IESE

K.S.さんFull-time MBA Class of 2019

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?貴校を選んだ理由は?

マジョリティが存在しないグローバル環境であることが、ヨーロッパのMBAを選択した最大の理由です。アメリカのビジネススクールは、カリキュラムの先進性や研究レベルの高さという点で非常に魅力的であったのですが、自分がMBAで何を得たいか、という問いを繰り返した結果、知識やスキルなどのハード面よりも、グローバル環境でチームをリードしていく力といったソフト面の方が重要であるとの結論に至りました。この点、ビジネススクールの調査を進める中で、アメリカ人+インターナショナル学生という構成のアメリカビジネススクールよりも、マジョリティのいないヨーロッパの方が、全員が主役になり得て、日々の学業・課外活動においてリーダーシップを試し鍛える機会が豊富であると考えるようになりました。実際に来てみて、チームプロジェクト、クラブ活動及び各種イベントにおいて、このような機会は豊富であると実感しております。例えば、私のクラスのリーダーはチリ人とアメリカ人、私が所属するクラブのPresidentポジションもイギリス人、メキシコ人等々多様です。私に限らず、多くの日本人がクラブのリーダーシップポジションを務めています。また、チームプロジェクトに取り組み、ディスカッションを通じてプロジェクトを纏めていく中で、私が主導する機会も多くありました。

IESEを選んだ理由については、ケースディスカッション中心で実践的な学びやディベート力の向上が期待できる点や、毎日のチームミーティングを通じた多様性の中でのリーダーシップ力の向上が期待できる点も大きな理由ですが、最も大きかったのは校風・カルチャーです。IESEは兎に角しっかり勉強させることにコミットした学校です。週のコマ数が多く、カリキュラム自体かなり過密なのですが、1授業1授業がまたとても濃いものになっています。1コマ75分間、企業の取締役会に出席するような態度が求められます。当然遅刻は論外、意味のある発言をしなければ成績に反映されないとあって、皆がしっかり準備を行った上で発言のチャンスを伺うような雰囲気で、授業中の緊張感が高く、毎回密度が高いです。私は企業派遣でMBAに来ており学業最優先なので、逆にそのような環境こそ、自分を最大限鍛える上で最適であると考えました。ビジネススクールに来るのはキャリアチェンジャーばかりで、就職活動を優先させて授業に出席しなかったり、出席しても携帯やパソコンで内職ばかりしている学生が多かったりする実情をビジネススクール調査の段階で目の当りにしましたので、学業が第一優先の自分にとって、2年間真剣に勉強できる環境を提供してくれるIESEは非常に魅力的に映りました。実際、しっかり勉強したいという考えの学生ばかりなので、周りの学生からも良い影響を受けることができ、満足しています。学業の忙しさが就職活動に悪影響を及ぼすかというと、そのようなこともないようで、皆しっかりインターン先や就職先を見つけています。日本人同級生も早々にトップコンサルティング会社や外資投資銀行の日本オフィスからインターンの内定を獲得していました。

なお、別の視点になりますが、世界中に友人を作るということも、私にとって、これからの人生を豊かにするといった観点で欠かせない要素でした。ヨーロッパのMBAほどこの点を満たしてくれる環境はないのではないでしょうか。IESEについては、60か国程の国籍の学生がおり、日々苦楽をともにするチームメートだけみても9人で8か国と非常に多様です。チームメートとは卒業後も2年置きくらいに、誰かがいる国を皆で訪ねようといった計画を話しており、卒業後も良い関係を維持出来たらと思っております。

授業はどうですか?大変だったことは?

毎回毎回真剣な議論が繰り広げられるため、緊張感があり、エキサイティングで楽しいです。自分がケースの主人公(多くの場合、大企業幹部やCEO, CFO)であったらどう判断するか、といった観点で議論をしていくので、経営者の視点から事業をどう見るかといった学びが得られ、現在のところ非常に満足しています。

大変な点については、授業中の発言が求められる上、1日3コマもあるので、準備が先ず大変です。ただ、「The more effort you put into a case, the more you will get out of it. (やればやる程学びが大きくなる)」といったことを入学式の際にアカデミックダイレクターに言われており、実際その通りと実感していますので、イベントが重なって時間が限られる中でも、出来る限り準備をして臨むようにしています。また、私は謙虚さを美徳とする環境で育ってきた典型的な日本人ですので、積極的に自分の意見をクラスで発言し議論していくことには抵抗があり、当初は授業に参加することが非常に大変でした。実際、数時間かけて準備したにも関わらず、全く発言できず終わった授業も多くあり悔しい思いをしました。しかしながら、失敗を恐れないことが大切であると気付き、兎に角手を挙げて発言するようにしてからは、発言の機会が格段に増えました。結果、場違いな発言で恥ずかしい思いをすることも1度2度ではありませんでしたが、失敗を恐れずチャレンジを続けることで徐々にポイントが掴めてきて、クラスに良い貢献が出来る頻度が上がりました。1学期の終わりには、クラスメイト達からも最初に比べて後半は貢献度が顕著だったとのフィードバックを頂くことができました。

好きな教授や科目は?

私は金融出身なので、既に知見のある会計やファイナンス系よりもビジネス系の科目が新たな学びが多くて好きです。具体的にはMarketing Management, Analysis of Business Problem, Operation Managementなどが現在のところ面白かったです。これらは、実際に経営者が直面した課題について、どう分析し判断するか、といったことを徹底的にやるので、タフですが、毎回成長している実感があり、好きでした。特にMarketingは、ケースの量が膨大で予習に多くの時間を費やしましたが、マーケティング戦略が企業全体に与えるインパクトが目に見えて大きく、有効なレバーを見つけることの楽しさを覚えてからは、回を増すごとに勉強にのめり込んでいきました。当科教授のKate Baraszは、これまで私がIESEで教わった教授の中で最高です。米国の戦略コンサルティング会社出身でハーバード大学の博士課程を経てIESEの教授に就かれた方ですが、実業経験があるだけに持ち出す論点がどれもリアルで、そのような問題にアプローチするための実用的でパワフルな思考ツールを幾つも教えて頂けました。授業のファシリテーションも非常にエネルギッシュでスピード感があって、毎回エキサイティングでした。また、学生の学びが最大化されるようにコース全体を良くデザインされており、一方で学生からのフィードバックを積極的に取り入れて改善しようとされており、そのような姿勢もとても尊敬でき、かつ容姿端麗とあって、クラスメイトからも絶大な人気を誇る教授でした。なお、Kate Barasz教授は、2018年度、40歳以下のMBAベストプロフェッサーの1人に選ばれています。(https://poetsandquants.com/2018/04/23/2018-best-40-under-40-professors-kate-barasz-iese-business-school/

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

月並みですが、IESEにいる学生は本当にいい人ばかりです。真面目で、謙虚で、他文化にとてもオープンで、パーティーやイベントでは盛り上がります。私自身、好きだと思える要素を兼ね備えた学生が多く、良い環境にいると思います。また、皆とてもインターナショナルで、ベルギー出身だけどスペインと南米での豊富なビジネス経験を持っていたり、インドネシア出身だけどアメリカの大学を出てヨーロッパで長く働いていたり、国際経験豊かな学生が沢山います。3か国語、4か国語出来るのは当たり前で、私もスペイン語を苦しみながら(笑)勉強していますが、良い刺激を受けています。オープンで接しやすい学生ばかりですので、海外経験が浅かった私のような人間でも、人間関係で苦労したことはなく、これは嬉しい驚きでした。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

当初はスペイン語が全く出来なかったため、生活のセットアップには苦労しました。バルセロナは国際的な都市で英語を話す人も多いのですが、スペイン語が必要な場面も多く、例えば役所であったり、インターネットを設営してくれる技術者であったり、スペイン語しか話さない方も多々いるため、コミュニケーションに苦労しました。Google翻訳が音声翻訳を驚く程の精度でやってくれますので、テクノロジーの恩恵を最大限享受する形で、セットアップを乗り切りました。

楽しかった点についてですが、先ず、バルセロナは気候が良く、どこまでも広がる青空、美味しく手頃な食材、歴史的で美しい街並みが魅力的で、日々の生活自体非常に楽しいです。また、ヨーロッパの各都市へ国内線感覚でアクセス出来るので、休暇中の旅行のオプションも充実しています。現在のところ最も良い思い出は、子持ちのクラスメイトたちと行った家族旅行です。バルセロナから少し離れた街の10部屋くらいあるお屋敷を貸し切って、5家族で泊まり、敷地内にあるフットサルコートで遊んだり、バーベキューして飲み明かしたりといったことをしました。チリ、ベルギー、アメリカ、イギリス、スペイン、日本といった多様な国籍の家族同士で、飲んで食べて身の上話をするといった経験をする中で、自分が本当にグローバルな人間になれたような気がしました。そのような経験自体、日本で生まれ育った自分や妻、子供たちにとって中々に得難いもので、とても良い思い出になりました。

MBA取得後のキャリアは?

企業派遣でMBA留学に来ており、MBA取得後は派遣元企業に戻り、MBAを活かしてより難易度の高い仕事にチャレンジしたいと思っております。具体的には、企業に投資するプライベートエクイティー等の投資業務、事業開発等に取り組めたらと思います。中長期的には経営者になって事業全体を動かす仕事をすることを目標としておりますので、そのような機会も積極的に求めていきたいと思います。

ページの先頭へ

道満 高幸(どうまん たかゆき)さん IESE/スペイン2005-2007 在校生

[2006-2007 ALC 特別体験談より]

道満 高幸さん

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

語学研修や仕事で英語圏には住んだことがあったので、一度英語圏以外の文化も経験してみたいと思っていました。個人的にヨーロッパの文化やライフスタイルが好きであったこともあり、せっかくならばヨーロッパのMBAで勉強したいと考えました。また、将来的にイギリスやアメリカ以外の国で働くチャンスを広げる上でも新しい言語を学ぶことは魅力的でした。とはいいながら英語以外のバックグランドはなかったので、授業は英語で受けプラスαとしてスペイン語も学べる IESEは最適でした。

また、ヨーロッパのMBAは一概に国際性が高く、多様なバックグランドを持つ生徒が様々な国から集まってくる学習環境もアピールポイントでした。MBAでは授業中の発言やグループワークを通して、他の生徒から学ぶことが多いのですが、この国際的な環境では日本、アメリカ的な考え方とは全く違う視点を得ることができました。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

IESE はヨーロッパの中でも数少ない2年制のプログラムで、1年目で幅広いビジネス全般科目を習得し、2年目で選択科目を取れる構成になっています。ワークロードは、1年生は他校と同じくかなりみっちり勉強させられますが、2年生になると比較的余裕があり、自分の好きな分野に時間を割いてしっかり勉強したり、週末は旅行に出かけたりできます。

最初にIESEの特徴であるケーススタディ手法に慣れるまでは大変でした。IESEでは会計系など一部の科目を除いて、ケーススタディで学びます。まず自分でケースを分析し、授業前にグループで事前に討論し、最後に授業で70人のクラス全員でディスカッションします。クラスで発言できるようになるまではかなり大変で、みっちり予習して、授業の流れをきっちり理解していないとなかなか自分の意見が言えません。しかし、緊張感もあり、また、一つのケースについて三度の分析を行うので、講義を受けるよりも頭に残りやすいと思います。

好きな教授や科目は?

1年生の最初の学期にあるAnalysis Of Business Problemという授業は非常に気に入っています。企業の問題分析を行う際のコンサルティング手法をケースを使ってみっちり教えられるため、これ以降のケース分析に大変役に立ちました。また、教授は教えることに対して非常に熱心で、授業中だけでなく個別に生徒に時間を割いて、質問に答えたり、授業への取り組み方について相談にのってくれたりしました。

また、2年生で一番人気であった Pedro Videla という世界銀行出身の教授のGlobal Economicsも毎回楽しみにしていました。世銀での経験を交えてテンポ良く授業を進め、毎回面白い視点を得ることができました。Financial Times の記事の経済的な分析やEnvironment, Patent & AIDS, Currencyといった様々な議題についてディベートを行いました。1年生で学んだマクロ・ミクロ経済の理論をグローバルな問題分析に応用できるのも良い点でした。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

IESE の学生は50を超える様々な国から学びに来ており、一番多い国籍のスペインでも30%を占めるだけで、その他ヨーロッパが30%程度、ラテンアメリカが 20%、アメリカ・アジアが20%程度となっています。1年目は9名程度のグループが作られ、授業前、放課後一緒に勉強しましたが、その構成はアメリカ人、ブラジル人、ドイツ人、デンマーク人、トルコ人、スペイン人と非常に国際的なチームでした。職歴も様々で、それぞれ得意な分野で貢献して、ハードな一年目を乗り切りました。ほぼ毎日顔を合わせ、勉強だけでなく、バルに行ったり、ディナーに招待し合ったりと、かけがえのない経験でした。

IESEの学生はだいたい国際経験が豊富で、3カ国語以上話す人がかなりいます。そういったクラスメイトからグローバルな考え方を学べることはIESEならでの経験だと思います。

日本食はスペインでも大人気で、日本食に招待すると喜ばれますので、得意料理を用意しておくと良いと思います。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

バルセロナはサグラダファミリアやグエル公園などガウディのモデルニスモ建築やピカソやミロなど数多くの美術館があり、街中がアートな雰囲気に包まれた魅力あふれるヨーロッパ有数の観光都市です。学校から30分行けばビーチがあり、海岸沿いにはシーフードの美味しいレストランが並んでいます。食べ物も美味しいし、気候も良いし、物価も安いし、人ものんびりしていて親切なので、住むには最高の場所でした。

また、バルセロナには様々な格安航空会社が就航しており、休みを利用して日本からはなかなかいけない北欧や中欧などに旅行できました。フランスとの国境も近いので、週末にはドライブに出かけフランス料理を楽しむこともできました。

スペイン語が話せなかったこともあり、家探しや電話設置など最初の生活の立ち上げには苦労しました。しかし、一度立ち上げてしまうと、それほど生活で苦労することはなかったです。

MBA取得後のキャリアは?

前職ではIT業界でプロジェクトマネジメントやグローバル商談支援を経験しましたので、MBAでの学んだ幅広いビジネス知識と合わせ、コンサルティング業界のグローバルプロジェクトで働いてみたいと考えています。ITは自分のコア分野ですが、MBAでは企業戦略や財務分析といった経営の視点を学んだので、次の仕事のステップでは幅を広げたいと考えています。

今後も海外と関わる仕事がしたいので、長期の留学経験がなかった私には、IESEの国際的な環境で学びソフトスキルを身につけることは自分には非常に重要でした。日本語で専門書を読めば財務知識は勉強できますが、グループワークでクラスメイトとディスカッションしたり、様々なスタイルのプレゼンテーションを見たりして、知らず知らずのうちにソフトスキルを体得できたと思います。ここで得た経験と自信を次の仕事でも活かしたいと思います。

ページの先頭へ