Rotterdam School of Management

松本 敏明さん 2016年RSM MBA

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

私はこれまで半導体工場の要素エンジニアとして業務に従事しており、10年以上の経験の中で国際経験が皆無でした。そのため私のMBAライフはすべてが「初めて」で「挑戦」の毎日でした。その中での主な学びを3点ほど記します。
1つ目は、カリキュラムから得られるものです。従来は会計や財務に携わる機会が少なかったため、全体のMBAプログラムを通じて、広く経営学について習得できたことは有意義でした。ケーススタディにおいても最新のものから、古くからの代表作ケースに至るまで幅広く取り入れているのが特徴です。Term1,2は集中的に必須科目に取り組むため、かなり負荷がかかりますが、後半の選択科目は、前半で習得した基礎を生かし、応用的なプログラムに挑戦することができます。
2つ目は、コミュニケーションスキルです。常にオープンマインドな他国からのMBA留学生の中で、同様にオープンになれるかどうかが重要です。とは言っても、良くも悪くも色々な個性を持った人が集まるのがMBAという場になります。自分自身の価値観に合った仲間を見つけることも重要な要素ですが、価値観の異なる仲間からもたくさんの「教え」を得ることができました。これまでの人生から得た、「こうすべき、こうあるべき」という経験が、日本の中での固定観念であり、世界では通用しないと実感したことが大きな収穫です。国籍・職業・年齢・宗教などさまざまなバッググラウンドが異なる人々と共有する時間を持つことによって、お互いの価値観の違いを尊重できるようになりました。
3つ目は貢献しようとする気持ちの大切さです。「貢献力」は、MBAに限ったことではなく、社会生活で必要不可欠なことですが、Comfort Zone内での生活が長くなってしまうと、つい忘れてしまいがちなことです。英語の理解も他の学生と比較すると遅く、故にアウトプットも少なくなってしまう中で、何に貢献できるかを必死になって探すことの重要性に改めて気付かされました。その懸命な姿勢は、当然チームにも評価されましたし、自分への自信にもつながりました。

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?なぜRSMを選択しましたか?

ヨーロッパMBAを選択した理由はいくつかありますが、2つほど挙げます。1つめは、私の場合、勤務先の規定で1年制プログラムのみという制限がありました。アメリカMBAでも最近は1年制MBAプログラムが多く存在しますが、実績・学費等を踏まえてヨーロッパのMBAを選択しました。2つめは、インターナショナルな環境を求めていたことです。ヨーロッパのMBAはインターナショナル率が高いことが1つの特徴です。RSMのクラス規模100名前後にも関わらず、各大陸からの人数配分を考慮しているため、インターナショナル率97%と高いことが特徴です。クラス規模が大きい場合は、必然的にインターナショナル率は高い傾向にありますが、私の国際的な経験の浅さを考慮すると、クラス規模が小さいほうが深いミュニケーションを取ることができるのではと想定しました。
RSMを選択した理由は、前述にもクラス規模について取り上げていますが、主な理由を下記に記します。

  • 中規模クラス構成にも関わらず、学生の国籍多様であること
  • 経営学・経済学で世界的に有名なエラスムス・ロッテルダム大学内のMBAであるため、カリキュラムが充実していること
  • 会社生活10年以上の経験から、リーダーシップ論や組織マネージメント論に注目していたこと
  • グローバル企業で活躍するエグゼクティブMBAの学生とのコミュニケーションの場があること
  • 1月開始プログラムであったこと(業務の都合上、9月開始が難しかったこと)

好きな教授や科目は?

Term1と2は必須科目を受講し、残りのTerm3と4は選択科目となります。必須科目から1科目挙げると、MS(マネージメントサイエンス)という不確定要素に対し、モンテカルロシミュレーションを利用し、リスク分析する手法を習得しました。実際にユニリーバ等でも採用されている手法で、定性的な意思決定の弱みに対し、定量的意思決定材料を補完する役割を有します。帰任したら活用したいプログラムの1つとなりました。選択科目からは、Catalunya Leadership Journey を紹介します。全6日間のツアー形式となり、カタルーニャの自然の中で、自分自身について問いただすプログラムです。その日のスケジュールやアクティビティなどは、当日の朝に知らされるのみで、全く公開されていません。故に、あまりお教えすることができませんが、普段の喧騒から離れ、カタルーニャの大自然とともに、これまで自分の歩んできた道やこれからキャリア等をじっくりと考えることができます。もしRSMのMBAプログラムに参加されるのであれば、ぜひ参加をお勧めします。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

留学という環境において、まず痛感したことは、積極性でしょうか。会社の中では、どちらかと言えば、意見を主張するタイプだったと自負しておりましたが、留学初日でそれは勘違いということに気付かされました。慣れない留学環境、海外生活もあり、少し消極的になってしまったのが反省点です。一方、各国の学生たちは、授業中の発言や自己主張は天下一品でした。主張が正しかろうが、間違っていようが信念を貫く、まさに自己主張そのものでした。まわりの空気を読む日本社会でずっと生きていた私にとって、間違いかもしれないこと、分からないことを率直に分からないと言うことが一番難しかったです。理解できないのは、聞き手の責任だからもっと努力しないとね。そのことをクラスメートに伝えると、さすが日本人だねと笑われました。プログラム後半はずいぶんと自己主張できるようになりました。後日談ですが、日本帰国後、そのスタンスを取った時、会議で怒られてしまいましたので、まわりの空気を読むことの重要性を再認識しました。文化の違いって奥が深いですね。
2つ目は、やはり語学でした。これまでの主な英語のインプット/アウトプットの場は、専ら英語教材のみでしたので、生きた英語、さらに英語圏でない人の英語が全く理解できませんでした。さらに、経営学や経済学に馴染みがなかったので授業についていくのも必死でした。授業とMTGが終わり、夜中まで図書館にこもる日々が続きました。対策として、授業を録音して理解できなかったところを聞き返しました。その甲斐もあって、後半はずいぶんと楽になりました。唯一の救いが統計学や経済学の数式で、クラスの仲間が悪戦苦闘する中、エンジニアである私にとっては、数式を見るのが唯一の救いでした。数式は万国共通ですので。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

5歳と2歳の男の子を連れての留学で、家族始めての海外生活でしたので、それなりに大変でした。学業が忙しくなる前に子女教育だけは早く決めてしまいたいと思い、出国前から準備した甲斐もあり、私よりも先に、子供の学業をスタートさせることができました。育児との両立は、大変でしたが、家族で良い経験をすることができました。妻と子供は、ロッテルダムパスという年間パスポートを購入し、ロッテルダムにある動物園・美術館・遊園地などほぼ制覇しました。オランダは、南に電車1時間でベルギー、2時間でドイツ、3時間でフランスに行くことができるので、色々な国に気軽にアクセスできます。またLCC(格安航空会社)を利用すると安価にヨーロッパ内を周遊できますので、ヨーロッパ各国を満喫できます。私の場合、計4か国のマラソン大会に出場することができました。物価も安く、人もおおらかで本当に住みやすかったです。今でも、もう一度暮らしたい都市の1つです。
苦労した点は、アパートが古く、シャワー室の水漏れに悩まされました。また修理の対応も遅く、修理工が来るたびに始めから状況を説明しないといけないという、さすがオランダ流サービスと実感しました。宅急便事情で驚いたことは、不在の場合、近所の方やアパートの他部屋の人に預けるという風習があります。またその逆もあり、預かってしまうことも。宅配業者にとっては効率的ですが、知らない人に預けてしまうのは正直驚いてしまいました。

MBA取得後のキャリアは? MBA取得はどのように役立っていますか?

冒頭にも記したように、私は半導体製造の要素工程エンジニアとして、製品の技術開発から製造現場での量産安定化に関わる業務に12年間従事してきました。経営管理職に近づくにつれ、経営と技術の両方に精通した人財になりたいと考え、社内選考に応募し、MBAを修了、そして現在に至ります。社費留学の立場から、会社に帰任することは決まっていましたが、これまで成長の場を与えてくれた事業分野に貢献したいという想いと、MBAで習得した経営分野の知識を実務で生かしたいと考え、現在は同じ事業分野の経営企画業務に参画しております。これまでの業務経験とはまったく異なる分野であること、また実務は学問どおりにはいかないことを痛感しております。しかしながら、私の「つよみ」でもある、製造現場で経験した、異なる組織、技術領域から集まるメンバーのベクトルをゴール方向へ整列させ、1つのプロジェクトを成功へ導いてきたリーダーシップ力、それに加え、MBAで習得した状況に応じたリーダーシップマネージメント力、さらに辛くも楽しい日々のMBA生活で得た忍耐力と達成力。まだまだ途上ではありますが、私のI will ステートメントである「I WILL CONTRIBUTE TO SUSTAINABLE WORLD THROUGH INNOVATION」という目標を残された人生の中で達成したいと思います。

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西川 浩司さん RSM/オランダMBA在学生 (2000年冬卒業)

プロフィール

ホームページをご参照下さい。

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

RSM はヨーロッパのみならず南北アメリカ、アジア、アフリカと世界中から学生が集まっています。また、キャリアのバックグラウンドも様々であり、そのような人達とのグループワークやイベントを通して学ぶことは本当にたくさんあります。それは具体的なビジネスそのものというよりはもっと広く、ビジネス上での文化、価値観の違いを肌で感じていると言った方がいいかもしれません。

内面的なことで言えば、なんと言っても忍耐でしょうか。私はRSMに来るまでは仕事、私生活ともに英語と触れることは、ほとんどない生活を送っていましたので、MBAの生活は想像していた以上に苦しいものです。相手の言っていることが理解できない、自分の言いたいことがうまく伝えられないもどかしさは、日本にいた時には全くと言っていいほど味わったことのないもので、疎外感や挫折感すら感じます。それでもクラスやグループワークでは常に貢献を求められます。そのような状況に耐え、それを克服していくことが、今学んでいることの中で、自分にとってはもっとも大きいものではないかと思っています。

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

理由はいくつかありますが、最初にヨーロッパに目を向けた理由は、期間とコストです。年齢を考えるとアメリカで主流の2年間というのは長すぎるように感じていました。ヨーロッパのプログラムは1年間のものが多く、また、学費も1年なのでアメリカに比べ安くて済みます。ただ上述のように、英語での生活経験が全くなかったので1年間というのは短すぎるようにも思っていたところ、RSMは1年半で、しかも学費もイギリスの1年のプログラムとほぼ同じくらいということを知り、自分の希望にもっとも合うMBAだと思いました。

それ以外で,アメリカと比較してヨーロッパのMBAの良い点をあげると以下の様になります。
・学生の国籍が多様である。(RSM以外はよく知りませんが)
・治安が比較的良い。
・ヨーロッパの文化、歴史に触れられる。

これらに加え、RSMの長所としては以下の点があげられます。
・学生同士が非常にフレンドリー
・グループ編成やグループワークの時間、方法など自主性に任される部分が多い
・比較的新しい学校のため、試行錯誤しているところもあるが、逆に学生の意見
が良く反映される
・1年制のプログラムよりは多少余裕がある。

今後の目標

卒業後はBusiness DevelopmentかMarketingに関わる仕事がしたいと考えていますが、自分のキャリアについて、同じように悩んでいる他の学生と一緒にじっくりと考えられるというMBAの利点を生かして、もっと悩んでみるつもりです。

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柴田 もと子さん RSM/オランダ2004年 MBA在学生

RSMのコースについてどのように思われますか?

私がRSMを選んだ理由は、学生と教師の多様性とプログラムの世界的評価の高さにあります。15カ月の比較的短いコース期間ですが内容は非常に濃く、そのうち夏期の3カ月間はインターンシップを行います。授業はケーススタディが中心で、ほとんどのプロジェクトがグループワークです。各グループは出身国や職歴が偏らないように注意深く編成されているため、ひとつの価値観にとらわれず自由な議論ができたのがよかったです。知識だけでなく、そういったバランス感覚や調整能力も身に付けることができる点がRSMが世界的に高く評価されている理由のひとつだと思います。私はこのプログラムを通じて世界各地の優秀な人々と強いネットワークを築くことができ、非常にうれしく思っています。

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神崎 雅人(かんざき まさと)さん RSM/オランダ2005-2006 在校生

[2006-2007 ALC 特別体験談より]

神崎 雅人さん

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は以下の通りです。
(1) すでに職歴が11年半あり、その中で経営に関する総合的な知識の習得が必要と考え、なるべく短期間で習得できるところを探していた。
(2) 主にアメリカ主流のビジネスモデルに関し、ヨーロッパや他のアジアの国ではそれらのモデルがどこまで有効で、どのように実践されているのかを知りたかった。

(3) 多くのヨーロッパのビジネススクールに行くことで、他のMBAホルダーとの差別化を図りたいと思った。
(4) いままで基本的に日本人のみを相手に仕事をしていたので、多種多様な国籍、職歴経歴を持ったメンバーと一緒に共同作業ができる場所で勉強したいと思った。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

RSM(Rotterdam School of Management)の場合は15カ月なので、「短すぎず長すぎず」というところでしょうか。いずれにせよアメリカの学校で2年間かけていることを15カ月に凝縮していますから、確かに授業密度は濃いと思います。

大変だったことは、経営に関する勉強は今回が初めてだったので、言葉の問題以上に内容を把握するのに時間がかかってしまったり、授業中に発言しなければとは思いながらもなかなか発言できなかったり、クラスメート、教授を含めて国際色豊かなだけに、訛りのある英語を理解するのに時間がかかったところです。時間が経つにつれて、準備をする際のこつを覚え、授業中にどのタイミングで発言すればいいのかがわかるようになり、各メンバーが話す英語も理解できるようになってきたところです。

好きな教授や科目は?

3rd Semesterで選択したConstance Luetolf-Carroll教授が担当したAdvanced Strategyが最も気に入っています。この教授は本来International Investment Managementという選択科目の担当教授で、今回のこのコースは1クラスが17人という少人数だったこともあり、教授とクラスメートが一緒になってクラスを盛り上げていく形だったのが印象的でした。ケースや配付資料が膨大で、授業の準備は大変でしたが、経営戦略の理論に関する説明が明確だったことに加え、取り扱ったケースが様々な業界の内容だったので、今まで勉強した内容をどのように組み合わせて、それぞれの場面でどのように生かすことが必要なのかを習得することができ、授業が終わったときは心地よい疲労感がありました。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

国籍・職歴・年齢などで非常に様々で、どのクラスメンバーも魅力的な人ばかりです。個人的には欧米人の相手(特に女性)に対する気遣いの細かさに驚き、私も見習わねばと思いました。また、今まで日本で知らないうちに身につけていた「こうでなければならない」という価値観が、日本以外ではその価値観が通用しないことがあると実感できたのは大きな収穫だったと思います。

上手につきあうコツとしては、国籍・職歴・年齢にかかわらず、相手の意見や考えを尊重し、自分から積極的にコミュニケーションをとるようにすることだと思います。もし何か問題が起こった場合でも、コミュニケーションを効果的に行うことで、短時間で解決できることも多々ありました。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

苦労した点は、日本と比較した場合、オランダのサービスレベルの低さがあげられます。例えば、銀行口座を開設するのに必要書類を提出後、2週間かかり冬にお湯が出ず、暖房が使えなかったときも何度かありました。またインターネット接続も不安定で、試験やレポート提出、就職活動で必要な場合はダイアルアップで接続しなければならないときもたびたびありました。日曜日はほとんどの店がお休みですし、平日でも閉店時間近くに店に行くと、すでにしまっていることも多々あります。

楽しかったことは、オランダの交通(電車・飛行機など)が非常に発達している点で、オランダ国内はもちろんのこと、ヨーロッパ各地に行くのが非常に簡単です。ロッテルダムからベルギーのブリュッセルまでは直通電車で約2時間、フランスのパリまではタリスという特急電車で3時間半です。またロッテルダムには空港もあり、イギリスやイタリアに行くのに1時間から1時間半の飛行時間で行くことができるので、日帰りで他のヨーロッパの国に行くことも珍しいことではありません。

MBA取得後のキャリアは?

前職で主に情報システムの仕事をしており、その内容が自分に合っている思ったことと、RSMで様々な国籍および職歴を持った人たちと共同作業をすることに慣れたので、卒業後は日本およびヨーロッパのいずれかのIT企業または一般企業のIT部門でITマネージャとして仕事をしたいと考えています。授業も残りあと数週間なので、それまでにできる限りのことを習得しておこうと考えています。

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