピタル(Finaves)が、学内にあります。特に、ソーシャル・アントレプレナーシップの分野では、Doing Good Doing Well(全世界のMBA生で本分野に関心のある学生なら誰もが知るカンファレンス、例年2-3月に開催)等、強いイニシアチブが複数あります。卒業後10年以内に起業する学生が約25%となっています。

MBAの授業は、原則英語で行われるので、スペイン語に係る取組みは全て任意ですが、ビジネス・スパニッシュ・プログラム(BSP)は、週3回(月水金)各2時間、週に計6時間、MBAの授業3コマ終了後の夕方に提供されており、追加費用不要で参加できます。パートナーも参加できますが、1時間あたり約9ユーロの支払いが必要となります。リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングをバランスよく学んでいきます。

教授は全員がPhDを保有しており、世界30カ国超から集まっています。殆どの教授が自ら企業のコンサルティングをしています。彼らは、その経験をケース執筆の材料にする、あるいはゲストスピーカーとして授業に招集するという形で活かしています。教授は、オープン・ドア・ポリシーの下、学生からの要望を踏まえ、面会に応じる義務があり、授業での疑問点解決のみならず、キャリア、リサーチ、人生相談等幅広い点で心強いメンターとなります。1年生時の各固定チームには、各1名教授が指名されていますので、特に同教授とは密接な関係を構築することになります。各学期(3-4か月)に一度、教授がランチ・ディナーを催すことが一般的です。

業界・拠点ごとに担当者を多数抱えるキャリアサービスに定評があります。彼らの大多数がIESE MBAの卒業生なので、学生へのカウンセリングという点においても強みがあります。年2回計50社超がキャンパスに赴く形で開催されるキャリアフォーラム、各業界の理解を深めるために興味のある学生が試験休み等を活用して現地に赴き、会社訪問等を実施するキャリアトレック(例:バーゼルで開催されるヘルスケアトレック)等は、キャリアサービスの有する広範な企業とのネットワークを証明しています。日本に拠点のある多くのMBA採用企業も、欧州内の最優先拠点の1つとして、IESE+ESADEで相当な日本人量を誇るバルセロナに、採用目的で赴いています。2年生プログラムの優位性として、1年生と2年生の間の夏季休暇約13週の間に実施するインターン(日本人の場合2-3社実施する場合も少なくない)を通じ、特にキャリアチェンジを図る学生にとって、キャリアを慎重に考えることができる環境がありますが、キャリアサービスは大いにその助けとなります。

卒業生ネットワークは、全世界で50,000人超です。日本では約250人ながら、近年では例年約15人が入学していることを踏まえると、急速な拡大が予想されます。教授の来日機会等を利用して、アルムナイ向けの大型イベントも東京にて、不定期ながら頻繁に開催されています。2年制プログラムの更なる優位性として、上下1学年も含めた計3学年とは在学中に密なつながりを築くことができますので、卒業後のネットワーク拡張も比較的容易です。

クラブは、約70存在し、プロフェッショナル、リージョナル、ソーシャル、スポーツの4種類に分かれます。プロフェッショナルクラブは、前述のキャリアトレックあるいはケースコンペティション等多くの活動をキャリアサービスと連携して手掛けています。フィンテックやサーチファンド等に特化した、時流に乗ったクラブも次々と生まれています。

IESEは、企業向け幹部研修(エグゼクティブ教育)も提供しており、MBA以上に高いランキングとなっています。エグゼクティブ教育のランキングは、参加者の給料ではなく、提供している教育(教授・教材・教授法)の質に対するプログラム参加者からの評価に基づいて設計されており、同様の資源に基づいてMBAプログラムが提供されていることから、いかにIESEの教育自体への評価が高いかが伺えます。

プログラム

  • MBA(既述)
  • MiM(Master in Management、フルタイム制、11ヶ月、平均年齢22-25歳)
  • EMBA(Executive MBA、週末パートタイム制、18か月、平均年齢33歳)
  • GEMBA(Global Executive MBA、モジュラー制、16か月、平均年齢39歳)
  • その他各種エグゼクティブ教育(オープンプログラム+カスタムプログラム)

2. 卒業生の声

渡辺 悠人さんFull-time MBA Class of 2019

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?貴校を選んだ理由は?

ヨーロッパのビジネススクール、その中でもIESEを選んだ理由は主に以下の3つです。

1. 多様性のある学生
2. General Management
3. 学生とのFit感

多様性という観点から、MBA受験を考え始めた当初より、アメリカのスクールは検討の対象から外し、ヨーロッパとアジアのトップスクールを志望しました。キャンパスビジットやMBAフェアで各校のAlumniに会う中で、最もFitを感じたのがIESEでした。自分もこのコミュニティの一員になりたいと強く感じました。
また、IESEは年に数回Alumni向けの講演・イベントも開催しており、卒業後にも学びやネットワーキングの機会が得られるのも他校にはないメリットだと思います。

授業はどうですか?大変だったことは?

まずIESEで誰もが大変だと感じるのは、とにかくカリキュラムがハードであるということです。授業は週5日、3クラス/一日、ほぼすべての授業はケースメソッドで行われます。授業後にはスペイン語の授業や就職関連のイベントもあるため、私の場合1日に確保できる勉強時間は2~5時間程度でした。10ページのケースを読む→分析→意思決定を1~2時間で行わなければならないと言えば、どれだけ大変か想像頂けるかと思います。

多様性に富んだチームでのチームワークも大変苦労しました。学生によってMBAに求めること(転職、学び、ネットワーク…)やワークスタイル(単独作業が好き、共同作業が好き…)も違い、時間的・精神的余裕のない上に、非母国語でのコミュニケーションの行き違いも相まって、様々なコンフリクトが生じます。私のチームメイトは個別に作業することを好む人が多かったため、ミーティングはいつも「非生産的」と嫌がられました。そんな中で、どうすればチームとしてよいアウトプットが出せるのか?は今も試行錯誤しています。

「大変」と書くとネガティブに聞こえますが、これはつまり“非常に学びが多い”環境だということです。学校側も意図して上記のような状況を作り出すことで、学生をcomfort zoneから出そうとしています。こうした状況を避けるのではなく、積極的に取り組めば、より多くのことを学ぶ機会が得られます。

好きな教授や科目は?

IESEはジェネラルマネジメントにフォーカスした学校ですので、Accountingなどの授業でもテクニカルな話に終始せず、必ず最後には「どう意思決定するか?」という議論になります。将来経営者を目指す学生には、各科目がどう意思決定に関わっているか?が分かるという点で、非常に実践的な経験ができると思います。

私個人としては、Prof. Elena ReutskajaのMarketing Management、Prof. Miguel AntonのOperational Finance、Prof. Victor Martinez de AlbenizのOperations Managementの3つは大変興味深い授業でした。Elenaは学生の議論を尊重しながら絶妙なタイミングで新たな切り口を導入することで、どの授業でも学生に新たな気づきを与えてくれます。Miguel Antonの授業は、Financeの重要なコンセプトを平易に説明することで、学生の知識レベルに関わらず必ず学びがある授業です。VictorはMBA学生が軽視しがちなOperationを経営インパクトという観点で説明するため、興味を持って授業に参加することができました。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

IESEの学生は皆非常にCollaborativeで優秀です。ただ、多様性に富んでいることから、考えも人それぞれであり、その違いを理解するには日々のカジュアルなコミュニケーションが大変重要だと思います。各国のビジネスクラブが主催するディナーなどは、知らない学生とコミュニケーションを取る良いチャンスですので、特に入学直後には積極的に参加するとよいかも知れません。

チームで課題をこなす際には、何でもよいので自分が貢献できることを1つ見つけてそれを実践することが大切だと思います。スケジュール管理をして〆切をメンバーにリマインドする等、本当にちょっとしたことでも貢献となり得ます。そして、貢献している人に対しては、皆感謝の気持ちを持って接してくれますので、人間関係も円滑になります。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

私は家族同伴でバルセロナに住んでいるのですが、街の人たちが皆子供に対して優しいため、大変生活しやすいです。バスに乗ればベビーカーのスペースが広く取られていますし、メトロの乗り換えで階段を上る際にもベビーカーを持ち上げるのを手伝ってくれます。当然子供が泣いても嫌な顔をする人は皆無です。言語については、大きなスーパーや外国人が多く住むエリアでは英語が通じるため、生活に困ることはほとんどありません。

1年目は忙しく時間が取れませんでしたが、2年目は旅行も楽しみたいと考えています。バルセロナ空港はLCCの路線も充実しており、国内・海外問わず気軽に旅行に行くことができます。

MBA取得後のキャリアは?MBA取得はどのように役立っていますか?

Post MBAは新規事業開発に関わりたいと考えています。1年目の夏休みには日本のTech企業の新規事業開発部門でインターンの予定です。その企業ではMBA採用で入社した場合には、社長室にて社長直轄のプロジェクトに関わることができ、自分の事業アイディアをピッチする機会もあります。全ての企業がそうではないのですが、このようにMBAならではの機会が得られるケースもあります。

K.S.さんFull-time MBA Class of 2019

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?貴校を選んだ理由は?

マジョリティが存在しないグローバル環境であることが、ヨーロッパのMBAを選択した最大の理由です。アメリカのビジネススクールは、カリキュラムの先進性や研究レベルの高さという点で非常に魅力的であったのですが、自分がMBAで何を得たいか、という問いを繰り返した結果、知識やスキルなどのハード面よりも、グローバル環境でチームをリードしていく力といったソフト面の方が重要であるとの結論に至りました。この点、ビジネススクールの調査を進める中で、アメリカ人+インターナショナル学生という構成のアメリカビジネススクールよりも、マジョリティのいないヨーロッパの方が、全員が主役になり得て、日々の学業・課外活動においてリーダーシップを試し鍛える機会が豊富であると考えるようになりました。実際に来てみて、チームプロジェクト、クラブ活動及び各種イベントにおいて、このような機会は豊富であると実感しております。例えば、私のクラスのリーダーはチリ人とアメリカ人、私が所属するクラブのPresidentポジションもイギリス人、メキシコ人等々多様です。私に限らず、多くの日本人がクラブのリーダーシップポジションを務めています。また、チームプロジェクトに取り組み、ディスカッションを通じてプロジェクトを纏めていく中で、私が主導する機会も多くありました。

IESEを選んだ理由については、ケースディスカッション中心で実践的な学びやディベート力の向上が期待できる点や、毎日のチームミーティングを通じた多様性の中でのリーダーシップ力の向上が期待できる点も大きな理由ですが、最も大きかったのは校風・カルチャーです。IESEは兎に角しっかり勉強させることにコミットした学校です。週のコマ数が多く、カリキュラム自体かなり過密なのですが、1授業1授業がまたとても濃いものになっています。1コマ75分間、企業の取締役会に出席するような態度が求められます。当然遅刻は論外、意味のある発言をしなければ成績に反映されないとあって、皆がしっかり準備を行った上で発言のチャンスを伺うような雰囲気で、授業中の緊張感が高く、毎回密度が高いです。私は企業派遣でMBAに来ており学業最優先なので、逆にそのような環境こそ、自分を最大限鍛える上で最適であると考えました。ビジネススクールに来るのはキャリアチェンジャーばかりで、就職活動を優先させて授業に出席しなかったり、出席しても携帯やパソコンで内職ばかりしている学生が多かったりする実情をビジネススクール調査の段階で目の当りにしましたので、学業が第一優先の自分にとって、2年間真剣に勉強できる環境を提供してくれるIESEは非常に魅力的に映りました。実際、しっかり勉強したいという考えの学生ばかりなので、周りの学生からも良い影響を受けることができ、満足しています。学業の忙しさが就職活動に悪影響を及ぼすかというと、そのようなこともないようで、皆しっかりインターン先や就職先を見つけています。日本人同級生も早々にトップコンサルティング会社や外資投資銀行の日本オフィスからインターンの内定を獲得していました。

なお、別の視点になりますが、世界中に友人を作るということも、私にとって、これからの人生を豊かにするといった観点で欠かせない要素でした。ヨーロッパのMBAほどこの点を満たしてくれる環境はないのではないでしょうか。IESEについては、60か国程の国籍の学生がおり、日々苦楽をともにするチームメートだけみても9人で8か国と非常に多様です。チームメートとは卒業後も2年置きくらいに、誰かがいる国を皆で訪ねようといった計画を話しており、卒業後も良い関係を維持出来たらと思っております。

授業はどうですか?大変だったことは?

毎回毎回真剣な議論が繰り広げられるため、緊張感があり、エキサイティングで楽しいです。自分がケースの主人公(多くの場合、大企業幹部やCEO, CFO)であったらどう判断するか、といった観点で議論をしていくので、経営者の視点から事業をどう見るかといった学びが得られ、現在のところ非常に満足しています。

大変な点については、授業中の発言が求められる上、1日3コマもあるので、準備が先ず大変です。ただ、「The more effort you put into a case, the more you will get out of it. (やればやる程学びが大きくなる)」といったことを入学式の際にアカデミックダイレクターに言われており、実際その通りと実感していますので、イベントが重なって時間が限られる中でも、出来る限り準備をして臨むようにしています。また、私は謙虚さを美徳とする環境で育ってきた典型的な日本人ですので、積極的に自分の意見をクラスで発言し議論していくことには抵抗があり、当初は授業に参加することが非常に大変でした。実際、数時間かけて準備したにも関わらず、全く発言できず終わった授業も多くあり悔しい思いをしました。しかしながら、失敗を恐れないことが大切であると気付き、兎に角手を挙げて発言するようにしてからは、発言の機会が格段に増えました。結果、場違いな発言で恥ずかしい思いをすることも1度2度ではありませんでしたが、失敗を恐れずチャレンジを続けることで徐々にポイントが掴めてきて、クラスに良い貢献が出来る頻度が上がりました。1学期の終わりには、クラスメイト達からも最初に比べて後半は貢献度が顕著だったとのフィードバックを頂くことができました。

好きな教授や科目は?

私は金融出身なので、既に知見のある会計やファイナンス系よりもビジネス系の科目が新たな学びが多くて好きです。具体的にはMarketing Management, Analysis of Business Problem, Operation Managementなどが現在のところ面白かったです。これらは、実際に経営者が直面した課題について、どう分析し判断するか、といったことを徹底的にやるので、タフですが、毎回成長している実感があり、好きでした。特にMarketingは、ケースの量が膨大で予習に多くの時間を費やしましたが、マーケティング戦略が企業全体に与えるインパクトが目に見えて大きく、有効なレバーを見つけることの楽しさを覚えてからは、回を増すごとに勉強にのめり込んでいきました。当科教授のKate Baraszは、これまで私がIESEで教わった教授の中で最高です。米国の戦略コンサルティング会社出身でハーバード大学の博士課程を経てIESEの教授に就かれた方ですが、実業経験があるだけに持ち出す論点がどれもリアルで、そのような問題にアプローチするための実用的でパワフルな思考ツールを幾つも教えて頂けました。授業のファシリテーションも非常にエネルギッシュでスピード感があって、毎回エキサイティングでした。また、学生の学びが最大化されるようにコース全体を良くデザインされており、一方で学生からのフィードバックを積極的に取り入れて改善しようとされており、そのような姿勢もとても尊敬でき、かつ容姿端麗とあって、クラスメイトからも絶大な人気を誇る教授でした。なお、Kate Barasz教授は、2018年度、40歳以下のMBAベストプロフェッサーの1人に選ばれています。(https://poetsandquants.com/2018/04/23/2018-best-40-under-40-professors-kate-barasz-iese-business-school/

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

月並みですが、IESEにいる学生は本当にいい人ばかりです。真面目で、謙虚で、他文化にとてもオープンで、パーティーやイベントでは盛り上がります。私自身、好きだと思える要素を兼ね備えた学生が多く、良い環境にいると思います。また、皆とてもインターナショナルで、ベルギー出身だけどスペインと南米での豊富なビジネス経験を持っていたり、インドネシア出身だけどアメリカの大学を出てヨーロッパで長く働いていたり、国際経験豊かな学生が沢山います。3か国語、4か国語出来るのは当たり前で、私もスペイン語を苦しみながら(笑)勉強していますが、良い刺激を受けています。オープンで接しやすい学生ばかりですので、海外経験が浅かった私のような人間でも、人間関係で苦労したことはなく、これは嬉しい驚きでした。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

当初はスペイン語が全く出来なかったため、生活のセットアップには苦労しました。バルセロナは国際的な都市で英語を話す人も多いのですが、スペイン語が必要な場面も多く、例えば役所であったり、インターネットを設営してくれる技術者であったり、スペイン語しか話さない方も多々いるため、コミュニケーションに苦労しました。Google翻訳が音声翻訳を驚く程の精度でやってくれますので、テクノロジーの恩恵を最大限享受する形で、セットアップを乗り切りました。

楽しかった点についてですが、先ず、バルセロナは気候が良く、どこまでも広がる青空、美味しく手頃な食材、歴史的で美しい街並みが魅力的で、日々の生活自体非常に楽しいです。また、ヨーロッパの各都市へ国内線感覚でアクセス出来るので、休暇中の旅行のオプションも充実しています。現在のところ最も良い思い出は、子持ちのクラスメイトたちと行った家族旅行です。バルセロナから少し離れた街の10部屋くらいあるお屋敷を貸し切って、5家族で泊まり、敷地内にあるフットサルコートで遊んだり、バーベキューして飲み明かしたりといったことをしました。チリ、ベルギー、アメリカ、イギリス、スペイン、日本といった多様な国籍の家族同士で、飲んで食べて身の上話をするといった経験をする中で、自分が本当にグローバルな人間になれたような気がしました。そのような経験自体、日本で生まれ育った自分や妻、子供たちにとって中々に得難いもので、とても良い思い出になりました。

MBA取得後のキャリアは?

企業派遣でMBA留学に来ており、MBA取得後は派遣元企業に戻り、MBAを活かしてより難易度の高い仕事にチャレンジしたいと思っております。具体的には、企業に投資するプライベートエクイティー等の投資業務、事業開発等に取り組めたらと思います。中長期的には経営者になって事業全体を動かす仕事をすることを目標としておりますので、そのような機会も積極的に求めていきたいと思います。

道満 高幸(どうまん たかゆき)さん IESE/スペイン2005-2007 在校生

[2006-2007 ALC 特別体験談より]

道満 高幸さん

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

語学研修や仕事で英語圏には住んだことがあったので、一度英語圏以外の文化も経験してみたいと思っていました。個人的にヨーロッパの文化やライフスタイルが好きであったこともあり、せっかくならばヨーロッパのMBAで勉強したいと考えました。また、将来的にイギリスやアメリカ以外の国で働くチャンスを広げる上でも新しい言語を学ぶことは魅力的でした。とはいいながら英語以外のバックグランドはなかったので、授業は英語で受けプラスαとしてスペイン語も学べる IESEは最適でした。

また、ヨーロッパのMBAは一概に国際性が高く、多様なバックグランドを持つ生徒が様々な国から集まってくる学習環境もアピールポイントでした。MBAでは授業中の発言やグループワークを通して、他の生徒から学ぶことが多いのですが、この国際的な環境では日本、アメリカ的な考え方とは全く違う視点を得ることができました。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

IESE はヨーロッパの中でも数少ない2年制のプログラムで、1年目で幅広いビジネス全般科目を習得し、2年目で選択科目を取れる構成になっています。ワークロードは、1年生は他校と同じくかなりみっちり勉強させられますが、2年生になると比較的余裕があり、自分の好きな分野に時間を割いてしっかり勉強したり、週末は旅行に出かけたりできます。

最初にIESEの特徴であるケーススタディ手法に慣れるまでは大変でした。IESEでは会計系など一部の科目を除いて、ケーススタディで学びます。まず自分でケースを分析し、授業前にグループで事前に討論し、最後に授業で70人のクラス全員でディスカッションします。クラスで発言できるようになるまではかなり大変で、みっちり予習して、授業の流れをきっちり理解していないとなかなか自分の意見が言えません。しかし、緊張感もあり、また、一つのケースについて三度の分析を行うので、講義を受けるよりも頭に残りやすいと思います。

好きな教授や科目は?

1年生の最初の学期にあるAnalysis Of Business Problemという授業は非常に気に入っています。企業の問題分析を行う際のコンサルティング手法をケースを使ってみっちり教えられるため、これ以降のケース分析に大変役に立ちました。また、教授は教えることに対して非常に熱心で、授業中だけでなく個別に生徒に時間を割いて、質問に答えたり、授業への取り組み方について相談にのってくれたりしました。

また、2年生で一番人気であった Pedro Videla という世界銀行出身の教授のGlobal Economicsも毎回楽しみにしていました。世銀での経験を交えてテンポ良く授業を進め、毎回面白い視点を得ることができました。Financial Times の記事の経済的な分析やEnvironment, Patent & AIDS, Currencyといった様々な議題についてディベートを行いました。1年生で学んだマクロ・ミクロ経済の理論をグローバルな問題分析に応用できるのも良い点でした。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

IESE の学生は50を超える様々な国から学びに来ており、一番多い国籍のスペインでも30%を占めるだけで、その他ヨーロッパが30%程度、ラテンアメリカが 20%、アメリカ・アジアが20%程度となっています。1年目は9名程度のグループが作られ、授業前、放課後一緒に勉強しましたが、その構成はアメリカ人、ブラジル人、ドイツ人、デンマーク人、トルコ人、スペイン人と非常に国際的なチームでした。職歴も様々で、それぞれ得意な分野で貢献して、ハードな一年目を乗り切りました。ほぼ毎日顔を合わせ、勉強だけでなく、バルに行ったり、ディナーに招待し合ったりと、かけがえのない経験でした。

IESEの学生はだいたい国際経験が豊富で、3カ国語以上話す人がかなりいます。そういったクラスメイトからグローバルな考え方を学べることはIESEならでの経験だと思います。

日本食はスペインでも大人気で、日本食に招待すると喜ばれますので、得意料理を用意しておくと良いと思います。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

バルセロナはサグラダファミリアやグエル公園などガウディのモデルニスモ建築やピカソやミロなど数多くの美術館があり、街中がアートな雰囲気に包まれた魅力あふれるヨーロッパ有数の観光都市です。学校から30分行けばビーチがあり、海岸沿いにはシーフードの美味しいレストランが並んでいます。食べ物も美味しいし、気候も良いし、物価も安いし、人ものんびりしていて親切なので、住むには最高の場所でした。

また、バルセロナには様々な格安航空会社が就航しており、休みを利用して日本からはなかなかいけない北欧や中欧などに旅行できました。フランスとの国境も近いので、週末にはドライブに出かけフランス料理を楽しむこともできました。

スペイン語が話せなかったこともあり、家探しや電話設置など最初の生活の立ち上げには苦労しました。しかし、一度立ち上げてしまうと、それほど生活で苦労することはなかったです。

MBA取得後のキャリアは?

前職ではIT業界でプロジェクトマネジメントやグローバル商談支援を経験しましたので、MBAでの学んだ幅広いビジネス知識と合わせ、コンサルティング業界のグローバルプロジェクトで働いてみたいと考えています。ITは自分のコア分野ですが、MBAでは企業戦略や財務分析といった経営の視点を学んだので、次の仕事のステップでは幅を広げたいと考えています。

今後も海外と関わる仕事がしたいので、長期の留学経験がなかった私には、IESEの国際的な環境で学びソフトスキルを身につけることは自分には非常に重要でした。日本語で専門書を読めば財務知識は勉強できますが、グループワークでクラスメイトとディスカッションしたり、様々なスタイルのプレゼンテーションを見たりして、知らず知らずのうちにソフトスキルを体得できたと思います。ここで得た経験と自信を次の仕事でも活かしたいと思います。

3. 出願案内

出願に必要なもの

  • 申請用紙
  • エッセイ(奨学金応募の際は、追加エッセイ要)
  • 学位取得証明書・成績表
  • 推薦状 1通
  • インタビュー
  • GMAT又はGRE
  • TOEFL/IELTS スコア

お問合せ

株式会社ビジネスパラダイム(日本)、Business-Paradigm, Ltd. (UK)
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