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University of Stirling Faculty of Management

University of Stirling Faculty of Management

University of Stirling Faculty of Management

https://www.stir.ac.uk/management/

岡沢 淳(おかざわ きよし)さん Stirling/英国2004−2006 MBA在校生

プロフィール[インタビュー実施:06/2004]

2004年2月よりStirlingのFlexible MBAプログラムに在籍在籍、2006年3月に卒業予定

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

私は2月入学でしたので変則的になっているのですが、HRM、Strategy、Marketingについて面白く感じています。内容は現実に即したトピック、また課題に対しても行動的な取組が要求されるという点でより実践的で、結論が様々という点でアカデミックとは言えないのかとか感じています。 経験律で得えるもの、当然の事等を論理的に説明されているという印象で、極端に主観的な言い方をすれば受け取る側の経験律により消化具合は左右されるのではないかと思います。方式はレクチャーにおいて講義、セミナーにおいて様々なケースを討論します。各科目は根本において共通点を見出すことがままあり、これがManagementのGeneralたる所以かと感じております。

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

米国発の実践的な学問としてのMBAが、経済学発祥の地英国で、それがどのように消化されているのか関心がありました。ある種冷めた見方がある事を異分野の人々との交流から或いは本屋の書棚の観察等において感じます。また極めて国際比率が高いし、少数の地元出身の方々もまた個々の国から来ている割合、そのお互いの尊重度合いも米国においてより欧州においての方が強く感じられると思っています。

今後の目標

実践的といってもそのまま適用できるほど現実の世界がうまく出来ているとは思っていません。 ただ言葉で説明されれば納得できるが自ら説明することは難しい事柄について切り口を与えてくれており、この経験によってアイデアを得て、いかなる形にせよ生かす事が出来ると思います。テクニカルな面での内容については現段階では生かす事が出来るかどうか不明ですし固執する事も無意味と思います。本当に言いたい事、伝えたい事を言葉にして、相手にそれを納得してもらって、自分の納得できるように物事を運んでいく事については日本語でさえ難しい事ですが、様々な場面で様々な人と試す事が出来る環境が与えられているので、これを十分に生かして経験をつんで生きたいと考えています。

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真貝 豪(しんがい たけし)さん Stirling/イギリス2006-2007 在校生

[2007-2008 ALC 特別体験談より]

真貝 豪さん

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

私がMBA取得を考えたのは、自分の社会人経験をビジネスのフレームワークの中で見直し、その後のキャリアアップにつなげることが目的であった。私の中でのキャリアアップとは、「その時のポジションよりも、企業の全体を見ることの出来る職種に就くこと」であった。

その目的を達成するために、当時27歳の自分は「30歳までにMBAを取得する」という目標を立てた。「30歳まで」を目標とした一つの理由は、30歳まで MBAを取れば転職が年齢的に有利と考えたからである。30歳は様々な分野に、未経験でも受け入れられるギリギリの線であろう。もう一つの理由は、いつまでも「行く」ことを決断することなく、進学準備をダラダラやっても仕方がないと思っていたからだ。

そんな中でも、ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は「1年でMBAが取れるから」という至極簡単な理由だった。ビジネスの本場アメリカに行きたくなかったのか?と問われれば、正直、アメリカに行きたかったのである。しかし2年もビジネス実務を離れることは、いくら濃い2年が過せるからと言っても長すぎると感じたし、金銭的にも2年間私費留学する余裕は無かったからである。

授業はどうでしたか?大変だったことは?

留学期間が1年だから非常に大変であるというイメージはあるかもしれないが、仕事をこなしながら英語の勉強などをしていた留学前の日々に比べると、そこまで大変だとは思わない。好きな勉強を一日中やらせてもらっているので、大変さもそんなに感じない。

それでもあえて大変だった点を挙げるなら、一つは、一発勝負で「期末試験」対策である。大金を払って、これに失敗すると無になるというプレッシャーは心理的にきつかった。

もう一つは、課題などについて「どこまで完成度を求めるか?」を考える点であるかもしれない。英語が不慣れな分、課題のレポートなどを見直す際には、キリが無いのである。レポート提出を重ねるごとにコツを掴むのだが、コツを掴むまでは生産性の低い見直し作業にならざるを得ず、大変だった。

好きな教授や科目は?

授業は全てに出席し、全てを教室の最前列で受けた。日本の大学時代の自分を見返すと信じられない状況であった。最前列での受講は、授業を独り占めしている気になれるし、授業に集中できた。

先生の点から、印象に残っている授業を述べると「経営戦略」「インターナショナルビジネス」の授業とセミナーを担当してくれたマーカス・トンプソン。彼の授業はエキサイティングで私の好みであった。

授業の内容の点から言うと「アカウンティング」「ファイナンス」の授業は素晴らしいと感じた。留学前に、個人的に会計の勉強をしたことがあったが全くわからなかった。それを数回の授業で理解できるレベルまで上げてくれた授業内容はビジネススクールならではなのかもしれない。

他国からのMBA留学生の印象は?上手く付き合うこつは?

上手く付き合うコツは「相手を受け入れること」という一言に尽きる。これに気がつき、心から理解できたことは、留学の大きな収穫であった。

例えば、インド人は議論好きで「授業を壊す」ぐらい、無意味で、的を射ない議論を行うことが多々あった。だから、かなりイライラすることも多かった。
そんな際にインターナショナルビジネスの「文化」について授業で「相手をアクセプトする」ことを学んだ。受け入れることを心がけると、彼らとの関係が全て上手く行き始めたのだ。

もう少し言えば、これは何も文化の差だけの問題じゃなく、この後のビジネスの上でも言えるのではないかと思う。文化の差とまでは行かないにせよ「価値観の差」は日本の至る所にあふれている。価値観の差を解決する際にも「受け入れること」が重要であろう。
受け入れるということが重要であることを「文化レベル」で感じたことは大きな収穫である。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

楽しかったことは、様々な国からの友人との共同生活、パーティー、議論をしコミュニケーションできたこと。逆に苦しかったことは、そのような楽しさの中で「ネイティブスピーカー同士の会話についていけなかったこと」である。

MBA取得後のキャリアは?

留学前に掲げていた「キャリアアップをし、コンサルタントになる」という目標を達成し、現在は潟Wェネックスパートナーズというコンサルティング会社で働いている。

就職に当たって様々な要件を考えたのだが、その一つとして「MBAで学んだ知識を存分に使い"知識を知恵に"変えていくことができる職業」に就きたいと考えた。コンサルタントはMBAの知識を使える割合が多い。だから「授業で学んだフレームワークなどが多用できる」などと考えるかもしれないが、そう簡単ではない。フレームワークなどをそのまま使っても意味は無く、それよりも創造する方が重要であり、その点が現在の私がチャレンジしている課題でもある。

また、私が所属するジェネックスパートナーズは「シックスシグマ」という統計的経営手法に強みを持っているのだが、卒業後は使うと思っていなかった「定量分析手法」まで使っていることには自分でも驚く。それぐらいMBAの授業は現在のキャリアに生きている。

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