
経営・マネージメントが専門のプライベートの大学・ビジネススクールですMBAとしては欧州・世界でも トップランクで、その名前は様々なメディアのランキングなどでもとりあげられています。
語学コースのサポートも充実しており、英語クラスやイタリア語クラスなどが提供されています。交換留 学制度が充実しており、欧州内のスクールはもちろんのこと、アメリカ、ブラジル、中国、それから日本 のスクールとも提携しており、選択肢は豊富にあるのも魅力です。
2008年度より12ヶ月のフルタイムMBAプログラムとなりました。
Status: Private, affiliated to Bocconi University
学校紹介/特徴・強み
学生層
‘人’ をFocusするスクールで、チームワーク、コミュニケーション力などを本当に重視しています。入学時 のエッセーやReference, Interviewで判断されるのはもちろんのこと、入学後もスタッフがよくサポートを しています。グループワークが多いため、このポイントはクリティカルです。また、卒業後のネットワークも 発展しており、ビジネス、プライベート共々卒業後もこのスクールを卒業した恩得を得ることはたくさんある のではないかと思います。
2008年度の情報によりますと、学生は約30カ国から集まっており、その内訳は、オーストリア、ブラジ ル、ブルガリア、カナダ、中国、コロンビア、クロアチア、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、イ スラエル、イタリア、日本、レバノン、リトアニア、メキシコ、パキスタン、パナマ、ペルー、ロシア、セルビ ア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリス、アメリカ、ベネズエラと国際性に富んでいます。
学校の雰囲気
ミラノ市内南部、Bocconi大学の近くの1つの建物がMBAやMIENなどマネージメント関連大学院過程の コースを提供する形になっています。地下鉄やバスは便利がよく驚くほど安いので市内の移動は快適で す。ただし、ご存知のように、交通渋滞がはげしいミラノでは一般の車やタクシーの使用はお勧めではあ りません。
校舎は古い建物でマネージメント関連の大学院課程のみが入っているため落ち着いています。
住居は一般の住居をスクールが斡旋してくれて探すような形になります。
筆者の感想:
ミラノ自体の環境としましては、冬は東京と同じぐらい寒く、東京ほどではないにしてもなかなか人ごみの 多い都会の生活です。物価は安く、スキーでも言われるように‘同じ山をすべってもイタリア側へ降りて いくと安く、フランス側は高い、スイス側はもっと高い’といったところでしょうか。10年前に比べて英語を 話す人はだいぶ増えましたが、それでも一般の交通機関を利用する限りほとんどの人はまだまだ英語を 理解せず、ある程度の知識があったほうが生活はしやすいかと思われます。
強い分野
[人をフォーカスしているところ]チームワーク、パーソナルディベロップメント、また卒業後のネットワークなど。
[Entrepreneurship]
イタリアの70%経済はスモールビジネスで支えられているといいます。起業精神やそのような環境を在 学中に自分の目で見る機会があるかと思います。
Internship / Group Project等
[Finance]
数理的なセンスを徹底的に構築し、コース中盤からはファイナンスのディテールに入り込んでいきます。
2008年在学生コメント:ボッコーニでは、学問の基礎を築いてから後半の選択科目に移りますので、苦手 分野を克服できるということが言えます。大学が母体になっているので、若干古典的かつアカデミックな スタイルかと思います。
プログラム
1. MBA
12ヶ月のコースと短くなりました。(2008 October intakeより)
かつては、イタリア語のみ、もしくは英語・イタリア語ミックスなどの方法で受講が可能でしたが、2008年 度スタートからのコースは英語のみでのコースとなります。ただし、海外からの学生にはオプションとして イタリア語のコースは提供されるということです。
平均4年ぐらいの職歴を持っている方が多く、平均年齢は29歳ぐらい。
Fashion及びLuxuryのコースについては、今はMAFEDとして提供されています。
英語によるEMBAも開始されました。
2. Internet
2001年1月スタート。ブローシャーなども全てInternetベースです。
卒業生の声
市井 勇人(はやと)さん SDA Bocconi/イタリア1987年卒業生(日本人初の卒業生)
プロフィール[-インタビュー実施:Nov 2000]
ホテル日航メキシコ 社長室長
なぜSDA Bocconiを選びましたか?
小生がボッコーニへ留学したのは企業派遣ですが、その当時の企業の考え方はECの統合を控えて、今後欧州とのビジネスを理解することは重要なポイントになるという事でした。
おそらくその当時欧州のビジネススクールに留学された方で企業派遣のケースは大体似たような考えに基づくものだったと思います。更には英語を話すのは当たり前、第2の外国語を 使える人材の育成もあったと思います。(お蔭様で小生も今では、英、伊、西の3か国語を使えるようになりました。)
MBAは現在の仕事にどのように役に立っていますか?
ボッコーニの場合はハーバード式にケーススタディが多かったです。(これは今でもおそらく同じでしょう。)従って、米国のビジネススクールで学んだ方々と同様に、物事の考え方、判断、決断等役に立つことは多いと思います。
小野 壮彦(おの たけひこ)さん SDA Bocconi/イタリア2002-2003年 在校生
プロフィール[インタビュー実施:19/08/2003]
コンサルティング会社へ就職した後、ITベンチャーを起業。
企業売却を経験し、後は買収元企業の経営企画に従事。
MBA留学に至る。
四大在学中にカナダ・モントリオールでの留学経験あり。
2003年 12月 SDA Bocconi 卒業予定
MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?
以前、自分で会社経営を経験した際に、ファイナンス・会計の知識武装がどれほど重要か、身をもって感じました。そういった背景もあり、学校では特にファイナンス・会計系の授業に力を入れて学習しているつもりです。この分野では、SDAボッコーニは、ボッコーニ本体の豊富な教授陣の中から、現学長をはじめ、世界的にも競争力のある教授陣が揃っています。
また、イタリアという国ならではの分野も多く学べています。独立自営業者が際立って多い国であるため、アントレプレナーシップには学校も力を入れています。また、Gucciなどのファッション業界のケースに触れる事も多いです。
他には、まるで万国博覧会のように国際色豊かなクラスメイトからは日々刺激を受けています。クラスの規模が小さいこともあり、学生は一つのファミリーのようで、イタリアらしいフレンドリーさが国籍を問わず共通点となっています。そのため、お互いに助け合うカルチャーが非常に強いことが特徴で、リラックスした環境で、お互いから学びあうことが可能となっています。
最後に、学校のロケーションがミラノの中心地という、ファッション・デザインなど、文化的にも刺激の強い都市型スクールであることから、学校外での出来事、人付き合いを通じて、新たな世界に日々触れています。こういったことは自己啓発の面でも非常に重要であり、ゆっくりと自分の本当にやりたいことを考えることは、留学の一つの狙いでもありました。
ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?
第一には、自分にとっては、二年間ものブランクを覚悟してまでも、MBA取得が理に適うとは思えなかったことがあります。そのあたりの思考過程はわたしのホームページにも記しております。そのため、ヨーロッパの短期集中型プログラムは当初よりターゲットと考えておりました。
次に、夫婦での留学を前提としていたこともあり、二人とも楽しく生活が出来るロケーションであることを重要視しました。その点、ヨーロッパの豊かな文化、多様性、イタリアという国の魅力、ミラノでの都市生活には大いに惹かれました。
また、アメリカのMBAでは真の国際的視点を身に付けることは難しいのではと考えた事も、ヨーロッパのMBAを選んだ理由でもあります。以前カナダに住んだ経験があったこと、米系の会社で働いていたことから、バランスを取る上でもヨーロッパのビジネスを学びたいと考えたという点もあります。
留学後の満足度ということでは、これらの目的は100%満たされています。また、欧州、特にイタリアでのステイタスは抜群ですので、こういった貴重なネットワークが将来のキャリアにつながればよいと思っております。学校自体も現在大幅な改革の最中にあり、今後のさらなる発展が期待されます。このコースを選んで本当に良かったと思っています。
今後の目標
私がこのMBAでやりたかったことは、国際的なフィールドで勝負しても、語学力を含め、しっかりと通用する人間となることでした。卒業後としては、このユニークな経験を武器にしつつ、何事にも臆せず、自分が向いている事、やりたいことをきちんと見つめながら、腰を据えてビジネスに取り組んでいきたいと思います。
小野 壮彦
2003年 SDA Bocconi MBA
出願案内
出願に必要なもの
申請用紙 大学の成績証明、卒業証明 4年制大学卒業以下の交渉はどのような職歴があっても受け付けません。かならず大学学位が必要です。 DBA(Diploma)コースは東欧の方のみが対象で日本人は対象になりません。 GMAT 学歴、職歴、Referenceなどを重ね合わせてみるため最低基準といった意味で入学最低点の公示はありません。 TOEFL Reference 2通 アカデミック/職場という両側からのReferenceが好ましいですが、両方が職場からのReferenceのみといったReferenceになっても構わないようです。 Interview スクールまで来られない方は、日本人卒業生等とInterviewを日本等でアレンジする事は可能です。