
/https://www.cranfield.ac.uk/som/cranfield-mba-programmes/
英国、ヨーロッパでのトップクラスに位置付けられるMBA。
キャンパスはPostgraduateのみで、リサーチセンターなどが隣接しています。
イギリスで最も古いMBAプログラムの1つとして40年以上の歴史をもち、Shell, HSBC, Johnson & Johnson やUNICEFを初めとする様々な企業、組織と密接な繋がりを保っています。
AACSB, EQUIS, AMBAから認可を受けています。
Status: Faculity of Cranfield University
学校紹介/特徴・強み
学生層
トップに位置付けられているだけあり、優秀な学生が集まっており、海外のビジネススクールとのネットワークもあり国際的です。一般的に学生は個性が強く、精神的にもタフで、一匹狼でもやっていけるタイプ が多いようです。コースはディスカッションのみでなく、記述のほうもかなり厳しいので、遊学でMBAをするつもりの人や、自分の考えを相当しっかり持っていない人はついていけないかもしれませんが、逆にしっかりとした目的意識をもたれた方は得る物が大きいスクールと言えるでしょう。
講師陣も対応が早く、てきぱきしていますが、フレンドリーでやさしいというイメージではありません。だからといって決 して意地悪というのでもありません。一人で手際よくさっさとやりたい方などに向いています。
2012/13年度の情報によりますと、学生の国際性としては、EU圏内の学生が34%、アジアの学生が27%、南北アメリカ15%となっています。卒業後は、コンサルタント、起業へ向かう人が多いですが、どの分野においてもスクールは長期的視点にたったキャリアアドヴァイスを提供しています。
学校の雰囲気
ロンドンから北にむかって1時間ほどの、産業が発展しているミルトンキーンズから車で20分のところにあります。田舎で周りは何もないので、トレンディーでおしゃれな学生生活を期待することはできませんが、多くの学生は学内、スクールの周りに住んでおり、Projectなどで夜まで顔を付き合わせることになるのでお互いのネットワークは強くなります。
(以下は一見学者の感想です。)
Aerospaceなどの基地とリサーチセンターが隣接しており、研究室からは常にゴーッという実験室ならではの音があちこちからするのでやや工場のような趣がありますが、校舎は十分な施設が整っています。おしゃれな印象はないかもしれませんが、周辺は大変のどかなため、勉強に集中するには最適の環境ということができるでしょう。
強い分野
- Change Management
- International HR
- Strategic Leadership
コースの歴史が長いため、地元の企業や国内・外の大学、ビジネススクールとの非常に安定したNetworkが発達しており、特に企業との強いリンクが、より実践に力点をおいた教育を可能にしています。
Career Development teamが再就職のサポートをしており、2012/13年フルタイム学生の87%は卒業後3ヶ月で再就職先を見つけています。
プログラム
常にあたらしいものを取り入れ、いち早くE-Commerce、ビジネススタートアップなどのコースも導入し、プロジェクト、コンサルティングアプローチなど大変質が高いです。特に、Personal and Professional Developmentに力を入れており、多角的視点からeffective leadershipを育成しています。
- Personal and Professional Development
- Thematic Elective Modules
- International Business Experience Module
- Cranfield MBA Conference
卒業生の声
匿名希望 Cranfield/英国2001年度MBA卒業
プロフィール[インタビュー実施:Nov 2001]
幼少時に父の転勤に伴い2年間ロンドンに滞在経験あり
日本の4年制大学法学部を卒業後、証券系のシンクタンクに入社。
入社後、システムエンジニアとして外部企業のシステム開発にあたり、論理的思考、 データベース構築技術、プロジェクトのダイナミズムなどを習得すると同時に、 会社のもう一つの側面である金融サービスに興味をもち、証券アナリストの資格取得を始める。 入社4年目に外資系投資顧問に転職し、法人投資家向けのマーケティング及びセールス担当として異業種でのキャリアをスタート。 マーケット分析、商品販売促進、新規商品開発などの分野で活躍。
MBAを考え始めたきっかけ。
① プライベートで夫の海外転勤という変化があり、中長期のキャリア・プランを立て直す必要を感じたこと。 夫と共に海外で働く機会を持ちたいと思い、MBAは少しでもそのチャンスを多くするための手段と考えた。
② キャリア上のステップ・アップのため。日々の業務を通じて得た様々な経験が、 ビジネス全体で見た時にどのような意味を持つのかという統合的視点、さらにそれに基づき、 ビジネスをどの方向に進めるべきかという戦略策定の力を養いたかった。
なぜ欧州のMBAを選びましたか? なぜCranfieldを選びましたか?
自分の年齢、家族と離れる時間、学費などを考え、1年間でMBAを取得したいというのが最初の選択基準でした。 1年間のコースを調べてみるとヨーロッパに多いことが分かります。 さらに、ヨーロッパではビジネス・スクールというよりはマネジメント・スクールとの認識が強いこと、 学生の平均年齢が高いことなどが特徴として見えてきました。ある程度経験を持った社会人を受け入れ、 有能なマネージャーとして送り出すという考え方に共感したこと、また他の学生の経験から多くを学べるのではないかとの期待から、 ヨーロッパのスクールを中心に調査を進めました。
最終的にクランフィールドを選んだ理由は、過去に住んだ経験のあるイギリスであること、MBAに在籍中の友人から薦められたこと、 インタビューや学校訪問を通じてカリキュラムに魅力を感じたことなどです。 また、クランフィールドは学科としてストラテジーの評判が高いことも私の目標に一致していたと言えます。
その目標はどのように達成されたと思いますか?
当初掲げた目標として広い視野でビジネスを見るということを前述しました。私のイメージとしては、 ビジネスというジグソー・パズルを仕上げるようなものです。実務を通じ、マーケティング、オペレーション、 人事、法律、組織構成など、ビジネスの各機能の役割は大方把握していましたので、いわばパズルのピースはすでに持っていた訳です。 前半の必修コースではこの各ピースについての概要や、パズルが仕上がった時に浮かび上がる絵(目標・ビジョン)、 さらに各ピースをどこにあてはめれば絵が仕上がるか(戦略)について学びました。後半の選択コースは、 自分の興味に応じた選択科目を中心に、理論を実社会に適用するという実践的なカリキュラムとなります。 特に外部企業とのプロジェクトは、パズルを組み立てるシミュレーションの機会であると同時に、イギリス企業との接触の場ともなり、 大変貴重な経験でした。
目標の達成度合いとしては、今後まだまだ学ぶことはあるものの、キャリアのステップアップのスタートを切るに十分足るものと言えます。 また、当初特に目標とはしていなかった2つの分野で思いがけず多くを得ることができました。 1つはプレゼンテーションを含むコミュニケーション能力です。この科目に特化した授業が必修であることと、 他の授業でも頻繁にプレゼンテーションを行う機会があったことで、 どちらかというと苦手であった大人数の前での発表も楽しんでできるようになりました。 もう1つは異文化交流です。私は海外学生代表者の1人となり、様々な企画を通じてイギリスを含む世界各国の文化に触れる機会が得られ、 さらにコースを終えた今では行ったことのない国々に友人を訪ねて行かれるようになりました。また学習過程においても異文化交流は重要でした。 クランフィールドでは、前半の2学期を通じて学習チームが割り当てられます。 あらゆる経歴や国籍を持った7人のグループで毎日のようにミーティングを持ち、共に授業や課題のためのディスカッションや作業を行うのです。 異なる文化・習慣を背景とする人々とどのように協力し、仕事を進めれば良いかを学べたことは、今後の私のキャリアに大いに役立つと考えます。
最後に、私にとって学問と同様に大切なことが学生生活を思い切り楽しむことでした。 クランフィールドはロンドンから1時間ほど北上した片田舎にあり、周囲には都会で楽しめるような娯楽はあまりありません。 しかしながらキャンパスは広々と豊かな自然に囲まれ、スポーツやホーム・パーティ、バーベキュー、学内パブでの自己企画のパーティなど、 逆に都会では体験し難い家族的なイベントが盛沢山でした。時折ロンドンに繰り出し、オペラを観たりクラブで踊り明かすなどというのも良い息抜きになります。 多忙なカリキュラムを縫ってのこれらの社交機会のお陰で総じて学生の結束も固く、長く付き合える友人も多く得られました。 これが仕事上のネットワークとしての財産でもあることは言うまでもありません。
今後の目標
MBAを通じ、新しいビジネスを立ち上げるというダイナミズムに惹かれました。 最終的に自分でもビジネスを興すことができれば楽しいと思いますが、 今は金融という手段を通して良いビジネスを支援・育成していくことにより興味を持っています。 今後しばらくは海外で暮らす可能性が高いため、行く先々で過去の経験を活かしつつ新しい分野に挑戦し、 どこでも通用するスキルを身につけることで最終的な目標に近づければと考えています。
出願案内
出願に必要なもの
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