Warwick Business School, The University of Warwick

http://www.wbs.ac.uk/

英国トップクラスのMBA。
フルタイムMBAほか、通信、エグゼクティブ、パートタイムのどのコースの評判も高い。
Status: Department of University of Warwick

目次
1. 学校紹介/特徴・強み
2. 卒業生の声
3. 出願案内

1. 学校紹介/特徴・強み

学生層

学生は様々な国から集まっており、国際的な環境です。2008年度の情報によると、フルタイムの学生は86%が海外からの学生となっており、世界30カ国から学生が集まっています。

産業、ファイナンスなど学生のバックグランドはバラエティに富んでいます。フルタイムの平均年齢は30前後。パートタイム、通信やエグゼクティブのコースは30代後半。40代の学生などもいます。目的意識をもった、何かをやり遂げることができる芯の強い学生が多く、学生のバックグランドがバラエティに富んでいることもあり、学生のコミュニケーションスキルは抜群です。

日本人学生は少なく、年によって違いますが、4-5人。

学校の雰囲気

ロンドンから電車で80分かかる英国中部に位置するCoventry駅から車で10分ぐらい。美しい自然に恵まれた落ち着いた環境です。大学内も広々としており、校舎も綺麗です。

MBAの校舎は大学と別に設置されており、Conferenceなどの施設も整えられていて大変綺麗です。GruopワークのためのSyndicate Roomも備えられており、充実しています。

学生数120人と小規模というわけではありませんが、講師の数が多いことなどから、一人一人の学生に対するケアが行き届いているようです。また、学生の国籍も様々ですので、特定の国籍が固まることもなく、学生同士のNetworkもとても密です。

母体が大学の為、大学の施設を使用することができ、図書館などの蔵書が充実しているため便利です。

プログラム

Full-time MBAは12ヶ月のコースで、アカデミックな面と実践が良いバランスのとれた構成となっています。リサーチに定評があるスクールで、Innovationに強く、また、そのような学生が集まります。リーダーシップ育成のプログラムは評価が必要なモジュールであることは少ないですが、Warwickでは評価モジュールの1つです。またアントレに力を入れており、2017年より、アントレに特化した2つのコースとConsultancy Projectも選択できるようになりました。学生は卒業までに3つのClient-based Projectsを行うことができ、新しい産業や、企業へのコンタクトの良い機会ともなっています。

Distance Learning MBA コースはFull-time MBA同様、Innovationとアントレに力を入れています。また、年間約400人の学生が受講していることから、そのネットワークの大きさも魅力です。必修の2回のWarwick Weekのほかは、オプショナルとしてface-to-face モジュールを1つ取ることが可能で、これはUKのほか、ベルリン、ローマ、ドバイ、メキシコシティ、ボストン、北京の1箇所で受講が可能です。

コースの構成

1.コアコース
2.Theory & Practice
3.Development & Focus
4.Project

2. 卒業生の声

F.N.さん Warwick/英国2008年卒業

プロフィール[2011 ALC留学ネット MBA特集より]

留学期間:2007年10月~2008年9月
留学先:Warwick Business School(イギリス)

ヨーロッパのビジネススクールを選んだ理由は?

イギリスにMBA留学する前に、数年間バンコクで仕事をしていました。バンコクにいる間に、ヨーロッパに興味を持つようになりました。ヨーロッパに移って仕事をするという計画を実現するため、一番の近道として選んだのが、ヨーロッパのビジネススクールへの留学でした。 ヨーロッパのMBAコースはほとんどが1年間で、時間的にも経済的にもアメリカのスクールに比べて魅力的だったこともあります。

授業はどうでしたか? 大変だったことは?

まず、授業内容の聞き取りに苦労しました。特に自分にまったくなじみのない科目の聞き取りは大変でした。授業内容の半分以下しか理解できなかったことも多く、授業後に友人に教えてもらったり、教科書を読み直して理解したりということが数限りなくありました。

しかし、何といっても最大の難関はエッセー式の試験でした。1、2時間という限られた時間の中で「質問に対する答えを考え、文章構成を考え、書き 上げる」という作業をすべて英語で行うのは至難の技。英語圏から来たクラスメートと肩を並べて、高得点を取るというのは、私にはまず不可能でした。 試験が エッセーのときは、とにかく合格点を取ることに集中しました。

好きな教授や科目は?

Term1のEconomicsが非常に面白かったです。もともと経済学に特に興味があったわけではないので、これは担当講師の力量と人格によるところが大きかったと思います。 毎回さまざまな企業を実例に使い、学生に議論させながら経済学の理論を説明するという形の授業で、わかりやすく、とにかく引き込まれました。

この他、MBAで一番勉強してみたかったMarketing系の科目はもともと興味があったこともあって面白かったです。

他国からのMBA留学生の印象は? 上手く付き合うコツは?

イギリスのMBAコースに共通していえることだと思いますが、Warwick MBAもいろいろな国から学生が集まってきていて、非常に国際的でした。 価値観やものごとに対するアプローチがまったく違う人間の集まりなので、刺激的で 楽しかった半面、付き合い方を難しく感じることも多々ありました。特にグループで行うプロジェクトでは、 進め方やディスカッションの内容について対立が起こることは日常茶飯事。大きなストレスを感じることも少なくありませんでした。付き合い方に対するアプローチは人それぞれだと思いますが、 私の場合はできるだけ協力的な雰囲気を作るように気を配りました。

生活面で苦労されたことや、楽しかったことは?

Warwickのキャンパスは大きな街から離れているので、遊びの誘惑が少なく勉強に集中するにはとても良い 環境でした。その代わり、世界が学校の中だけに限られてしまいがちで、しばしば閉塞感を感じました。 キャンパス内のStudent accommodationに住んでいたのですが、フラットメートに一人問題児がいたため、ストレスが溜まることもありました。

1年の留学生活の前半は勉強が大変だったこともあり、精神的にもきつかったのですが、後半のTerm 3になると時間的余裕ができ、友人たちとオックスフォードやコッツウォルズに遊びに行ったり、パーティをしたり、 旅行に行ったりと、いろいろ楽しい思い出 も作ることができました。

また、キャンパス内にあるWarwick Arts Centreでは、コンサートやオペラ、ミュージカルなどの催しが頻繁に開かれていて、映画館もあるので、時間を見つけては見に行っていました。 自分のフラットから徒歩圏内にこのような文化施設があり、しかもチケットも低価格だったので、この点は大変恵まれていたと思います。

MBA取得後のキャリアは?

ロンドンにある日系商社の欧州法人で、新規事業投資案件のValuationを中心に仕事をしています。 MBAで専攻したMarketing関連の仕事が第一志望でしたが、イギリスで日本人がMarketingの仕事を得るのは難しいということは聞いていましたし、 世界的な景気後退が進む中でJob marketがどんどん冷え込んできた時期だったので、求職活動にあたっては職種を限定しすぎず柔軟に対応しました。現在の仕事はFinance系ですが、M&Aにはもともと興味がありましたし、 実際に従事してみるとビジネスのあらゆる要素が含まれていて大変面白く、奥が深い分野です。また職場環境にも恵まれているので、この仕事を選んで本当によかったと思っています。

蔵野 裕子さん Warwick/英国Full-Time MBA 2008年9月修了

[2008-2009 ALC学校ガイドMBA編より]

蔵野 裕子さん

日本の化粧品会社で国際マーケティング戦略プランナーとして5年間勤務していました。
その際、ハード面、ソフト面の両方から見て幅広いビジネス知識が必要だと感じて、MBA留学を決めました。WBSを選んだのは、世界的にも高い評価を得ているビジネススクールのMBAを取得したかったからです。
レクチャールームは、いつも活気があって、講師と学生たちとの多数のダイナミックな議論で刺激にあふれています。
このMBAプログラムはうまく構成されており、ビジネスの知識だけでなく、人々や自分自身について学ぶための素晴らしい機会を与えてくれます。私は、MBAプログラムを探している人たちにこの学校を強く推薦します。

伊藤 芳子さん Warwick/英国2000年フルタイムMBA卒業

プロフィール[インタビュー実施:2000年夏]

伊藤 芳子さん 1993 津田塾大学 学芸学部卒業
(在学中に、英国Hull大学へ聴講生としての留学経験有り) 1993 TMI総合法律事務所 翻訳担当 1996-1997 リージェンシー・インターナショナル・トレイディング
会長秘書/国際業務担当マネージャー 1999-2000 Boston Consulting Group 副社長秘書/社長秘書 1999-2000 Warwick Business Schoool (MBA) 卒業後 Boston Consulting Group コンサルタント予定

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

私は基本的にストラテジーを中心に選択科目をとりました。MBAのコースはどこでもそうかと思いますが、いわゆるGeneral Managerになるための教育となりますので、統計学、経済からマーケティング、オペレーションとかなり幅広い経営に関する事項を学びます。学問以外にも、様々なことを学びました。例えば、プレゼンテーション、グループワークでのリード仕方、タイムマネジメントなど実際の仕事でも役に立つことだと思います。

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

アメリカのMBAに関しては、“マス教育”というイメージがあり、できれば生徒全員の顔と名前が一致するくらいの人数でアットホームな感じのMBAが良いと思い、イギリスのMBAを選びました。また、イギリスのMBAの学生の方が、社会人経験が長く、Matureなように思います。ウォーリックMBAは非常に学生の社会人経験の幅が広く、Lecturerからだけでなく、他の学生から学ぶことが非常に多くありました。また、多くの学生が、キャンパス内、又は近くに住んでいるため、学生同士の交流が密接で、そういった意味でも学生生活を楽しむことができました。人数も120人前後と、ちょうど良く、誰とでも親しく話し、ディスカッションできる環境にあり、有意義な学生生活を送れたと思っています。

これ以外の違いでは、最後のタームがイギリスのMBAはほとんどプロジェクトタームになることだと思います。実際に会社に入って、コンサルティングプロジェクトを行うことによって、ビジネススクールで学んだアカデミックなものが、いかに実際の会社で生かしていけるかを学べる良い機会だと思っています。

今後の目標

まずは、9月までのプロジェクトタームを無事終了させ、その後はコンサルティング会社に就職することになっています。ビジネススクールで学んだことを、大いに活かしていけるようがんばりたいと思っています。また、実務の世界にいながらも、アカデミックな分野には興味を持ちつづけていきたいと思っています。常に、知的好奇心を養いながら、仕事を続けていきたいと思います。

坂井 健悟さん Warwick/英国2000年フルタイムMBA卒業

プロフィール[インタビュー実施:Summer 2000]

早稲田大学 商学部 卒業 (マーケティング専攻)

株式会社 グレープストーン (東京ばな奈 です)
約三年半 勤務 主に販売、2年目より 店長業務、1999年より、Warwick Business SchoolにてMBA受講中。

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

① 経営を体系的にしかも戦略という観点から見つめる訓練
② 様々な国やバックグラウンドの人々との交流を通じての幅広い視点
③ 異国の異なる場所での経験から自分を見つめなおすこと

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

① 日本の将来を考えた時に、ヨーロッパの考えをもう少しとり入れてバランスをとる必要があると考えた為

② 2年過ごすならば、1年は幅広い経験を、2年目は勉強に集中する方が自分にはいいと思ったから

③ 英国だけでなく、割と簡単に色々な国に行けると思ったから

今後の目標

5-7年
当事者として責任のある仕事をして経験を積み、その後、今自分の考えている幾つかのうちどれかの分野で事業を起こしたいです。

古賀 勝さん Warwick/英国2003年フルタイムMBA卒業

プロフィール[インタビュー実施:Nov 2003]

博士(工学,九州大学)

日系総合電機メーカーと米系計測器メーカーにてR&DとMarketingを経験。前職では新製品開発・販売実行までの責任を持ち、日本市場の代表者として米国本社開発元・英国とともに、主に第3世代(3G)移動体通信対応の新計測開発などに関するProjectや、Post-M&A ProjectなどをManagement.

2002年9月Warwcik Business School Full TimeMBA入学。

MBAのコースを受講していて、どんなことを学んでいますか?

Entrepreneurship を持ってStrategyとFinanceの合わせ込みをおこなえるSkillとKnowledgeを身につけることを目的に、 Entrepreneurship, StrategyおよびFinanceの3本柱をPrimary Focusと位置づけ履修。

さらに周辺を固めることを目的にVenture Capital, Investment and Risk Management, Management AccountingのFinance/Accounting系と、International Business, Information Management, Managerial EconomicsのEconomics/Management系をSecondary Focusの両輪と位置づけ履修。

Warwick MBA : Strategy とMarketingにコアを置き、その周辺にOperation, Finance, Economics, Organisation, Entrepreneurshipなどの重要領域と、International Business, Risk Management, Information Management, Corporate Governance, Marketing Communicationなど幅広い領域から構成されるプログラムを提供。個人の重点分野に応じた独自のコースがデザイン可能。

ヨーロッパのMBAを選んだ理由は何ですか?
また、現在のコースはその目的をどのように満足させていると思いますか?

ヨーロッパのMBAを選んだ理由:ヨーロッパのMBAという目的でコースを探したのではなく、アメリカ以外のMBAで自分の目的を達成できるコースを選択。

現在のコースはその目的をどのように満足させているか:
International: Full time MBAは約120人(Exchange student約20人含む)でInternational StudentとBritishの比が7:3であり、35カ国以上から集まる環境。

Communication: 8人程度のSyndicate Group(Study Group)による高密度な議論。

Quality: 学生のバックグラウンドの多様性、高い意識レベル、協力し合うメンタリティ。

Strategy, Finance, Entrepreneurship (SMEs): これら3つの科目を十分なレベルでトレーニングできる環境。

不満な点:Warwickに限らずUK MBAに通じるところかもしれないが、すべての点でAcademic過ぎることが難点。Professorのレベル自体は高いと言われているらしいが、それはアイデアの新規性と独自性においてではなく、従来の概念と理論をCritiqueし、それに基づいてほんの少しの独自理論を展開する点においてであると判断できる。よって、今後WarwickにはよりPracticalでOriginalなアイデアを歓迎する場の提供を期待したい。

今後の目標

短期的にはVCとして投資先企業を成長させる。そのために重要なことは、企業経営に参画し、企業を育成し、ビジネス開発をおこなうことで付加価値を創造すること。そのためには経営力が必要。自分自身の経営力を鍛え、投資先企業の真の価値を創造することを目指す。

長期的には事業会社と非事業会社を行ったり来たりする人材となるため、自身の強みであるビジネス開発力を強化しつつ経験を積む

和合谷 登志雄(わごや としお)さん Warwick/英国2004年7月MBA卒業

プロフィール[インタビュー実施:Oct 2004]

和合谷 登志雄さん

富士電機株式会社にて海外営業に従事
英米の自動車システムメーカにて車載システム及び部品の販売、マーケティング、プロジェクト管理を担当。01年仏企業に転じ、製造業向けREPの日本語化と事業立ち上げに携わる。 03年より英国JATO Dynamics Ltd 日本支社代表。

なぜヨーロッパのMBAを選びましたか?

通信制で履修可能な大学院を探した時、Warwickがランク的には欧州最高の教育機関の一つでした。卒業すればフルタイムとまったく同じ学位が発行されます。また、フルタイムでは留学のため仕事を休職または退職する必要がありますが、Distance Learning プログラムの場合、仕事を続けながら学位を取得可能ですし、学んだことを日常の実務にそのまま生かすことも可能です。

MBAは現在の仕事にどのように役に立っていますか?

理論だけではいかに強力でも実務に役立てるのは困難です。 理論に行動が伴ったとき, 非常に強力な武器となり成果をあげることができます。ビジネススクールのMBAプログラムのObjectiveは大抵 General Managerの育成です。 私の場合、職務上、学んだこと全般が役に立っています。

今後の目標

残念なことに多くの組織が社員を幸せにしているとはいえません。 この理由は、経営者も従業員もエゴが影響しているケースが多いと思います。 全員が、与えられることばかり期待していて義務を果たさない組織は不幸です。 このようなことのないよう社員が気持ち良く働くことのできる組織を作っていきたいと思います。

また、仕事を通じて、組織のステークホルダーに価値を提供していきたいと思います。営利非営利の組織を問わず、社会に意味のある存在として役立つことが個人と組織の使命だと思います。基本的なことですが、困っているのを見たら進んで協力すること、人から連絡を受けたら面倒がらずきちんと対応すること、与えることに喜びを感じること、傲慢にならず自分の非を認めて素直に謝れること。そういう基本的なことを実行していきたい。

大学院で学ぶ理論も大事ですが、そういう基本的なことを実践することが最も価値のあることだと思います。

3. 出願案内

出願に必要なもの

申請用紙(含:エッセイ、推薦状2通、履歴書(CV)) ETLS 7.0以上 GMAT 必要。最低点はOfficialには定めてはいないようですが、平均620。 スコアはあくまでもスクールが基準として出しているものであり、例外がある場合もありますため、詳しくは弊社までお問い合わせください。
お問い合わせ先:ryugaku@business-paradigm.com 大学の成績証明書/卒業証明書 但し、大学卒業以外でも、職歴などで相当の経験がある学生を考慮してくださることは可能。 職歴 3年以上ということですが、通常5年ぐらい3年という方は、相当国際的な場で活躍された経験がある、もしくは、秀でて素晴らしい学生のようです。年齢層は、学校側として、その後の就職のケアを考えると、フルタイムで就職のサポートが必要な学生は、できれば、30代半ばぐらいまでがよい、との事。