
Norwegian School of Management BI (BedriftsokonomiskInstitutt)は、1943年にプライベートの教育機関として設立されました。国からの福祉でまかなわれている教育方針に足りない部分の教育の発展に大きく貢献してきたスクールです。2005年8月にはOslo-Nydalenに新しいキャンパスがオープンし、モダンなキャンパスの中で学生生活を営むことができます。日本ではまだ馴染みの少ないスクールですが、スクール全体がプログラム改善など活気にあふれており、今後が楽しみなスクールです。
Status: Private, non-profit making
学校紹介/特徴・強み
現地滞在研究者からの寄稿 (来年度同スクールへ進学予定)
飯田 英司さん
現在私はノルウエー国立オスロ大学で教育学修士課程を学び世界のビジネススクールについて研究しています。最近ノルウエーオスロのNorwegian School of Management MBAに合格しました。 現在ノルウエーのMBAを研究しているのでそれについて少し情報を提供します。
Norwegian School of Managementは別名BIといってBedriftsøkonomisk Instituttの略です。名前からドイツのシビルエコノミーを連想しがちですがBIはアメリカのハーバードMBAをベースにしたアメリカ式MBAです。 強い分野はなんといってもケースメソッドをベースにしてのリーダーシップとストラテジーに重点を置いた所でしょう。また今年から入学に必要なGMATの点数が500点から600点にあがりました。 プログラムは8月の中旬から始まり翌年の6月まで続きます。プログラム内にはストラテジープロジェクトとうMBAの学生が企業に派遣され実際にコンサルタントとして従事するというシステムが組み込まれています。 しかし政府からの援助を一切受けていないので学費は欧州のMBAとさほど変わりません。最近MBAがノルウエーでも認知されるようになってきて人気も高まってきており昨年は150人が受験し40人が入学を認められました。
2001年11月寄稿
学生層
北欧の他の国々にみられるMBAと同様、年齢層は高いようです。かなりのキャリアを積んで入学してくるため、内容は高度。このような環境下にあるため、現地からの学生が多く、アジア系生徒はほとんどみられません。
現地の学生のなかでもたくましく生きていくことができる芯のある方に向いていると思います。ビジネススクール自体メインキャンパスや市内から離れた丘の上の古城にあるため、このような環境の中で人恋しくなる方には向かないかもしれません。見晴らしや環境は抜群によく、このエリアでお仕事などをされていらっしゃる方で、パートタイムや短期コースを受講するのにはうってつけかと思います。
2008年度の情報によると、世界7カ国から学生が集まっているということです。
学校の雰囲気
2005年8月に新しいキャンパスがオープンしました。
建物は非常にモダンで、最新の設備が整っています。自然光をなるべく多く取り入れるための工夫もされており、モダンでありながらも冷たさは感じられません。このキャンパスでは、指導陣も含めると8,000人以上の人々が行き交っています。大学生、大学院生、エグゼクティヴなど、グループに分かれて個々に学習室も設けられており、本校で学ぶ学生がいかに快適に、勉強に集中できるかを考えて建物は作られています。
新校舎の周りは、ノルウェーでも新たなビジネスの場として注目されている場所でもあり、トップクラスのホテルや、200に上る企業が進出しており、急速に開発が進んでいる地域でもあります。
キャンパス内にはフードホールも設けられており、スナックから本格的なメニューまで幅広く楽しむことができます。
冬は雪に包まれるオスロも夏はフィヨルド見学のクルーズ船が行き交い、白夜に近い日照時間のなかで自然を堪能することができます。短い夏以外はスキー場も近いため、勉強の合間に時間に余裕があればスキー天国です。単なる山からすべりおりるスキー以外にもあらゆる種目のスキー施設があります。
強い分野
- Leadership
- Strategy
プログラム
チームワークにフォーカスがおかれているプログラムとなっています。グループ・個人アサインメントはもちろんプレゼンテーションなども盛り込まれています。
モジュール4の時期には、ドイツのMannheim Business Schoolとの選択科目の交換のチャンスもあります。
China moduleも特徴の一つといえるでしょう。
-Doing Business in China
-Chinese Political Economy
-Innovation and entrepreneurship in China
-Company visits
コンサルタントプロジェクトが1月から8月15日にかけてチーム単位で行われるのも魅力です。会社のアドバイザーとしての役割を求められているので、学んだことを実施にすぐに活かせるチャンスがあります。
卒業生の声
飯田 英司(いいだ えいじ)さん NSM/ノルウェー2002-2003年 在校生
プロフィール[インタビュー実施:18/07/2003]
1994年 法政大学 経営学部 経営学科卒業 1994年 日本ケーブルTV CNN プログラム翻訳アシスタント、コンピュータープログラマー 1995-98年 北欧各国にて日本語教師として大学にて教鞭をとる 2002年 ノルウエー国立オスロ大学大学院教育学部卒業 2003年 6月 Norwegian School of Management (MBA)卒業
Norwegian School of Management MBA
全体的に見ると少々ノルウエー人学生の比率は高い(70%)ですが、ここのMBAのレベルはヨーロッパでもトップレベルと言えるでしょう。 Norwegian School of Management MBAは来年からキャンパスをNydalenという新しい場所に移します。今まではMBAは独自のキャンパスを所持していたのですが、そこではBBAや他の学部と統合され総合大学のようになり規模が拡大されます。
学生生活
私、先月Norwegian School of Management MBAを無事卒業し、現在Osloの企業に就職が決まりました。この一年間は、プレッシャーと我慢の年であったような気がします。教授からだけでなく他の学生からもプレッシャーがあり、最初の一、二学期は授業の準備で睡眠もまともに取れない状況だったような気がします。ここのNorwegian School of ManagementのMBAは学部、施設が大変素晴らしく、ヨーロッパの他のMBAと比べても決して引けを取らないシステムを備えています。学部はアメリカのハーバードを始め多くの有名なビジネススクールからの教授が教壇に立ち、施設は最新のPCを揃え、他の事務機器についても充分以上に満たされています。ゲストスピーカーでもあのマーケティングで有名なコトラー教授がわざわざノルウェーまでやってきて教鞭を取る等、充実しています。何よりもいいのは学生数が30人前後と他のMBAと比べ少ないので、教授とのコミュニケーションが取りやすく、また学生へのケアがきめ細かい所です。特にスタッフは大変良心的で、学生の立場に立って物事を解決してくれますし、時々気の毒に思えるようなことでも笑顔で対応してくれました。食事に関しましては毎日豪華なバイキング方式のランチが出され(授業料に含まれているので無料)、夜遅くなってもラウンジにコーヒーや果物が常に用意されているので食費はほとんどかかりません。スコットランドから交換留学で来たMBA学生が料理の豪華さに驚いていた程です。キャンパスは市内にあるので通学に時間はかからず、路面電車が学校の前に停車するので大変便利と言えるでしょう。
冬の寒さは厳しいので寒いのが苦手な人にとってはより辛い一年となるでしょう。しかしながらクラスメートの温かい友情、思いやり(あと寒さを忘れるほど忙しい!!)があったので、寒さはあまり気になりませんでした。
就職活動について
しかしながら就職活動についてはあまりサポートがあるとは言えないでしょう。多くの情報は提供してくれますが、就職を最後まで世話をしてくれるというところまでは行かないようです。二、三年前は企業の方から学校に誘いに来ていましたが、今年のような世界的に景気の悪い状況ではこちらから行っても興味を示してもらえません。私もそうですが、多くのMBA学生は以前勤務していた企業に戻っていったのが実情です。
今後、もしノルウェーでのMBAに興味がある方がいらっしゃいましたらいつでもご連絡下さい。私でお役に立てることが何かございましたら、いつでも連絡して頂いて結構です。
飯田 英司
2003年 Norwegian School Of Management MBA
出願案内
出願に必要なもの
申請用紙 大学卒業、もしくは、同等の専門分野の成績/卒業証明書 職歴3年以上 GMAT 600以上 TOEFL Reference 2通 エッセイ インタビュ